愛敬尚史 単語

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愛敬尚史とは、東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍した元プロ野球選手(投手)である。現在は楽天のスカウト。

概要

帝京大学時代には里崎智也(現ロッテ)と、松下電器(現パナソニック野球部)では久保康友(現阪神)、大久保勝信(元オリックス)とチームメイト。1999(平成11)年の都市対抗野球大会で若獅子賞(新人賞)を受賞。

2001(平成13)年にドラフト2位で大阪近鉄バファローズに入団。同期には山本省吾、牧田明久らがいる。

同年9月24日の西武ライオンズ戦で1球勝利投手(愛敬の登板直後に中村紀洋が松坂大輔から逆転サヨナラ2ランを打った)となるなど、30試合に登板して防御率1.67をマークした。

近鉄時代は主にワンポイント専門で、登板試合数がイニング数より多かったほどである。

2005(平成17)年、球団合併による分配ドラフトで楽天に移籍するも、防御率7点台と全く戦力にならなかった。

翌2006(平成18)年、プロ入り107試合目となる5月11日横浜戦で勝利投手となり、プロ入り107試合連続無敗記録という記録をやってのけた(後述)。また、故稲尾和久氏に並ぶプロ入り8連勝も記録し、一層注目されたのも束の間、108試合目となる5月17日ヤクルト戦で敗戦投手となり、そこから4連敗を喫し二軍降格となる。

翌2007(平成19)年から3年間は一軍登板なしに終わり、2009(平成21)年オフに戦力外通告を受ける。

引退後は楽天のジュニアコーチに就任。2012年からは関西地区担当のアマスカウトを務める。

不敗神話

2001年3月27日のプロ入り初登板から2006年5月11までに登板した107試合で1試合も黒星が付かなかった。特に、2006年4月21日の104試合目まではすべて中継ぎ登板で、2006年4月27日のソフトバンク戦がプロ入り初先発となったが、勝利投手となった。

5月11日の横浜戦では、初回に石井琢朗に通算2000本安打目となる中前安打を打たれる。その後、相手にリードを奪われた状態で代打を出されるも、そのイニングに関川浩一や礒部公一のタイムリーなどで逆転し、そのまま勝ったため、愛敬が勝利投手になった。

その頃は、テレビでも「愛敬不敗神話」として取り上げられるようになり、野村克也監督(当時)も、「愛嬌があって、運も持っている。」とコメントした。

しかしながら、記録はいつか途切れるもので、5月17日ヤクルト戦で6回4失点で敗戦投手となり、不敗神話は107試合で途切れた。さらに、続く5月25日のヤクルト戦では、敗戦投手となったが、チームはリック・ガトームソン投手相手にノーヒットノーランを献上してしまった。

通算成績は119試合登板9勝5敗1セーブ1ホールドで、5敗すべてが2006年に喫したものである。

関連動画

 

関連項目

  • プロ野球選手一覧
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 不敗神話

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