技術的には可能です

技術的には可能ですとは、つまり「無理」または「コストや手間がかかりすぎる」ということである。

概要

技術の面だけ見ると可能であるが、お金や資源・時間などが足りないために不可能だったり、あまりにもかける労力が多すぎたり、そもそも作っても労力に見合う需要がなかったりするものを指して使われる。ITエンジニアがよく使う言葉としてSNS上で2010年代後半ごろから挙げられており、2021年3月ごろからはスラングとして頻繁に使われるようになった。

「不可能です」とはっきり言わない理由としては、

• 相手に気を遣っている
• はっきり言ってしまうとマイナス思考扱いして説教してくる人がいる
• 技術に詳しいエンジニアとしては、『技術的には』できると言わざるを得ない
• リソース・制度などの面で実際に可能かどうかは、エンジニアには正確に判断できない

などがある。

ただし、稀に「じゃあやってよ」となってしまうこともあるので、より具体的な言葉で言いかえたり、補足説明したりすることもある。

• それ、高いですよ（お金めっちゃかかりますよ）
• やろうとしたら非常に困難を伴うので諦めてください
• Googleぐらいの規模の会社なら可能です
• 他の開発すべて止めて数年間社運を掛けた上で成功率が1割ぐらいです
• 無制限にリソースを突っ込めば可能です
• やったら大赤字になるか人が死ぬけど可能です
• 私の結婚と同じぐらい可能です
• 生理的に無理です

以下のような例がわかりやすいのかもしれない。

• 東京から大阪まで歩いて行ける？
  • 技術的には可能です。
• あそこの銀行に1億円の紙幣があるらしくて、それが欲しいんだけど、ここにある包丁1本で手に入れることってできる？
  • 技術的には可能です。
• 猿がタイプライターをランダムに叩いて、シェイクスピアが書いた作品と同じものを書き上げることは可能か？（無限の猿定理）
  • 技術的には可能です。

関連項目

• エンジニア