数学的帰納法とは、自然数に関する命題を証明する方法のひとつである。
「すべての」自然数に関する命題を示す際、nを任意の自然数として証明する方法があるが、すべてが簡単にいくとは限らない。1つずつ値を代入する方法をとると、自然数は無限個あるので有限回の手続きでは終わらない。一方、数学的帰納法を用いれば、有限回の手続きで終了し、かつ比較的容易に証明できる。このことから非常に有用性の高い証明法としてよく使われる。
ある命題がすべての自然数nについて真であることを証明するには、次の2つが成り立つことを証明すれば十分である。
- n = 1のとき真である。
- n = kのとき真であるならば、n = k+1のときも真である。(kは任意の自然数)
ここのとき
であるので、全ての自然数に対して真であることがわかる。0を自然数に含める場合は、n = 1の代わりにn = 0のとき真であることを示せばよい。
n = 1, 2のときに真であることを証明して、n = k, k+1のときに真であるならばn = k+2のときにも真であることを示すことによっても、すべての自然数について真であることを証明できる。nが3つ以上の値に渡る場合でも同様のことが可能である。
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最終更新:2025/12/14(日) 11:00
最終更新:2025/12/14(日) 10:00
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