暗黒時代とは、元々は古代ギリシアや中世ヨーロッパで使われていた言葉で、「一定期間、紛争や厄病などにより社会が乱れ、発展が遅れて暗闇のような時代」という意味で使われ、現在はスポーツチームが極端に低迷した時期を指す言葉である。
野球では5年、10年もの間Bクラスが続き、低迷するチームの時代を「暗黒時代」と呼ぶ。
その逆は「黄金時代」と呼ばれる。
最も有名なものは1987年から2001年における「阪神タイガース暗黒時代」で、この15年中10回も最下位を喫するほど弱小だった阪神タイガースを指す。
この時代はトーマス・オマリーや新庄剛志、和田豊など人気選手がいる傍ら、湯舟敏郎や仲田幸司などの投手力もあったが、打線崩壊や投手崩壊が相次ぎ、低迷していった。
なお、1992年だけは優勝争いに喰い込んで最終的に2位になった。
2003年に星野仙一が優勝に導くまでAクラス入りできないなど伸び悩んでいた時期である。
あの野村克也でさえ、3年間監督となって指揮してでも3年連続最下位になった。
阪神低迷期については「これが本当の阪神タイガースシリーズ」も参照のこと。
最近であると1998年の優勝を最後に2016年現在まで18年間優勝から遠ざかり、また2008年から2012年まで5年連続最下位かつ勝率4割切り、2002年から2015年までの14年間に最下位10回、Aクラス1回のみという記録をつくった横浜ベイスターズ→横浜DeNAベイスターズが暗黒時代の代表例として挙げられることがある(最下位を独走するためベリーグと揶揄されたこともある)。この間にベイスターズは身売りも経験している。
また1996年の優勝を最後に12球団でもっとも優勝から遠ざかり、更には球団合併のようなゴタゴタを経験、最下位になることもしばしばであるオリックス・ブルーウェーブ→オリックス・バファローズも、かつての阪急ブレーブスやブルーウェーブの黄金時代と対比する形で暗黒時代と呼ばれることが多い。
他には南海ホークス→福岡ダイエーホークスが21年連続Bクラス(1978~1998年)という日本記録を持っている。ロッテも1986~2004年までの19年でAクラス1回という時代があり、広島東洋カープも1998~2012年に15年間連続Bクラスという記録を作っている。
サッカーでは初期の浦和レッズ、2000年代にJ2生活を送った湘南ベルマーレなどが「暗黒時代」に当てはまる。
Jリーグ初期の浦和は「お荷物チーム」と言われるほど弱小で、2000年代に入って強さを発揮するまで低迷が続いた。特に1999年シーズンにJ2に降格するなど、不本意なシーズンさえ存在した。
湘南は平塚時代に中田英寿などを擁して1994年2ndステージで2位、1997年に1stステージで4位になるなどしていたが、1999年シーズンに最下位でJ2に降格後、「湘南」に名前が変わってからはJ1昇格争いにすら上がれないチームとなってしまった。しかし、2009年シーズンにはJ1昇格を果たし、以後は2010年に降格、2012年に昇格、2013年に再降格とJ1~J2のエレベータークラブと化している。
J1から降格後、J2から浮上することが長らく出来ずにいる東京ヴェルディなどが、昨今はそれに近い状況になりつつあるといえる。
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最終更新:2025/12/15(月) 20:00
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