核爆弾(かくばくだん、nuclear bomb)とは、核分裂や核融合の連鎖反応を利用した爆弾であり、核弾頭(核兵器)の一種。
概要
原子爆弾や水素爆弾(3F爆弾)、中性子爆弾等がこのカテゴリに含まれる。
特に、航空機に搭載する投下型の爆弾(自由落下爆弾)のことを指す。
出現当初は命中精度の悪さを威力の大きさでカバーする戦術兵器として大量に生産されたが、現在は戦術核はほとんど姿を消している。
核爆弾の例
- Mk.1「リトルボーイ」
重量4.4tのガンバレル方式原爆。ウラン235を使用。生産数はただ1発で、この1発が1945年に広島で使用され、上空550mでTNT14キロトン相当の核爆発を起こした。
- Mk.3「ファットマン」
プルトニウム239を使用したインプロージョン型原爆。1945年に長崎で使用された。威力は14~20キロトン。
- B57
重量500ポンド(227kg)、威力は5~20キロトン。空中/地表爆発の他水中爆発も可能なので対潜爆弾としても使用できる。F-4、F-16やP-3にも搭載可能だった。退役済。
- B61
現在も保有されている核爆弾。重量380kg、威力は必要に応じて変更可能。米軍が使用しているほとんどの戦闘機が搭載できる。
- ブルーピーコック
東西冷戦期にイギリスが開発していた地下埋没式の核爆弾。「電子部品の保温のために、生きているにわとりを内蔵する」、「使用すると同盟国(西ドイツ)の国土を吹き飛ばす」、といった斬新な特徴を持つ。配備は中止された。
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関連項目
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- 核兵器 / 核弾頭
- 原子爆弾(原爆)
- 水素爆弾(水爆)
- 中性子爆弾
- 核ミサイル
- 核砲弾
- ガンマ線爆弾