桜通線

桜通線とは、中村区役所～徳重を結ぶ名古屋市交通局の地下鉄路線である。

概要

• 路線距離：19.0km
• 軌間：1067mm
• 駅数：21駅
• 集電方式：架空電車線方式（剛体架線） 直流1500V
• 信号方式：車内信号式（ATC） [0（非常）,25,40,55,75km/h刻み] ,ATO（自動列車運転装置）
• 最高速度：75km/h

ラインカラーは赤■。1989年、混雑する東山線のバイパスを担う路線として開通。開通当初よりすべての駅にエレベータ、列車緊急停車ボタンなどを設置している。名古屋駅～今池駅間は路線名のとおり、桜通の地下を通っている。

名古屋市営地下鉄で最初にATO（自動列車運転装置）を用いた自動運転を導入した路線である。

2011年3月27日に野並駅～徳重駅間が延伸開業することを皮切りに、同年7月までに既存の駅にもホームドアが導入された。

車両

桜通線はすべての駅が進行方向右側にホームがある（島式ホーム）ため、運転手の視認のしやすさからすべての車両は右側運転台となっている。 車体の大規模な検査や工事を行うときは、丸の内駅から連絡線を渡って鶴舞線を経由し、日進工場まで回送される。

6000形

桜通線の開通時から走り続けている形式で、制御方式はGTO（一部IGBT？）VVVFインバータ制御。
全20編成で、開通に先立ち1987年に登場した試作先行車両の1次車（6101F）、1989年の開通に際して製造された2次車（6102F～6112F）、1994年の延伸開通の前年に製造された3次車（6113F～6120F）が存在する。
1次車は交通局最初のVVVFインバータ制御車で、桜通線開業前は鶴舞線で営業運転を行っていた。ただしM式ATS非搭載のため名鉄線との直通運転は出来なかった。3次車登場時に、それまで4両編成だった1,2次車の5連化が行われたため、1,2次車の編成は前から3両目の車両のみ3次車となっている。
現在は車両の延命工事が進行中で、ブレーキ、制御装置、ATOなど足回りが大きく改修される事になっている。このリニューアル工事では制御装置のVVVFインバータの改修も行われている模様で、従来のGTO方式からIGBTのものに変更されている。（6104Fの試運転列車の走行音聞き取りで確認。ひょっとしたら違うかも知れません。）

6050形

2011年の野並駅～徳重駅間開通に対応させるために登場したIGBT-VVVFインバータ制御の車両。
2010年2月に落成された1次車（6151F）と、同年11月～12月にかけて落成された2次車（6152F～6154F）の全4編成が存在する。 2次車には交通局車両で初めてのLCD案内器（「ハッチービジョン」の愛称）が搭載されている。

駅一覧

すべての駅が島式ホームで、進行方向右側の扉が開く。

駅番号	駅名	乗り換え、備考
S01	中村区役所駅 なかむらくやくしょ Nakamura Kuyakusho	2011年1月に桜通線で一番早く可動式ホーム柵が導入された
S02	名古屋駅 なごや Nagoya	【名古屋市営地下鉄】東山線 【東海旅客鉄道】東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線 【名古屋鉄道】名古屋本線 【近畿日本鉄道】名古屋線 【名古屋臨海高速鉄道】あおなみ線
S03	国際センター駅 こくさいせんたー Kokusai Center
S04	丸の内駅 まるのうち Marunouchi	【名古屋市営地下鉄】鶴舞線 鶴舞線との連絡線があるのはこの駅。詳しくは鶴舞線の項目を参照。
S05	久屋大通駅 ひさやおおどおり Hisaya-odori	【名古屋市営地下鉄】名城線（名港線直通列車含む）
S06	高岳駅 たかおか Takaoka	東海テレビの最寄り駅
S07	車道駅 くるまみち Kurumamichi
S08	今池駅 いまいけ Imaike	【名古屋市営地下鉄】東山線
S09	吹上駅 ふきあげ Fukiage	近隣の吹上ホールでのイベント開催時には混雑する
S10	御器所駅 ごきそ Gokiso	【名古屋市営地下鉄】鶴舞線
S11	桜山駅 さくらやま Sakurayama	引き上げ線があるため、一部列車は当駅発着となる
S12	瑞穂区役所駅 みずほくやくしょ Mizuho Kuyakusho	近隣に学校が多く、朝夕は学生でにぎわう
S13	瑞穂運動場西駅 みずほうんどうじょうにし Mizuho Undojo Nishi	名城線の瑞穂運動場東駅が開業するまでは「瑞穂運動場駅」だった。
S14	新瑞橋駅 あらたまばし Aratama-bashi	【名古屋市営地下鉄】名城線
S15	桜本町駅 さくらほんまち Sakura-hommachi	名鉄名古屋本線の桜駅とは近いが乗り換え客はあまり多くない
S16	鶴里駅 つるさと Tsurusato
S17	野並駅 のなみ Nonami	2011年3月26日までの終着駅
S18	鳴子北駅 なるこきた Naruko Kita	延伸開業と同時にバスターミナルが新設された
S19	相生山駅 あいおいやま Aioiyama
S20	神沢駅 かみさわ Kamisawa
S21	徳重駅 とくしげ Tokushige	2011年3月27日からの終着駅。桜通線で唯一の車庫がある。

関連動画

関連項目

• 名古屋市交通局