初音ミクのPとして有名なくちばしPによるミクオリジナル曲で構成された森之宮神療所シリーズに登場するキャラクターである。
愛称は「先生」。
森之宮神療所シリーズの曲は「先生」が歌っているという印象が強いため、VOCALOIDの亜種に数えられる事もある。
ただし、他の亜種や派生と異なり、名前や容姿がVOCALOIDを連想させないので、完全に独立したオリジナルキャラクターとして見る視聴者も多い。
「先生」はくちばしP作のオリジナルキャラクターで、明らかになっている設定はまだまだ少ないが、とりあえず以下の事項は確定している模様。
「森之宮神療所☆」が発表された直後は、「先生」の容姿が初音ミクに似ている事などから、諸説乱れ飛ぶような状態だったが、わずか10日の間に続け様に「消える前に」「本日営業中」が発表され、すっかり「先生」はキャラクターとして定着したといえる。
くちばしPは決して作品の投稿ペースが速いPではないので、この異例の連続発表はもしかしたら、視聴者に「先生」のキャラクターを早く認知してもらうためだったのかも知れない。
余談だが、くちばしPが自作絵を作品の背景として公開したのは、処女作の「倦怠期」が初。
「先生」がどのようにして誕生したのか、明確な経緯は不明だが、以下に概略を記す。
まず前置きとして。
正確に言うと、「森之宮神療所☆」と「先生」は同時に誕生したわけではない。
なぜなら、「先生」が登場した記念すべき第1作である「森之宮神療所☆」が発表された直後のタイトルは、
【初音ミク】 森之宮神療所☆ 【怪】
であり、
「真ん中にいるのは先生です。」
の作者コメントもなかった。ついでに言うと、くちばしPのタグすらなく、tetsuoと表記されていた。tetsuoはくちばしPがmuzieで使用していたHNである。
「森之宮神療所☆」において、「先生」を含んだコメントが発せられたのは2008年3月3日07:01の「↑先生らしい」が初。内容から判断すると、作者コメントの「真ん中にいるのは先生です。」を受けてのコメントと思われる。
ただし、コーラス部分がVIP先生に似ている事から、視聴者が「先生か」というコメントを発し始め、その後で作者コメントに「真ん中にいるのは先生です。」が加わったとする別説もある。
どちらにしろ、「先生」は後天的に誕生したというのが正確なところだろうか。
タイトルが「先生」の表記を含んだ、
【初音ミク】 森之宮神療所☆ 【先生】
に変わったのは、コメントから判断すると、恐らく2008年3月5日02:00辺り。
第2作以降は最初から【先生】がタイトルに含まれるようになった。
また、4作目の「PAPER」が発表されると同時に、
【VOCALOID】 森之宮神療所☆ 【先生】
になり、タイトルから「初音ミク」の表記が消滅した。「消える前に」「本日営業中」「PAPER」のタイトルも同じ仕様となっており、「先生」シリーズの完全独立と解釈していいかも知れない。
「先生」がどのような力を持っているのかは定かではないが、尋常ならざる魅力を持っている事は確かである。そして、その魅力に打たれた者は数知れない。
ラブリークオリティのPVや、くちばしPの作品では貴重な「歌ってみた」はもちろんの事、「先生」のイラストを用いた表紙企画、「先生」ファンの誰もが首を長くして待っているアニメ化計画は何よりの証拠だろう。
これらの企画・計画について、詳しくは森之宮先生ライトノベル化計画および森之宮先生アニメ化計画の項を参照。
2008年5月23日には、ガレージキット製作サークルの「まるや工房」にてフィギュア化が発表された。
このフィギュアには森之宮先生アニメ化計画の作者であるゆっかママン氏が考案したオリジナル設定の「くだぎつね」が取り入れられている。二次創作同士でリンクし、よりよい物作りに繋がる事の好例といえるだろう。
さらに、「ACTゲーム化計画」も進行している。ちなみに、動画のBGMはくちばしP作。
「先生」の魅力は留まるところを知らないようだ。
経緯は不明だが、黒うさPの「螺旋迷宮~Sprial labyrinth~」の1:40を過ぎた辺りで、「先生」と思われる人影が森の中にたたずんでいる光景が確認され、隠れた参拝スポットとなっている。
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最終更新:2025/12/15(月) 20:00
最終更新:2025/12/15(月) 19:00
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