歩道が広いではないか・・・行けとは、乗っている車が渋滞に巻き込まれた時に発してみたい台詞である。
でもだからと言って、遅刻しそうな時に乗ってるタクシーやカープール(相乗り)で口にしてはいけない。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で登場した台詞。
第3部『スターダストクルセイダース』のラスボスにして「ジョジョ」の顔たるボスキャラ・DIOが口にした。
幾多の困難を切り抜け、ついにDIOの館へ乗り込んだ承太郎たちだが、そこでDIOのただならぬ気配を感じ取った一行はDIOの館から脱出を図り、日が沈んで吸血鬼の舞台となった夜の市街地へ一時撤退を図る。
この後、通りがかりの軽トラックを買い取って遠ざかっていくジョースター一行を追跡するべくDIOも行動を起こし、道路を走る「自動車」を眺めカルチャーギャップを堪能しながら歩いていた時にたまたま目に留まった、ウィルソン・フィリップス上院議員の車の後部座席に乗り込み車の持ち主である上院議員に「運転しろ」と命ずる。
前歯と鼻を折られ、逃げようとしても謎の力で車の中へ強制的に戻されてしまい従うしかなくなった上院議員はDIOの運転手として、命令通り軽トラックを追跡するために車を走らせるのだった。
しかし夕暮れ時だけに、道路は通勤・帰宅ラッシュで渋滞が発生し混み合っていてなかなか進めない。
だがそんな事情でジョセフ達の乗るトラックをロストしたくないDIOは画期的な解決策を見つけ出す。
「車が走っていない」道路脇を指差しながら、車を運転している上院議員に対して言い放った。
「渋滞ですゥ~ 夕暮れの通勤時間帯はギシギシなんですゥ~」
「行け」
「い・・・ 行けと言われても、これでは進めません・・・」「歩道が広いではないか・・・ 行け」
「ほ、歩道~~!?仕事帰りの人があふれていますよォォォォォ」
「関係ない 行け」
「は・・・ はいいィィィィィィィ~~~!!」「飛ばせ」
「ハイイイーーッ」
すでに恐怖で思考が麻痺していた上院議員は、DIOの命令通り多数の通行人を無慈悲・無差別に轢き殺しながら歩道の上を暴走、ジョセフたちの乗るトラックへと追い縋っていく。最も、追いついた後はジョセフ達が乗るトラックを破壊するための飛び道具として投げつけられ死亡してしまったのだが。
しかし一方で、「ちゃんと前を見て運転しろ」と呼びかけるなど妙に丁寧な部分もあったりもする。
「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」の台詞と同じで、DIOの暴虐ぶりを改めて読者達に知らしめた台詞である。その後もDIOは、ジョセフや承太郎との決戦で巻き込まれてきた飲食店の女性店員や警察官などを息を吸って吐くように殺害している。
吉良吉影やディアボロなどにも言える事だが、彼らに巻き込まれた一般人は、ただ運が無かったというより他に無い。
ちなみにテレビアニメでは45話でこのシーンが放映されたが、倫理的に問題があるためか歩道を暴走しながら大勢の人を撥ね飛ばして行くシーンはカットされている。(ただし、代わりに車のボンネットには轢き殺した人々の血がベッタリと付いているが。)
関係ない 入れ
「は・・・ はいイイイィィ~~!!」
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最終更新:2025/12/15(月) 20:00
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