毒蛇神ヴェノミナーガとは (ドクジャシンヴェノミナーガとは) [単語記事]

毒蛇神ヴェノミナーガは、アニメ「遊戯王デュエルモンスターズGX」、及び遊戯王OCGに登場するカードである。

概要

2007年5月12日に発売されたパック「TACTICAL EVOLUTION」で初登場。レアリティはウルトラレア、及びアルティメットレア。効果は以下の通り。

効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/ATK 0/DEF 0
このカードは通常召喚できない。
「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、
このカード以外のカードの効果の対象にならず、効果を受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカード以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事で、
このカードを特殊召喚する。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
このカードにハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、
このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
※「DUELIST EDITION Volume.2」収録のカード（DE02-JP006）による

「蛇神降臨」によって特殊召喚される特殊召喚モンスター。

「蛇神降臨」のテキストは以下の通り。

通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「毒蛇王ヴェノミノン」が
戦闘以外で破壊された時に発動できる。
手札・デッキから「毒蛇神ヴェノミナーガ」1体を特殊召喚する。
※「DUELIST EDITION Volume.2」収録のカード（DE02-JP028）による

三幻神すらしのぐ強力な耐性や特殊勝利効果などを持っており、爬虫類族の切り札とも言えるモンスター。

カードの効果を受け付けないその能力から、破壊はおろか、ほぼすべての除去を受け付けない。
このカードを対処しようと思ったら、戦闘で破壊するしかない。しかし、このカードの効果で攻撃力が上がっていることが多く、そう簡単には行かない上に、破壊しても蘇生する効果によって蘇ってしまう。常にこのカードの攻撃力を上回れるモンスターが手元にあるならいいが、そうでなければ追い詰められていく。
さらに、効果によりハイパーヴェノムカウンターが三つ乗れば相手に勝利されてしまう。単純に3回戦闘ダメージを与えられるだけで負けてしまう上に、このカードの攻撃力次第では、その前にライフが0になることも考えられる。総じて神の名に相応しい強力なモンスターといえるだろう。

相手のモンスター効果を無効化する「スキルドレイン」に関しては、このカードの召喚より先に発動してあれば無効化できる、としている。これは、先にフィールドにあるほうの効果が適用されているため。ただ、破壊された後の蘇生効果を使用して特殊召喚したときは当然無効化されてしまうので注意。

弱点としては、墓地の爬虫類族モンスターがなくなってしまうことがあげられる。このカードの蘇生効果を使えば当然、使っただけ減っていくし、「魂の解放」などで一気に除外されてしまったら攻撃力も悲惨なことになる。更に、アンデット族デッキを相手にしたとき、フィールド魔法「アンデットワールド」を発動されると、墓地のモンスターがすべてアンデット族に変化してしまうため、攻撃力は0、さらに蘇生もできない、と散々なことになってしまう。
また、このカードが受けないのは、「効果」であるため、カードの「効果」ではなく、発動の「コスト」はどうしようもない。そのため、コストとして相手モンスターを生け贄に（リリース）する「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」などに対しての耐性はもたない。「生贄封じの仮面」があれば、これらは防げる。
更にいえば、このカードの耐性は「このカードがフィールド上に表側表示で存在する」時のみなので、墓地に居るとき、つまり蘇生させようとしているときに「天罰」などで妨害されると蘇生できない。
強力ではあるが穴がないわけではない。さまざまなカードでサポートしつつ戦っていこう。逆にこのカードと対峙しても（デッキにもよるが）冷静に対処すればどうにかできる。

このカードのテキストは非常に長く、「TACTICAL EVOLUTION」収録のこのカードのテキストは、OCGで最長の342文字を誇る。「DUELIST EDITION Volume.2」に再録される際、テキストが少々簡略化された（「～する事ができる」→「～できる」など。これ自体は他のテキストでも行われている変更である）。また、最新のフォーマットではテキスト欄にも変更が加えられているため、少し読みやすくなっている。

ちなみに次点は「FORCE OF THE BREAKER」及び「デュエリストパック－ヨハン編－」収録の「虹の古代都市－レインボー・ルイン」（301文字）。ただし、こちらも「DUELIST EDITION Volume.1」に再録される際にテキストが簡略化された。

また、アニメでは「No.6 先史遺産－アトランタル」や「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」、「No.46 神影龍ドラッグルーオン」など、このカードをすら上回るテキスト量のカードも登場している（OCG化される際には効果に変更が加えられてテキスト量が減少している）。

アニメGXでは

「本田レベル100」こと、プロフェッサー・コブラが十代との戦いで使用したカード。
破壊されても自己再生し、魔法カード「スネーク・レイン」で墓地の爬虫類族モンスターを増やして十代のモンスターを次々と破壊していった。
最終的に、十代のトリプルコンタクト融合によって特殊召喚された「E・HERO マグマ・ネオス」によって戦闘破壊され、そこでコブラのライフが0になったためデュエルは終了した。
攻撃名は「アブソリュート・ヴェノム」。アブソリュート（absolute）は「完全な」などの意味を持つ形容詞。

アニメでは戦闘ダメージを受けてから3ターン後（1往復半）で敗北するというとんでもない効果だった。