毛無峠とは、
である。ここでは後者の、長野県・群馬県境にある毛無峠について言及する。
内陸県である群馬県・長野県は共に山岳地帯が多く、峠が県境になっているのは珍しいことではない。しかし中には、峠と銘打っておきながら片側からしかアクセスが出来ない、行き止まりの峠というのも存在する。代表的なのがこの毛無峠である。
信州スカイラインを通り長野県側から毛無峠に着くと、群馬県との県境で通行止めになっており、標識や看板と共にチェーンでバリケードがしてあって群馬県側に入ることは出来ない。
もともと、群馬県側の斜面には小串硫黄鉱山があり、多くの工員がこの近くに住んでいたのだが、1971年に廃鉱となり現在はその遺構が残るのみとなっている。
かつては大規模な地滑り事故があり、また亜硫酸ガスが噴出することもあるため本当に危険である。興味本位で侵入しようとしてはいけない。
今日でも群馬県道・長野県道112号大前須坂線として、嬬恋村から毛無峠を通って長野県に至る道自体は書類上存在することになっているのだが、嬬恋村千俣から小串鉱山までの区間は未開通であり、そこから毛無峠に至る区間も通年通行止めとされている。
これにより、毛無峠から小串鉱山にかけての地域は群馬県内でありながら群馬県の他の地域からアクセスする方法は事実上存在せず、群馬県の飛び地も同然という状態となっている。
なお、毛無峠に至る長野県側の道はもともとラジコングライダー愛好家には知られており、後述のネットミームもあいまって、2020年代は観光客が多く訪れ、言われるほど「不毛の地」とはなっていない。
しかしながら、周辺は霧が多く発生する上、ろくに舗装されていない尾根を走り続けなければならないため、転落事故にはくれぐれも注意するようにしたい。
「未開の地群馬」(グンマー)として群馬県を揶揄する画像がきょうび多く存在するが、毛無峠はそれにぴったりな風景が実在する場所として、今なおネットミームの対象になっている。
長野県と群馬県の県境に「群馬県」のカントリーサインが掲げられ、下に「通行止め」の標識、左に「この先危険につき 関係者以外立ち入り禁止 中之条土木事務所」の看板が立っている。この光景が、いかにも「群馬県が危険だから入ってはいけない」と言っているかのようである(本来は上述の通り、この先が硫黄鉱山跡だから危険、という意味である)。
それゆえにこの看板自体が名物となっているが、2020年代になると「群馬県」のカントリーサインはハゲかけて見づらくなっており、下の「通行止め」標識も完全に色褪せてしまっていた。
そのため、2025年頃にカントリーサインと通行止め標識はリニューアルされた(土木工事事務所の看板はそのまま)。カントリーサインには新たに群馬県章が加えられている。
リニューアルされたのに綺麗になっていないように見えるが、これはわざわざダメージ風に加工されたものであり、近づくと新品の看板であることが分かる。
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最終更新:2025/12/13(土) 11:00
最終更新:2025/12/13(土) 11:00
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