永すぎた悲劇に結末を 単語


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ナガスギタヒゲキニケツマツヲ

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概要

「永すぎた悲劇に結末を」とは、フリーゲーム『イストワール』のラストバトルBGMである。

作曲者のARA(サークル「趣味工房にんじんわいん」主宰)が自らのサイトで販売する『Histoire ver2 オリジナルサウンドトラック』に収録。

※以下『イストワール』の結末を含む重大なネタバレを含みます。ベストエンドおよびトゥルーエンドに相当する二つのエンディングをまだ両方共は見ていない方は注意して下さい。

楽曲解説

ラストバトル開始直後は「終焉の時」という曲がBGMであるが、ラスボスである「彼女」の仮面を破壊したタイミングでこの曲に切り替わる。

「終焉の時」がパイプオルガンがメインの、重苦しい荘厳な雰囲気の曲であるのに対して、「永すぎた悲劇に結末を」はイントロこそ「終焉の時」と同様であるが、間もなくしてドラムパートが加わりテンポアップ、それ以降の展開は全く異なる。メインの楽器もシンセサイザーとなり印象は大きく変わる。

サビの部分にはイメージソング兼エンディングテーマの「未来も見えないまま」のサビのメロディが用いられている。ある程度ストーリーに理解が深まった状態で「未来も見えないまま」の歌詞を聞くとわかるが、これは彼女の心情を歌ったものである。つまりこの曲も多分に彼女の心情を表現したものであると思われる。

シチュエーション解説

ラスボスは攻略の仕方により3形態存在し、同じキャラクターではあるがそれぞれでシチュエーションがやや異なる。

以下便宜的に攻撃が激しくない順に第1形態、第2形態、第3形態とする。

第1形態

早くに辿り着いたためまだ彼女は正気を完全には失っておらず、彼女を苛む周囲の「呼び声」さえ振り払われれば、愛する者の呼びかけにより自らを取り戻すことができるだろう。

この形態では仮面が出現しないため最初からBGMはこちらであり、この曲の熱い部分が前面に感じられるのではないかと思う。

第2形態

この形態において彼女は地下深き迷宮「パンデモニアム」より持ち出された「憎悪の種」より生じたと思われる、「憎悪の帳」によりその身体が蝕まれている。

そして憎悪の帳により侵されたまま規定のターンが経過すると、ついに仮面が生じ、彼女の心は覆い隠されてしまう。

しかしこの仮面を破壊したとしても主人公にはもはや彼女を正気に戻す術はなく、結末はいずれも寂しいものとなる。

この曲の熱さの中の切なさがより強調されて聴こえることだろう。

第3形態

「姿なき声」の陰謀が成就し、遂に彼女は「滅ぼすもの」へと変貌してしまう。もはや本来の意識は窺えず、異形を招聘し主人公たちに激しく襲いかかる彼女。

仮面を破壊すれば、彼女に悲しみの心が残っている事に気づくことができるだろう、しかしそれでも猛攻は止むことは無い。

しかし、この世界を隅々までまわり『イストワール』の全頁を集めた主人公にはこの絶望的な状況をひっくり返すための「力」があった(ただし進め方によっては…)。

だが「タイムリミット」は容赦なく迫ってくるため、「その言葉」を紡ぎだすには一刻の猶予もない。

そのような緊迫感ある状況で流れるこのBGMは、他の2つの場合とまた違って聴こえるのではないだろうか。

関連項目

  • イストワール
  • 趣味工房にんじんわいん
  • フリーゲーム 

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最終更新:2025/12/12(金) 19:00

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