津軽海峡フェリー 単語


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ツガルカイキョウフェリー

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津軽海峡フェリーとは、北海道函館市の海運会社である。リベラグループ傘下。

津軽海峡でフェリーを運航する会社の1つである。

概要

1972年に東日本フェリーの子会社「道南自動車フェリー」として設立され、貨物フェリーを運航していた(2000年に旅客輸送開始)。その後、東日本フェリーが2003年に倒産(2005年に一旦リベラに吸収合併後、2006年に分割して設立)。最終的に2008年に東日本フェリーが撤退することになったため、航路を引き継ぎ、2009年に現社名となる。

一時期は高速船を運航していたが、コストが高いためか、2012年に事実上運航終了。1隻は防衛省のチャーター船として運用されている。

航路(2023年10月以降)

  • 函館~青森航路
    • 愛称「津軽海峡ロード」。函館港~青森港間を片道3時間40分で結ぶ。1日6往復。
    • 24時間運航であり、競合相手である青函フェリーと共に津軽海峡を結ぶ重要なフェリーとして機能している。
    • 2023年9月までは1日8往復。10月以降は「ブルーマーメイド」が室蘭~青森航路での運用となるため、1日6往復に減便となる。但し、函館~青森航路の船舶がドック入りした際は「ブルーマーメイド」が代船として充てられる。また、将来的に新造船を就航させ、8往復に戻すことも表明している(ソース)。
  • 函館~大間航路
    • 愛称「ノスタルジック航路」。函館港~大間港間を片道90分で結ぶ。1日2往復。
    • 東日本フェリー時代は赤字であり、船舶が老朽化している上に修理する部品も無いと言う有様であった。このため、青森県・大間町の支援を受けて(大間町にとってこの航路の廃止は死活問題となるため)、存続した上で船舶が新造された。
    • 大間町にとっては、わざわざ距離がある青森市まで3時間かけて行くより、フェリーに乗って函館市に行くほうが時間が短く済むため、生活路線として機能している。
  • 室蘭~青森航路
    • 2023年10月就航予定。室蘭港~青森港間を片道7時間(室蘭発。青森発は6時間45分)で結ぶ。1日1往復の週6便(日曜室蘭発・月曜青森発運休)。
    • 東日本フェリー時代に運航していたが2008年に自治体の支援を得られず廃止。15年ぶりの就航である。
    • 函館~青森航路で運用していた「ブルーマーメイド」が運用する形となるが、前述のとおり函館~青森航路としての代船でもあるため、その場合運休となる。

船舶

法定検査が実施される場合は運休が発生することがある。また、年末年始は減便となる。

函館~青森航路

いずれの船舶も1日2往復運航(計6往復)

  • ブルードルフィン(2代)
    • 2016年就航。名称の由来は、津軽海峡フェリーのコーポレートカラーである「ブルー」+津軽海峡で見ることができ、ロゴマークにもなっている「イルカ」。
    • 初代ブルードルフィンは東日本フェリーで運航していたフェリー「ほるす」が元となっており、韓国航路の「パンスター・ハニー」を経て、ブルードルフィンに改装。その後、ブルードルフィン(2代)に合わせて一時運用離脱。2017年に「ブルードルフィン2」に改装された後、2020年に引退した。
  • ブルーハピネス
    • 2017年に「びなす」の代船として就航。
  • ブルールミナス
    • 2020年に「ブルードルフィン2」の代船として就航。

函館~大間航路

1日2往復運航(繁忙期のみ1日3往復運航)。

大函丸(だいかんまる)
2013年就航。大間町の支援により製造された。青森航路の船舶と比較すると小さい。
名称の由来は、かつて同じ航路を運航していた「大函丸(たいかんまる)」の名前を引き継いだものである(由来自体は大間と函館を結ぶため)。

室蘭~青森航路

1日1往復・週6便運航。

  • ブルーマーメイド
    • 2014年就航。2023年9月まで函館~青森航路で運航。
      名称の由来は、童話に登場する「マーメイド」。「ブルー」はブルードルフィンのコンセプトを引き継いだことによる。
    • バリアフリー対応となっており、エレベーターが設置されている。
    • 函館~青森航路の3隻はいずれも本船と同型船である。

客室

函館~青森航路・室蘭~青森航路

同型船であるため、4隻ともに同等の客室設備を持つ。

また、全ての船にドッグルームなどの犬用の設備が設置されており、犬については車内残留させずに搭乗することができる。

スイート

最上級の船室。定員は2名。唯一のベッドが存在する船室である。

ベッド、テレビ、トイレのほか、バスルーム、ブルーマーメイドにはシャワールームが設置されている。

コンフォート

簡単に言えば貸切できる2等船室のようなもの。定員は4名。マットレスを敷いて寝転べるほか、テレビ・洗面台が設置されている。

ビューシート

海が見える窓に向けてリクライニングシートが設置されている。46席。

スタンダード

定員22名および24名の部屋に区切られている。カーペットが敷かれており、そこに寝転ぶスタイル。

完全な相部屋となるが、格安で利用することができる。

上記以外にも、女性専用のレディースルーム、家族連れ向けのファミリールーム、赤ちゃんルーム、キッズルーム、ドライバー向けのトラックドライバー室が設置されている。

函館~大間航路

下記以外に、ドッグルームなどの犬用の設備が設置されており、犬については車内残留させずに搭乗することができる。

ファーストシート

グレードの高い椅子を設置した客室。12席。

カジュアルシート

椅子を設置した客室。20席。

スタンダード

大広間にカーペットが敷かれており、そこに寝転ぶスタイルの船室。女性専用のレディースルームがある。

運賃・割引

運賃

期間によって変動するため、函館~青森航路はこちら、函館~大間航路はこちらを参照。

なお、運賃の支払いにはVISA、MasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners、楽天カードが使用できる(窓口ではこれ以外にも使用可能なカード・電子マネーがあるため、ホームページで要確認)。商品券はJCBギフトカードのみ使用可能。

割引

様々な割引が用意されている。なお各種割引を重複適用することはできず、適用できる中で割引率の一番大きい割引を1つだけ適用する。

インターネット割引

インターネットから予約する場合は、運賃が10%割引となる。台数・人数限定で、スタンダードもしくは2等に限る。

往復割引

同一航路を復路14日以内で事前購入した場合、復路が10%割引となる。

学生割引

学生なら運賃が10%割引となる。ただし、スタンダードもしくは2等に限る。車両には適用されない。窓口に学生証もしくは所定の割引証を提示する必要がある。

障害者割引

第一種もしくはA判定の場合は、全等級で本人と介護者1名が、第二種もしくはB判定の場合は、スタンダードもしくは2等で本人が半額となる。車両には適用されない。窓口に身体障害者手帳もしくは療育手帳を提示する必要がある。

団体割引

15名以上の一般団体について全等級で運賃が10%割引に、15名以上の学生団体についてスタンダードもしくは2等で30%割引(小学生以下については小児運賃の10%割引)となる。車両には適用されない。

船内設備

食事・軽食

以下の設備が設置されている。

  • オートショップ・・・全ての船舶
  • カップ麺自動販売機・・・全ての船舶
  • ショップ・・・全ての船舶 ※クレジットカード・電子マネー使用不可
  • 電子レンジ・・・全ての船舶

シャワールーム

「大函丸」以外の船舶に設置されている。利用は無料であるが、タオルは各自で用意するか、売店で購入することになる。アメニティは完備されている。

乗船について

携帯電話について
湾内での運航時間のほうが長いことから、繋がることが多い。ただし、途中で繋がりにくくなることがある。
タバコについて
全ての船舶において、指定の喫煙区画を除いて船内全面禁煙である。面倒でも喫煙区画で吸おう。
船酔いについて
各船、フィンスタビライザーという揺れを軽減する装置を装備しているため通常の船と比較して揺れは少ないが、それでも船なので揺れることは揺れる。乗り物酔いしやすい人は、乗船時に酔い止めを服用しておくことをおすすめする。船内の売店と函館港・大間港の売店でも酔い止めを販売している。ちなみに揺れにくい場所は、下階かつ後ろと公式サイトに記載されている。

関連動画

関連項目

  • フェリー
  • 津軽海峡
  • 青函航路
  • 青函連絡船
  • 青函フェリー

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