「改白露型一番艦、海風、抜錨します!!」
海風(うみかぜ)とは、大日本帝国海軍所属の白露型駆逐艦7番艦「海風」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘(かんむす)である。
担当声優は石上静香、担当絵師は玖条イチソ氏。
白露型姉妹の七女となる「海風」は、2015年8月に行われた夏イベント『反撃!第二次SN作戦』の4面目となる「 『海峡突入!敵飛行場を撃滅せよ!』アイアンボトムサウンド」のボスドロップとして先行実装された。同時に先行実装された妹の「江風」がE-2突破報酬だったのに対してこちらはボスドロップのみ。つまり運が悪いと徹底的に手に入らない艦娘の一人であった。
2016年4月に「江風」が改二実装と同時に2-5のボスドロップとして通常海域に実装されてから約半年の時を経て、同年10月5日のアップデートにて6-5『機動部隊迎撃戦』のボスドロップとして正式に本実装となった。この面は2016年秋の時点での最終マップであるのに加え、作戦名の通り、同日アップデートにより追加された基地航空隊の運用に加えて、何とボスは連合艦隊で襲ってくる。難易度でも資源面でも非常に苦労させられる海域である。彼女を迎えるには熟練かつ戦力を整えた提督と艦隊が必要となるであろう。
薄いブルーの髪を長い1本の三つ編みにした髪型(雲龍に似ている)にしている。制服のタイプは妹の「山風」「江風」と同じだが、同時に実装された「江風」とは違い、きっちりと着用しているのは長女ゆえか。
"長女"と書いたのは誤植ではない、というのも本人がやたらと自分のことを「改白露型一番艦」と強調するのである。白露型の一番艦が例のやたらと自分が一番艦であることを主張しまくる艦娘であることと何か関係があるのだろうか? ともかく、これまで改良型の一番艦であることを主張する艦娘はいなかった[1]ため、非常に新鮮である。
性格的には非常に真面目っぽいところが目立つ。また、妹の「江風」のことは何かと気に掛けている模様。そして2016年秋イベントにて白露型で唯一実装されていなかったすぐ下の妹「山風」がついに実装。彼女の時報でも妹の世話を焼く「海風」の様子が語られている。
海風本人の時報では、改白露型の末妹にして二四駆の僚艦だった「涼風」、そして末期の二四駆の仲間である「満潮」にも声をかけているところから、割と世話焼きな面も。またセリフには他にも「朝潮」や上司にあたる二水戦旗艦だった「神通」や、一時的に所属していた三水戦の旗艦だった「川内」が登場しているが、それぞれとの関係は史実を参照。
ちなみに朝はアジの開き、昼はカレーうどん、夜はチキンライスと、ちゃんと三食用意してくれるほか、洗濯もしてくれている模様。嫁力は中々高いようだ。
余談だが、妹の「山風」「江風」が実装からほとんど間を置かずに限定グラフィックが実装された(夏イベント実装の「江風」は秋の浴衣mode、秋イベント実装の「山風」は正月の晴れ着mode)のに対して、「海風」はなぜか限定グラフィックが一度も実装されていなかった(白露型では「五月雨」「涼風」も同じ立場だが)。
……だが。
実装から2年後となった2017年7月31日のアップデートで、海風に待望の初限定グラフィック「水着mode」が実装された。これで(この時点での)イチソ艦には全員限定グラフィックが実装されたことになる。
ちなみに、改白露型としては初の水着グラ。これまで謎だった首回りの黒い紐の構造も初めて明らかになった。肝心の水着は制服アレンジの大胆なビキニで、腰には青いパレオを巻いている。
しかしそんなことよりも、これまで大きい方ではと言われていたがはっきりしなかった胸部装甲の圧倒的な豊かさに驚愕する提督が多数。そもそもイチソ白露型は一部を除いて割と胸部装甲が豊かな傾向がある(一番控えめと言われるのが春雨なあたりでお察しください)が、水着姿で明らかになった海風のそれはトップクラスの豊かさであり、謎の村雨嬢に対抗できるレベルであった。
1935年9月に発生した第四艦隊事件(演習中に台風に襲われ、多数の艦が損傷した事件。艦これ的には龍驤の艦橋が圧壊した事件というのが印象的か)で、当時最新鋭だった白露型はさらに設計変更を迫られることになった。こうして白露型7番艦以降はそれまでの白露型と区別して、「改白露型」もしくは「海風型」と呼ばれるようになる。
とはいっても、軍縮条約による性能制限を受けた「条約型駆逐艦」であることには変わりなく、ロンドン軍縮条約から離脱して制限を受けなくなったのを機に、より大型・高性能化した「朝潮型」に移行したため、「改白露型」は僅か4隻でその建造が終わった。外部要因によって同型艦があまり作られなかったという点では、特Ⅲ型(こちらも4隻しかいない)と似ている。
さて、白露型7番艦にして改白露型としては1番艦の〈海風〉は、舞鶴海軍工廠にて1937年5月31日に竣工した。名前は文字通りの海に吹く風より。
同年8月には妹達となる改白露型の4隻(〈海風〉〈山風〉〈江風〉〈涼風〉)で第二四駆逐隊を編成。その後〈那珂〉の指揮する第四水雷戦隊に所属して、太平洋戦争を迎える。
開戦以降、南太平洋のあちこちの海戦に参戦するが、その後〈山風〉が行方不明(後に米潜水艦〈ノーチラス〉による撃沈と判明)となり、3隻体制になった二四駆は〈神通〉の指揮する第2水雷戦隊に転属し、ソロモン海戦にも参戦している。激戦が続く中、中破や大破を繰り返すが、その度に修理して最前線に復帰するというタフな駆逐艦でもあった。
ラエ島への輸送作戦中にB-17の爆撃で大破したときには、〈朝潮〉にラバウルまで曳航してもらって九死に一生を得ている。
また、この間二水戦司令官だった田中少将が更迭され(詳細は長波(艦これ)を参照。なおこのとき損傷していた〈神通〉も修理のために内地に戻ったため、二水戦旗艦は一時的に〈五十鈴〉が勤めている)、二四駆は一時的に三水戦の〈川内〉の指揮下に入っている。
その後は鼠輸送も担当していたが、その間ベラ湾夜戦で〈江風〉を喪失。2隻になってしまった二四駆に配属されたのが、第八駆での僚艦をすべて失い、1隻残されていた朝潮型〈満潮〉だった。
1944年1月24日、輸送護衛任務中だった僚艦〈涼風〉が米潜水艦〈スキップジャック〉によって沈められる。
そして、わずかその8日後、2月1日に、〈海風〉は米潜水艦〈ガードフィッシュ〉の雷撃で轟沈し、これで改白露型4隻は全滅した。
同年3月31日、除籍。また同日付で第二四駆逐隊は解隊となり、またしても1隻だけ残されることになった〈満潮〉は、第4駆に転属してスリガオ沖夜戦に臨むことになる。
なお、〈海風〉の乗組員の方の手記がネット上で公開されている。
1943年11月時点の第二十四駆逐隊
| 2015年夏イベント『反撃!第二次SN作戦』新規実装艦娘 | ||
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| 白露型姉妹 / 白露型駆逐艦 |
| 1.白露 - 2.時雨 - 3.村雨 - 4.夕立 - 5.春雨 - 6.五月雨 - 7.海風 - 8.山風 - 9.江風 - 10.涼風 |
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最終更新:2025/12/07(日) 00:00
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