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突然変異キャラとは、突然変異キャラクターの略称。
二次創作によって生まれるキャラクターの改変で、独自の名前を持ち、性格や体格も違い、それ単体でも親しまれる派生キャラの一種である。
ネットが発達した現在、突然変異キャラクターが生まれやすい状態になってきている。
例えば?
ニコニコでも簡単にご覧になれる突然変異キャラは、
はちゅねミク、ゆっくりしていってね!!!、ののワさん等が判りやすいだろう。
条件
突然変異キャラとして当てはまる条件と解説
- 二次創作から生まれる(重要)
- 突然変異キャラは二次創作で生まれなければいけない、公式から発表のあったキャラクターは派生が監視下において行われているため意図的であるからだ。
- 広まってある程度認識されている(重要)
- 派生したキャラクターに対して一定以上の知名度が必要である。変化した名前か容姿を説明しただけで認識できるぐらいが望ましい。
自分でお絵かきノートに書いただけでは、それは僕の考えた○○止まり。
- まじめな性格・容姿にはならない(重要)
- 突然変異キャラは何らかのカオス分を含んでいる。
これはまじめな派生キャラは需要が無い為であろう。もし、元のキャラクタよりまじめに派生してもネタとして扱われてしまう。綺麗なジャイアンがその代表格だ。
- 元のキャラクターとは別の名前が付けられていることがある
- 元のキャラクターと区別するために、別の呼び名で呼ばれる。
付けられる名前の法則性は存在しない。
- 体格や見た目が違っていることもある
- 殆どの場合において体格が変更されており、シンプル・簡略化されることが多い。
- 小さくされたり、頭だけだったり、裸族に派生したりする。
- 性格、趣味、好物が元と変わっていることもある
- 性格はバカか、アホの子になる傾向が強く、なぜか好物は後付される事が多い。
元のキャラクターと差別化を図るために弄り易い部分であるからだ。
- イメージカラーが違うこともある
- 元のキャラクターとカラーが違うのは派生の良くあるパターンだが、
突然変異キャラにおいて色変えされることはまれである。名前も容姿も性格も変わって色まで変えられるとそれはもう別キャラだ。
- お決まりのセリフが存在することもある
- 大抵の場合においてネタ・オチとしてのセリフや泣き声が存在する。それは突然変異キャラの殆どはまともに会話ができない(しない)からと言われているからだ。
- カオス、理不尽、かわいい、うざい
- インパクト勝負なので突然変異キャラはアクが強い。平凡な派生キャラは広まらない。
- テンプレート化することもある
- 突然変異キャラはコピペされやすい。これは人気の表れとなっている。
- 公式採用される場合もある
- 余りにもその突然変異キャラの人気が出ると起きる現象。おめでとう。
しかし同時に最終地点に到着したと思われるため、そのキャラクタの派生が停滞するか使われなくなっていく。
重要以外の項目に大体当てはまっていれば、突然変異キャラクターとして定義できるだろう。
突然変異キャラ以外の派生例
突然変異キャラと似ているけど違う派生例を解説していく
擬人化
動物や物などをキャラクター化して人格を持たせたもの。
食べ物、モンスター、筆記用具、機械、国、ソフトウェアなど様々な対象がキャラクター化する。
なぜか大半のキャラの性別が女性である。
例:萌えっ娘もんすたぁ←ポケットモンスター
色変えキャラ、2Pカラー
イメージカラーを変えただけの存在。
2Pカラーは昔のゲームで2Playerが操作するキャラクターが、
1Playerの色だけ変えたものだった為こう呼ばれた。
最近の対戦ゲームなどでは4Pカラーだか10Pカラーが存在するらしい。
例:ルイージ←マリオ
性転換・性反転キャラ
キャラクターの性別を、男⇔女入れ替えたキャラクターのこと。
キャラクターの性別を変えても性格があまり変わらない場合が多い。
大抵このキャラクターの名前に+夫、+子、される。
例:キョン子←キョン
黒化・闇化・ヤン化
キャラクターの性格をダークサイドの方へ傾けたキャラクター。
名前に黒○○・ダーク○○などと付け加えられる。
本来のキャラクターはそんな性格をしていないのに、
少々の性格・ストーリー・シナリオに汚い・暗い部分があると、この派生キャラが生まれやすい。
また、ダーク○○は中二病の傾向が強い。
例:黒春香←天海春香
変身・巨大化・二重人格・もう一人の自分
キャラクターが違う容姿になったり、性格が変わったりする場合がある。
元が同じ人物なので派生キャラではない。
水をかぶったり、くしゃみすることがトリガーになってキャラが変わったりする。
もう一人の自分が出てくる場合は、心が分かれた(正と悪)とかドッペルゲンガーなどと呼ばれる。
例:らんま←早乙女乱馬
僕の考えた○○
作品の世界観を継承した、二次創作キャラクター。
僕の考えたポケモン、僕の考えた最強のロボットがこれに当てはまる。
突然変異キャラと似ているが、違いは自分の中でしか流行っていない事で、このキャラクターを書いたノートは大半が黒歴史である。主に思春期の少年少女が創作する。
SD・二頭身化・ちびキャラ
キャラクターを小さく、ひたしみやすく、可愛らしくしたもの。
外見が小さくなった以外あまり変わらない、性格が多少幼くなったりわがままになることがある。
例:SDガンダム←ガンダム
ゆるキャラ
主に地方自治体等が集客目的として世に繰り出すキャラクター。
このキャラクターの特徴は地域の特色・特産品・歴史を盛り込んでいる。ある意味擬人化に近い。知名度で元ネタを超えることができる数少ない派生例でもある。
殆どのゆるキャラがほほえましく、なじみやすいが、例外があるので注意されたし(せんとくん)。 例:ひこにゃん←彦根藩二代藩主井伊直孝公を手招きして、雷雨から救った招き猫
コスチュームチェンジ・学園モノ
他のキャラクターの着ている服をそのキャラクターに着せること。
コスチュームチェンジでは大抵2人のキャラがお互いの服を交換し、学園モノはそのキャラクターが制服(学ラン・ブレザー)を着せられている。ファンサイトでたまに見られる。
はっきり言って派生キャラではない、とりあえずネタに困ったらやってみよう。
例:コスプレ
雑種・混種
2つのキャラクターを混ぜた派生キャラ。
大抵、性格はどちらか一方に偏る。名前に2つのキャラクターの名前が混ぜて使われる。
例:やるオプーナ←やる夫+オプーナ
あだ名・通称
元のキャラクターと別の呼ばれ方をしているタイプ。
外見や性格はそのままの場合が多く、ネタ度が累積されていくと突然変異キャラになる可能性も秘めている。
命名のされ方として泣き声、和訳、英訳など比較的分かり易い。
例:でっていう←ヨッシー
パクリキャラ
いわゆる盗作。
このキャラクターは元のキャラクターをちょっと手を加えたもの(あるいはそのまま)。
突然変異キャラとの違いは、派生を認めず自分が考えたものと主張する所であろう。
日本のキャラクターのパクリキャラは、主に東アジア方面で見つけることができる。
例:テコンV←マジンガーZ
テンプレート・感染型
その突然変異キャラが有名になると、
そのキャラの特徴やフレーズを発する派生キャラが量産される現象が起きる。
とりあえずやってみた感が強く、めったに定着しない。
例:ごらんの有様だよ!!!←ごらんの有様だよ+ゆっくりしていってね!!!
品種改良キャラ
そのシリーズの続編に出てくるキャラクターの事を指す。
名前に、二号、スーパー、X、などが付与されるパターンが多い。
例:仮面ライダーX←仮面ライダー
遺伝子組み換えキャラ
突然変異キャラの定義に似ているが、これは公式が発表したキャラクターの事をいう。
突然変異は自然に生まれ、遺伝子組み換えは意図的に生まれる。
なのでこのキャラクターは決定的に違う。
例:ドラベース←ドラえもん
各派生方法の分布図
派生の仕方による特性を分布図で表すと以下のようになる。
| \ |
低 |
中 |
高 |
知名度 |
| 低 |
あだ名・通称
パクリキャラ |
色変え・2Pカラー
黒化・闇化・ヤン化 |
派生元 品種改良キャラ |
| 中 |
擬人化
性転換・性反転
雑種・混種 |
遺伝子操作キャラ
SD・二頭身化・ちびキャラ |
ゆるキャラ |
| 高 |
僕の考えた○○
テンプレート・感染型 |
突然変異キャラ
|
|
変
異
性 |
|
なお、変身・巨大化・二重人格やコスチュームチェンジ・学園モノは公式設定の場合が有り、同一人物の場合が多いためグラフから外した。
発生しやすい環境
突然変異キャラが発生しやすい環境はまだはっきりと解明されていないが、
幾つかの共通点が見受けられる。とりあえず以下の通り。
- 人気作品である
- 特定のキャラクターに対して、熱狂的なファンがいる
- 特定のキャラクターに対して、熱狂的なアンチがいる
- ネット上で人気がある
- 作品内に複数の登場人物が居る場合、一番人気ではないキャラが突然変異しやすい
突然変異キャラが出ない(にくい)キャラクター
ある作品(主にアニメとかゲーム)が人気になり、二次創作が活発になると、
その作品内キャラクターから突然変異キャラが生まれやすくなるが、
なぜか突然変異しないキャラクターがいる。
それは「泉こなた」だ。
人気作品+二次創作活発+ネット上でも人気+アニメ化+ゲーム化+MADいっぱい
という環境下で突然変異しないのはなぜか考察してみた。
最初からカオス説
このキャラクターは相当なカオス分を含んでいるため、変に弄くらなくてもボケ・ツッコミ役など、臨機応変にネタの材料として使える。そのため、手を入れる必要がなかったといわれている。
泉こなたは遺伝子組み換えキャラ説
この作品が爆発的に人気がでたのはアニメ版からで、
原作(コミック版)と比べると微妙に違う。
では、組み換え前のキャラクターは何かというと「涼宮ハルヒ」だろう。
公式がアニメ化の際に声役の変更(ドラマCD)、アニメ版の泉こなたは涼宮ハルヒのコスプレをし、
口真似もする。
ようするにアニメ化のついでに公式がキャラ改変を行ったのである。
遺伝子組み換えキャラからは突然変異しにくいという統計もあるので、この説はかなり有力と見られる。
AAキャラ
AAキャラ(アスキーアートキャラクター)は常に派生キャラが生まれている(た)。
非常に複雑で突然変異キャラとしては扱わない。めんどくさいから。
近年(2006年頃から?)では派生の勢いがなくなってきて、既存のキャラクターや場面のトレースなどがAA化されている。
メリット・デメリット
突然変異キャラに対するメリットとデメリットを簡単に羅列してみる。
メリット
- 共通の話題ができて楽しい
- 公式設定ではやりにくい様なおふざけネタで使える
- 元ネタを全く知らなくても、雰囲気で笑える可能性がある
- 同じ場面に数匹居ても違和感を感じない
- 人気が出れば公式で認められるかも
デメリット
- 理解されにくい
- 原作主義者に受けが悪い
- アンチの被虐対象になる場合がある
- 出所が不明であったり、はっきりしていない事が多い
- 権利侵害に抵触するかも
補足
執筆者はアニメ・マンガ・ゲーム関連に疎く、にわかレベルです。ご了承ください。
関連項目
- はちゅねミク
- ゆっくりしていってね!!!
- ののワさん
- ちゅるやさん
- tanasinn
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