猿渡一海(サワタリ カズミ)とは、特撮ドラマ『仮面ライダービルド』の登場人物。
仮面ライダーグリスに変身する北都の戦士である。
視聴者からの愛称は、作中で三羽ガラスから呼ばれている「カシラ」。
本人から提案した愛称は「カズミン」。
演じるのはかつて『仮面ライダーキバ』にて過去編の主人公、紅音也を演じた武田航平氏。
そのためか、一海の所持するドッグタグの認識番号が「907101080」と、紅音也の語呂合わせになっている。
三都間の戦争・ライダーウォーズが開始した際に北都より東都に送り込まれた戦士。本人曰く29歳独身。三年連続アラサー以上の3号ライダーである
サバサバした口調だが、仮面ライダーグリスへ変身した際にはネビュラガスの作用と同質であるスクラッシュドライバーの影響で好戦的な性格になる。その際、二時熟語を続けて何種類も叫ぶのが特徴。
戦兎の正義に対しても「俺達がやっているのは殺し合いだ」と豪語する等非常に現実的。
その一方で戦争の影響で疎開している民間人を見て不快感を示したり、東都のテレビ局をジャックした際に「民間人には手を出さない」と宣言する等ある程度の良識は持ち合わせている。
宣戦布告してからは、東都の20本のフルボトルを回収するという任務を果たす為に、戦兎や万丈と戦っていた。
部下である北都三羽ガラスとは過去に何らかの面識があるらしい。
後に判明した情報では、元々は北都の農地を持っていた大地主だった。
しかしスカイウォールの惨劇の影響が農地に直撃。農地が死に、作物が育たなくなり、一海は私財をなげうってまで、北都三羽ガラスを含めた身内を守ってきた。しかしそれにも限界があり、猿渡は自ら人体実験に志願し、今の環境になった、と言われている。
過去を失ったというが、彼の場合は人体実験の副作用で失ったわけではなく、大事なものを守るために覚悟を決め、自分への戒めとして「過去を捨てた」ことにした、というのが正しい。
だが、それでも三羽ガラスはカシラを慕い、カシラのために行動していることから、彼の人徳が伺える。
しかし、石動惣一によってもたらされた事故とはいえ、戦兎が自我を失い暴走、青羽をその手にかけてしまう。
仲間を失う悲しみを、覚悟によって押し殺し、万丈にも戦兎にも戦士として振る舞いながら、運命の「代表戦」の舞台に立つ。
その代表戦では、戦兎自身を消滅させるスイッチを他人に託し、ハザードトリガーに再び手を伸ばした戦兎に及ばず敗北する。
しかし、直後一海の仲間が、隙をついて北都に侵攻した西都軍に襲撃されるという事態が発生。一海は西都の勧誘を拒絶するが、兄弟戦士・エンジンブロス&リモコンブロスに黄羽が討ち取られてしまう。
西都という強大な敵を前に、奪われた「俺達の猿渡ファーム」を取り戻す為に、ライダーウォーズで拳を交えた東都のライダーと並び立つ時が来る。
パンドラボックスを奪った西都が、圧倒的優位のまま、一般市民を実質の人質に提案した「代表戦」。
裏切り者の手により赤羽を失い、孤独となった一海だが、一海を仲間として受け入れた戦兎や万丈達と新たな絆が生まれ始める。頭数の足りない「代表戦」には真っ先に三人目として名乗りを上げ、先鋒の役割を見事に果たした。
スクラッシュドライバーはライダーウォーズ開始前に石動惣一に貰ったらしく、戦兎達にはそう答えている。
人体改造によりスクラッシュを使用することができるようになっているが、ライダーウォーズ中に石動に測定された際のハザードレベルは4.2と、どのライダーよりも高かった。
ちなみにみーたんこと石動美空の大ファン。彼女に対してはデレデレした表情になり、同じ演者である音也を彷彿とさせる。彼が見せる数少ない人間性、と取るとそれも笑えなくなるのだが……。
美空が戦兎の救援に入ったことを問い詰めたが、戦兎は「そっくりさん」と返答し、一海もそれで納得していた。
しかしライダーウォーズの代表戦後、美空の声を一声聞いた瞬間に疑惑が確信に変わり彼女をみーたんだと看破するなどその愛は本物。本人を前に「デュフッ」と変な笑い声を上げているのはどうかと思うが。
その際、躊躇なく生活費を握手代につぎ込もうとしており、「カシラは俺達が居ないと何もできない」という三羽ガラスの言葉が真実味を帯びてしまうこととなった。
彼の部下である3人組。頭脳に関しては3人そろって馬鹿であり、よりにもよってこの作品における馬鹿代表の万丈に馬鹿呼ばわりされるほどの馬鹿。
一海の所持している農地で働いていたため、一海を「頭(カシラ)」と呼び慕っている。
戦兎達から見たら敵だが、彼等には彼等の正義を持って戦っているようだ。
全員がフルボトルを所持しており、腕にセットすることで意志を持ったスマッシュ「ハードスマッシュ」へ変身する。
しかしハザードレベルは仮面ライダーより低く、このままでは任務を達成できないことを危惧した三羽ガラスは、頭の力になりたいがため、「敗れたら肉体も残らず死ぬ」という非常にハイリスクな再改造の話を受け、三人全員が黒い「ハザードスマッシュ」に変貌する。
それでも任意変身解除で、ある程度は死の危機を回避できるようだが、「ハザードトリガー」によって暴走状態になってしまったとはいえ、桐生戦兎によって青羽が殺害されてしまうことになった。彼の死は、敵味方関係なく、その場にいた全員に事実として重くのしかかってしまう……。
三人全員が二枚式のドッグタグを所持しており、それぞれの色のサイレンサーが嵌められている。
《ろぼっとぜりぃ…》
変身。
《潰れる!流れる!溢れ出るぅう!!!》
《ロボットイングリィイイス!!!!!》
《ぶるぁあああああああああああああああああああああ!!!!》
彼が劇中で変身する仮面ライダー。
その姿はどこか仮面ライダーゴースト・ムゲン魂に似ている。
クローズチャージと同じくスラッシュドライバーを使用し、ロボットスクラッシュゼリーを使用し変身する。
変身ポーズは片腕で銃を作って撃つ仕草をするなどどこかキザ。
名前の由来は重機などの間接に刺す油・グリスから。
必殺技は肩や背中からゼリーを纏い、噴射して放つライダーキック「スクラップフィニッシュ」。
また、ヘリコプターなどのフルボトルを装填し、「ディスチャージクラッシュ」で戦術を広げることが可能。ツブレナァイ!
現在彼は無機物系フルボトルを主に使用するが、設定上有機物系フルボトルを使用して「チャージクラッシュ」を使用することも可能。
戦闘力は非常に高く、スクラッシュを制御しきれていない状態のクローズチャージや、ビルドラビットタンクスパークリングフォームすら凌ぐ。
ひらかたパークの仮面ライダービルドショーにて偶然にも、演者が同じ音也を登場させたコラボショーが情報公開前に公演されている。
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最終更新:2025/12/07(日) 07:00
最終更新:2025/12/07(日) 07:00
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