痴漢(ちかん)とは、痴戯を行う漢(おとこ)のこと。相手の意に反して猥褻行為を行う男、また行う行為。
元々の痴漢の意味は女性に対し性的な嫌がらせを行う男性の事。転じて、相手に対する性的ないやがらせ行為そのものも指すようになる。痴漢行為を行うと、以下のような刑法などに触れる可能性がある。女性の場合は痴女と呼ばれている。
痴漢行為は軽犯罪法第1条第5号、刑法第174条「公然わいせつ罪(6ヶ月以下の懲役・30万円以下の罰金・拘留・科料)」、鉄道電車内で行った場合、刑法第234条「威力業務妨害罪(鉄道事業者の業務妨害で、通常3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)」及び都道府県迷惑防止条例に抵触・処罰される。しかし、近年では痴漢冤罪の問題も出て来ている。そのため、これを恐れて痴漢を目撃しても手が出せない(相手が怖いってのもあるが)という男性も・・・。
なお、痴漢はアダルトビデオ・アダルトゲームの分野の1つともなっているが、18禁だけに行為内容が刑法第177条「強姦罪(3年以上の懲役+結果的加重犯)」が成立する恐れが高い(と言うより確実に引っかかる)為に行なってはいけない。
刑法においては明確な定義のない痴漢であるが、一方で痴漢冤罪もまた問題になっている。
痴漢容疑はその事件の性質から物的証拠を見つけるのが困難なのだが、だからと言って即無罪放免では被害者が報われないため、被害者側の証言に過度に頼らざるを得ず、結果として冤罪を引き起こしやすいとされている。
よって通常の刑事裁判だったら検察・警察の方に犯行の証明義務があるのにも関わらず、被告である容疑者側の方に「痴漢をやっていない証拠」を求めざるを得ず、結果として被害者の尊厳を守ろうという考えが、冤罪の容疑者、特に男性の尊厳を傷つけているという結果になっている。
疑わしきは罰せずと言う原則を無視し、痴漢被害者以外に新たな被害者と冤罪被害や司法の男女差別に怯える男性を生み出している。
女性アイドルグループのおニャン子クラブは、ストレス解消に罪のない男性を痴漢冤罪に巻き込む内容の「おっとCHIKAN!」というシングルを86年に発表している。今となってはストレス解消などでは済まない話である。
一度容疑者として警察に捕まってしまったら最後、本当にやってなくても無罪を勝ち取るまで非常に長い時間と労力を要する痴漢。絶対に避けたいものである。
痴漢現場となる場所に監視カメラを多角的に配置する等で正確な証拠を獲得する努力をし、疑いの時点で社会的に裁かれることのない世論や制度を作ること、そして司法の原則に則った公平な裁判を行う事で被害を軽減することができる。
対策としては痴漢だと疑いをかけられたとしても、原則罪を認めないこと。釈明のために駅事務所まで痴漢被害を訴える女性と同行するのも推奨されない。駅事務所で駅員に無罪を訴えても、駅員には判断することが出来ないため、警察に引き渡される可能性が高い。駅員が自分の無罪をわかってくれて女性との仲裁に入ってくれるなどとは期待しない方がいいだろう。
それどころか現行犯ではないから駅員は被疑者を逮捕をしている訳でもないのに、女性と一緒に駅事務所まで行く事は「罪を認めていると言う事になる」と警察や裁判で認定される可能性が非常に高い。 女性の証言だけで警察が男性の身柄持ってくのも半分くらいはこれが根拠。現行犯でなく、逃走をする恐れも無い場合、逮捕・拘束するには裁判所の令状が必要なので名刺などを渡すとかして身元を明らかにし逃走の意思が無い事を示した上で、「あとは警察を通してください」とでも言って駅員も被害を訴える女性も無視して帰るのが一番の対策。ここでいう「駅員も」というのはたまたま近くにいた駅員が駆けつけてきた場合ということであって、決して駅事務所まで行ってからという意味ではないのでくれぐれも間違えないように。
冤罪の被害を受けた男性が現場から逃走することを推奨する弁護士(北村弁護士や本村弁護士など)もいる。あくまでその時点で罪が証明されていないので、現行犯として容疑者を拘束する権利が無い、という根拠に基づいている。本来であればそうなったしかるべきであるが、しかし逃亡した時点で準現行犯としての要件が成立し得る(=現行犯逮捕が可能になる)上、もし捕まれば後々裁判官の心証を確実に損ねることになる。もし実行するならそれなりの危険を覚悟するべきだろう。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/15(月) 18:00
最終更新:2025/12/15(月) 18:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。