神舟7号 単語


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シンシュウナナゴウ

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神舟7号とは、中国が2008年9月25日に打ち上げた有人宇宙船である。

概要

初の船外活動の報告が映像付きで報じられた。この映像に対する疑義とそれに対する批判を紹介する。

神舟7号の映像に対する疑義

短い映像ではあるが、これまでの宇宙に対する考えが大きく変わるような場面が撮られており、宇宙で撮影されたものか疑わしい。映像の詳細な解析が待たれる。

泡のような物

泡のような物が宇宙服から飛び出すシーンが撮影されている。ここから宇宙は真空ではなく、なにかエーテルのような物で満たされていると考えるのが妥当である。つまり、宇宙が真空であるというのは、他国の宇宙進出を阻むための米国の策略であったと考えられる。

また、この泡のような物は高速で画面上方へ移動する。宇宙飛行士が遊泳しようとしている宇宙空間は無重力(※1)であるため、物体はそのまま宇宙飛行士の周囲を漂うはずである(※2)。

つまり、この泡のような物は自らの力で高速に移動する生物であることがわかる。また、宇宙飛行士が全く気にかけていない様子から宇宙ではありふれた生物のようだ。

これまで宇宙で活動するこのような生物が報告されたことはない。それほど珍しい生物ではない様子であるため、これまで発見されなかったのはおかしい。

よって、これまでのアメリカやロシア(ソ連)の宇宙飛行、そして国際宇宙ステーションなども実際の宇宙で行われたものではない茶番であったことが推測される。

  • ※1)地球周回軌道上の人工衛星として地球の重力と周回速度が遠心力で釣り合っている状態のため、完全な無重力状態ではない。
  • ※2)この場合、何らかの力が最初から加わっていれば最初のエネルギー速度を維持したまま加速せずに進み、力を加えなければその場に静止するはずであるが、この泡は最初からある程度の速度を持って画面外に向かっている。

疑義に対する批判

仮にこの映像が水中で撮影されたものだとする。
技術力が低い
というコメントをいくつか見受けたが、そんなことはない。これ作るためにはたくさんの技術的な難点がある。

1. ブルーバック撮影のキーイング処理の問題

まず、背景を真っ黒にするわけだからブルーバックが求められる。そして、その切り抜き(キーイング)の作業が必要となる。

映画などで見慣れていると思うが、キーイングの作業は意外と大変である。アイドルマスターの765comm@ndように、コンピュータが生成した画像ではないため、場面によってはどうしても手作業での切り抜きが必要となる。

ここだけは一般人でも可能であり、そう難しいことはない。しかし、処理しなければいけないことはまだたくさんある。

2. 反射面に対するキーイング処理の問題

ヘルメットの写り込みも修正しないといけない。写り込んだブルーバックの処理は非常に大変である。しかも、色の付いた反射面であるため、その作業は更に大変になる。不自然なく見せるには1コマ1コマ修正しないといけないレベルであろう。

(というかヘルメットでいいのかな、アレ?)

3. 照明の設備の問題

3-1

照明も大規模なものが必要となる。太陽と地球からの反射光、その両方を設置しないといけない。が、全て水中に配置しないと、水面の揺らぎが映り込んでしまう(プールの底にできるアレ)。つまり、水中に鉄筋か何かで照明をセットする設備を作らないといけない。

しかも、宇宙であることが不自然に思えないような照明の仕方をしないといけない。普通の照明は点光源である。しかし、太陽空の光は平行光源であり、地球からの反射光は面光源である(少々複雑だが)。

平行光源を照明で再現するのは大変である。なにせ、広範囲にまっすぐさす光源を置かないといけないからだ。

我々がよく見る照明器具は全て点光源か線光源である。点光源はハロゲンランプとか水銀灯とか白熱電球など。線光源は蛍光灯である。といっても線光源も分類は点光源と一緒になる。点光源をまっすぐ並べれば線光源になるからだ。

点光源はあらゆる方向へ光を発している。だが、平行光源はある一定方向のみである。これを照明で再現するのは至難の業である。ただ、レーザー光は平行光源だが、広い面積を照らすような物ではない。

※平行光源と書いたが、実際は点光源である。しかし、無限遠にある点光源は平行光源になる。太陽は無限遠ではないが、非常に遠いため平行光源として扱われる。

3-2

上方からの地球の反射光、面光源も大変である。なにせ機体に宇宙飛行士たちの影が確認できないほどの、超広大な面光源である。それを再現するには、ほぼ全方位からの照明をしないとこのようにはならない。体育館などの大きなホールに行くと、自分の影がたくさん重なって出ているのが分かるだろう。点光源の照明をたくさん並べて照らすとそうなるのだ。しかし、この映像に映り込んだ影はそうはなっていない。

つまり、あの程度の照明の数では足りないのである。更に高密度に、膨大な数が必要になる。蛍光灯カバーのような、多少分散させるような物を使ったとしても、照明の数の肥大化は避けられない。

4. カメラ、セット、照明の問題

鉄筋か何かで水中にセットと照明を組む必要があると書いたが、それに対する対応、処理が必要になる。

アングルを気をつければ何とでもなるが、でかい反射面のあるヘルメットが問題になる。それに全てが映り込まないように取るのはまず無理である。映り込んだら手作業で消さないといけない。そうなるとかなりの手間がかかると思われる。特に照明の映り込みを消す作業といったら……。

5. 地球の問題

でっかく映っている地球も問題になる。どこかから引っ張ってきたら、それこそすぐばれてしまう。撮影するかCGで制作するかのどちらかである。

どちらにしても技術力がいる。CGならばさらにである。しかも、またヘルメットの問題がある。これはもっと大変になる。

三次元空間で位置を把握し、ヘルメットに地球を映り込ませないといけない。しかも飛行士はちょこまか…とまではいかないけど動き回る。それに合わせて不自然なく映り込ませないといけない。


生半可な技術力で出来るものではない。ILMだかそのレベルの技術が必要になると分かるだろう。

さて、ここまで読んだなら1つの疑問にぶつかるだろう。

そこまでして何故、気泡を消さなかったのか。

これが特撮だとしたらかなりのものである。無重力であるかのようにみせ、細かなところも気を遣ったのに、あんなに目立つものを消さないのはおかしい(水中でなく逆さ吊りだとしても同じである)。

見えてしまってる不自然なところを消す作業は「バレ消し」と呼び、ワイヤーアクションを扱うときは必ずこれがされる。ワイヤーが映っているところを1フレームずつ消していくのである。

先ほど記述したことを修正するより、こんな数フレームの小さなものの消去くらい、どうと言うことはない。AfterEffectsなどのソフトを買えば誰だって可能である。なくても、その気になればフリーのソフトで修正は可能である。

しかし、先述したものはそれがあってもまず一般人には無理である。本場のプロが必要になる。

もしこれが完全なるねつ造だとしたら、映像制作に関する技術力は相当なものといえる。

関連動画

ここからマジメなスペース

よく見かける疑問について返答する。

  • 星が見えない
    • 夜中に普通に写真を撮っても星は映りません。それと同じです。露出補正が必要になります。星を映るように撮ったら、宇宙飛行士たちは真っ白になってしまいます。
      宇宙ステーションの画像を見てみましょう、星は映ってません。
      参考→Wikipedia(ISS)
  • 地球が動いていない
    • シークバーを動かしてみると、ちゃんと自転しています(しているように見えます)。
      ~しているように見える、というのは、宇宙船の速度がおよそ7.8km/s、地球を90分で一周するスピードで動いていているからです。自転とは比べものになりません。
  • 旗の動きがオカシイ!明らかに水中だor宇宙の動きじゃない
    • 逆に聞きますが、宇宙で旗を振ったときの動きをあなたは知っているんですか?水中では粘性が高すぎてあのような動きはできません。
      今すぐにでもお風呂に入り、湯船に旗の代わりになるようなものをつけて振ってみましょう。
  • 音響きすぎ
    • ヘルメットの中にマイクあったらそりゃあ響くでしょう。バケツかぶって喋ってみるといいかもね。
  • なんで影が真っ黒にならないんだ?
    • 少し知識が偏っています。地球からの反射光で真っ暗になりません。
      その理論でいったら、建物の影は全部真っ暗でなければならないことになります。あとは机の下なども。
      というか、宇宙ステーションの映像って、影の部分真っ暗だった?
  • あの泡みたいなのは何?
    • 宇宙船の剥離片か、スペース・デブリか、水滴(氷)か…諸説あるが、そこから一つに絞り込むことはできませんね。
      早い話が、。だが、少なくとも水の泡ではありません
    • まあ、水の泡かもしれない、と仮定しましょうか。それでも、先述の通り複数の候補があるわけで、さらにそれを否定するような決定的証拠などないのだから、水の泡だとすぐに断定すべきではないでしょうね。
  • コメントから:小学生レベルの科学知識しか持ってないなこの監督はw
    • じゃあ君の科学知識は相当すごいんだね!今すぐJAXAにでも就職しましょう。
  • CGなんじゃねえの?
    • あなたが思うほどCGは万能じゃありません。そんな簡単にCGが作れるとでも思っているのでしょうか?
      CGを多用する映画は制作費何十億もかけて作っています。ですが「これはCGだ」という印象をうけないことはまずありません。必ず違和感が起きます。
      映画に比べると規模は小さいですが、一見してCGと判定できるところはありません。そのようなレベルを求めると、制作費やスタッフにかかる労力はかなりのものになるはずです。
  • タグより:台湾もTVニュースで捏造を非難している
    • たぶん彼らもロクに調べもせずに批判しているのでしょう(笑)。主張している人が多いからといって、必ずしもその意見が正しいとは限りません。
    • そもそも台湾と言えば、中国国民党が第2次世界大戦終結後に起こった中国の内戦において中国共産党に敗北して落ち延びてきた場所で、現在の中国国民党の活動の拠点となっています。
      ゆえに、本土の政府(中国共産党政権=中華人民共和国)とは対抗関係にあります
      だから、中華人民共和国が有人宇宙船計画に成功したことを認めまいと必死になっているのでしょう。
      歴史を知れば、こういったことも見えてきます。センター試験レベルで十分なので、いちど勉強してみては?
  • (ry
    • 「これは水中で撮影されている」という仮定の下にイチャモンつけているだけではありませんか?またはその仮定の下に判断していませんか?
      気泡のようなものばかり見てないで、もっと観察しましょう。

もし、これらを本気で言っているようでは、あなたの知識と洞察力は小学生以下である。動画についている、このようなコメントはネタで言っていると願いたい。というか、ネタですよね?

参考

前項は下記のページを参考に編集しました。

注意!前者は宇宙開発の専門家、後者はSF小説をいくつも執筆している作家である(山本弘参照)。自分の乏しい脳みそからひねり出した判断を信じるか、専門家を信じるか、あなたはどうしますか?

中国に宇宙開発が負けたからウソであって欲しい…などという幼稚な考えで不用意な発言をしている人は、日本人としての地位や築き上げてきたものを崩壊させているのに気づきましょう。

読んでおいたほうがいい本

神舟7号についての本は、まだタイムリーな話題であるため出ていません。しかしながら、今回のケースと似たようなもので、「アポロは月に行かなかった」という主張をする、いわゆる「ムーンホークス(Moon Hoax)論」というものがあります。それを勉強することは、今回のケースにおいても重要だと思われます。

  1. ムーンホークス論関係の書物
    • 『と学会レポート 人類の月面着陸はあったんだ論』(2005年、楽工社・刊、山本弘その他・著)
      • ムーンホークス論批判の決定版。
    • 『人類の月面着陸は無かったろう論』(2004年、徳間書店・刊、副島隆彦・著)
      • 反面教師として読んでおいたほうがいいかも。ほぼすべてのページに間違いや突っ込みどころが存在する、現代における最強にして最大のトンデモ本。
  2. 陰謀論関係の書物
    • 『陰謀論の罠』(2007年、光文社・刊、奥菜秀次・著)
      • 陰謀論批判の決定版。読みづらいのが欠点。
        Amazonには批判的なレビューも多いです。しかしながら、そのほとんどが、読んでもいない人によるアンチレビュー、あるいはこの本に衝撃を受け、必死に拒絶しようとしている人のレビューです。
        要は、「とりあえず読んでみろ」ということです。
    • 『トンデモ本の世界U』(2007年、楽工社・刊、と学会・著)
      • と学会の『トンデモ本の世界』シリーズの最新版。
        陰謀論に触れているのは正味63ページ(本文・前書き・後書き合計311ページ中)で、一般論に触れているのはその中でも3ページ弱ですが、その3ページ弱の中にかなりためになる内容が入っています。
  3. その他
    • 『京大式ロジカルシンキング』(2008年、サンマーク文庫・刊、逢沢明・著)
      • この本は、論理思考法を解説したものですが、この本の内容を身につければ、トンデモ説に陥る危険はかなり小さくなります。神舟7号がどうのこうのとは関係なく呼んでおきたい本。
        なお、著者の逢沢明氏は京都大学工学部情報学研究科の准教授。

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  • 宇宙
  • ネット右翼
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