稀勢の里とは、田子ノ浦部屋に所属する現役大相撲力士である。本名は萩原寛。
2014年初場所現在での最高位は大関。琴奨菊と並び久しぶりの日本人大関として将来を期待されている。
1986年7月3日生まれ、茨城県牛久市出身。中学時代までは野球をやっていたが、中学卒業後に角界に入門。
左四つやおっつけを得意とし、その恵まれた体格を生かした前に出る相撲が持ち味であり、昇進と共に多くの年少記録に名を連ねていった。しかし、幕内上位進出以降は脇の甘さがたたり簡単に中に入られたり、土俵際で逆転されるなどといった弱点を一向に克服できずにいる。そのため、当初は大関候補、若手筆頭株などと角界関係者から多くの期待が寄せられていたが、琴欧洲、白鵬、日馬富士、把瑠都と外国人力士に次々追い抜かれ、ついには日本人期待の星の座も琴奨菊に大関昇進レースで先を越されてしまった。時に張り差しに頼る取り口(ただでさえ脇が甘いのに張り手に出ると余計に脇が甘くなる)が好角家からの批判を集めたのもこの時期。かつては小結で3場所連続で勝ち越したのに関脇に上がれなかったこともあるなど、番付運も少々欠いていた。
それでも2010年11月15日、大相撲九州場所2日目で、白鵬の連勝を63で止める寄り切りを見せて存在感をアピールすると、ついに2011年11月場所後に大関昇進を決めた。入幕までが早かっただけに、新入幕から42場所かかっての大関昇進は歴代5位の遅さという、スピード出世とスロー出世の双方の記録を持つ力士となってしまった。
大関昇進の際は、目安となる3場所合計33勝に足りていなかった(32勝だった)ために、メディアや好角家からはその昇進に疑問符を付ける声も上がった。が、大関昇進以降は2桁勝利を逃したのは1回だけ。下位相手の取りこぼしという悪い癖があるために優勝争いに常に絡むわけではないが、毎場所のようにカド番を迎えてどうにかこうにかその座を維持している他の大関とは別格の安定感で場所を盛り上げる。毎場所のように優勝を期待されているが、依然として優勝経験は無い。
横綱・白鵬との相性はあまり良くない(幕内での対戦成績は10勝32敗)が、そもそも白鵬に相性のいい力士が存在しないといってもいいくらいなので、数少ないまともに通用する力士の一人。前述のように連勝記録を止めたりするなど(2013年にも43連勝を止めている)、印象的な勝利も多い。大関昇進後は3勝9敗。
もう一人の横綱・日馬富士とは20勝26敗とやや黒星先行。ただ、稀勢の里の大関昇進前に10連敗するなどカモにされていた時期もありながらこの対戦成績である。日馬富士の横綱昇進後はむしろ稀勢の里の方が圧倒する傾向にある。
最近はテレビの正面解説が北の富士勝昭の時に敗北することが多い。特に2014年初場所は北の富士がテレビ解説の時には不戦敗を含めて5戦全敗だった。
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最終更新:2025/12/14(日) 23:00
最終更新:2025/12/14(日) 22:00
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