精神の願望とは、マジック:ザ・ギャザリング史上最も許されなかったカード[1]である。
Mind's Desire / 精神の願望 (4)(青)(青)
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。(それがそのマナ・コストの中にXを含む場合、Xは0である。)
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
撃つと何か呪文が飛ぶか、土地が1枚置けるかもしれないパルプンテ系呪文。
このカードがスポイラーリストに乗った時点で多くのプレイヤーが「アカン… これはアカン…」と顔面蒼白になった曰くつきの1枚である。
ストームは注釈に書いてあるようにそこまでに唱えた呪文の数だけコピーを作る能力である。これの前に1枚唱えていれば2発、2枚唱えてれば3発呪文が飛ぶということである。
この呪文によってめくれた呪文は『ターン終了時まで』『マナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。』というところがミソである。
MTGには0コストの呪文、マナ(カードを唱えるためのエネルギー)を生み出す呪文が存在する。
これらに1マナで1枚引く系など軽い呪文をあわせるとコピーを6発7発作ることなど簡単である。
ストームは呪文のコピーを作る。1枚で1つしか消せない大半の打ち消し呪文では対抗できない。
さて『マナ・コストを支払うことなくプレイしてよい。』という効果であるが、これは『呪文なら0コストで唱えてよい』『土地を置ける状態なら土地を置いてよい』という2つの意味を1文にしたものである。
《精神の願望》とそのコピーが効果を解決している途中で2枚目の《精神の願望》がめくれると
1枚目の《精神の願望》までに唱えた呪文+1(1枚目の《精神の願望》)+《精神の願望》(とコピー)で0コストで唱えた呪文
に等しい数の《精神の願望》のコピーが生成できるようになる。
さらに『ターン終了時まで』めくれた呪文を0コストで唱えるのを待っていいので、
2枚目がすぐめくれてもとりあえず脇においておき、コピー数の増量を狙っていける。
3枚目の精神の願望がめくれたら生成されるコピー数は… ヒマだったら数えてください。
ストームは当然これ1種類ではない。対戦相手のライフを2点奪い、自分が2点回復する《苦悶の触手》、対象のプレイヤーのライブラリー(山札)を3枚削る《思考停止》などもストームを持っている。
ここまでに唱えた呪文は余裕で20を超えているだろう。
《精神の願望》でめくった《苦悶の触手》で40くらいライフを奪うか、《思考停止》でライブラリーを60枚くらい削って終了である。
もっとも、9発の呪文+《苦悶の触手》で殺すこともままあったのだが。
結局、この呪文の許されない具合は火種になる最初の1発でどれだけコピーが作れるフォーマットなのかに依存している。
いきなり2枚目がめくれるなどの大惨事が起きない限り、ほとんど即死しないスタンダードでは最後まで許された。
強力なマナ生成カード、コスト軽減カード、フリースペル(マナ以外のコストで唱えられる呪文)などがあった
エクステンデッドではデッキ内の他カードが許されなくなることはあったが、さまざまなデッキに形を変えて
《精神の願望》自体は最後まで許された。
ヤバい呪文が数え切れないほど存在する、type1(現在のヴィンテージ)type1.5(レガシーの前身)ではやっぱりというか、当然というか許されなかった。
許されなくなるまでの期間は0日である。
禁止(type1.5)、制限(type1)まで0日である。
当然ヴィンテージでも制限カード、type1.5から改定されたレガシーでは即日禁止カードに指定された。
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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