総合車両製作所新津事業所は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)グループである総合車両製作所株式会社(J-TREC)の事業所であり、JR東日本鉄道路線の通勤・近郊型電車製造を主とした鉄道車両製造工場である。
2014年4月1日より発足した組織。所は、新潟県新潟市秋葉区(旧新津市)南町内にある。現在は、南武線仕様のE233系および國鐵新潟もとい新潟支社エリア仕様のE129系を製造中である。
現在の総合車両製作所新津事業所の発端は、1914年の国鉄新津車両所(鉄道車両の保守点検・改修改造等拠点)発足より始まる。
新津車両製作所は、JR東日本新潟支社内にあった”日本国内唯一の鉄道事業者直営の鉄道車両製作工場”であった。
JR東日本は、1994年10月に鉄道技術向上・承継並びにJR東日本の首都圏通勤・近郊型車両の製造(=製造コストの削減)に特化するため、それまでの改修・改造等が主だった新津車両所を改組、工場を設立したことが同所発足の契機とされる(※車両所時代にも車両の新造は行なっていた事がある)。
工場設立にあたっては、当時の東急車輌製造株式会社(現:J-TREC)の通勤型電車の製造技術を引き継いだことが、現在の土台となっているとされる。
車両内の優先席・運転席近くの車両番号名付近での「新津車両製作所」や同所敷地内にある石碑「自啓不止」の揮毫は、山下勇(故人、設立当時JR東日本会長、前三井造船社長・会長)によるものとされる(石碑の意味とかは、右を参照→■)。
JR東日本を代表する通勤・近郊型電車のE231系やE233系をはじめ、小田急・東京都交通局・相模鉄道等に鉄道車両に送り出している。同所の現在の製造ペースは、1両/日=250両/年であるが、グリーン車など特殊構造の車両を、J-TREC横浜事業所や川崎重工業車両カンパニーが担当していた。累計車輌製造数は、2013年2月7日を以て、同社高崎支社高崎車両センター所属のE233系3000番台製造で4,000両に到達、記念式典を挙行された(→外部参照)。累積車輌製造数は、J-TREC移管までに4,200両以上を製造し、同車直営最終編成が横浜線仕様のE233系6000番台のH007編成となった。
2014年3月31日を以て、JR東日本新潟支社新津車両製作所としての運営を終了し、”日本国内唯一の鉄道事業者直営の鉄道車両製造工場”の看板も下ろすこととなった。
同支社管内で国鉄時代より長らく活躍している115系の置き換えを目的に、JR東日本本社よりE129系160両の製造が発表された(■)。しかし、新津車両製作所がJ-TREC移管により新潟支社の悲願であったJR新潟支社直営の車両が製造されることは、かなわないものとなった。
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最終更新:2025/12/07(日) 08:00
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