蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTHとは、2010年12月25日公開のアニメーション映画作品である。
「何でそれを選ぶ!痛みばかり増やす神様に、何で逆らわない!」
「何で何も止めない!何で諦める!嫌いなものは全部消すだけか!?」
「選ぶんだ、何度でも。悲しいからって諦めないで、そこにいることを選び続けろ…ッ!」
2004年にTV東京系で放送されたTVシリーズ『蒼穹のファフナー Dead Aggressor』の直接の続編である。 TVシリーズ25話及び最終話で描かれた第1次蒼穹作戦から2年後の世界を舞台としている。
真壁一騎 CV:石井真 搭乗機:ファフナー・マークザイン
TVシリーズ『蒼穹のファフナー Dead Aggressor』の主人公。激戦であった第1次蒼穹作戦から生還後、1年間昏睡状態となっていた。なんとか回復した彼は、溝口からの要請で喫茶''楽園''にて調理師のアルバイトを始めた。看板メニューである一騎カレーをはじめ、一騎ケーキなど楽園のメニューには彼の名前が付いており、島民の若者達の間では非常に好評を得ているようである。同化現象による視力の低下は進行しつつあり、ほとんど見えなくなっている。
皆城総士 CV:喜安浩平
TVシリーズにてもう一人の主人公とも言える役割を果たした少年。第1次蒼穹作戦においてフェストゥムの祝福を受け肉体は消滅したが、精神はとあるミールの下で存在し続けている。来主操の加護を受け、個を保ち続けた総士は、彼に竜宮島を守るために情報を伝えることを依頼した。一騎とは蒼穹作戦終了後からずっとクロッシング状態を保っている。
遠見真矢 CV:松本まりか 搭乗機:ファフナー・マークジーベン
第1次蒼穹作戦を乗り越えた真矢は、昏睡から回復した真壁一騎と共に溝口の経営する喫茶''楽園''のウェイトレスとして働いている。一騎への恋心は今だ健在だが、そのことを彼に伝えるつもりはないらしい。ただ、同化現象が進む一騎の助けになるために積極的に戦闘に参加している。性格及び戦闘スタイルは2年前と同一であり、彼女に対して敬意を持つ後輩も多い。
皆城乙姫 CV:仲西環
第1次蒼穹作戦と時期を同じくして竜宮島のコアではなくなった乙姫だが、その存在は島のミールが生命の循環を学んだことで、循環の中に組み込まれた。今作ではまだ成長過程にある赤ん坊の未熟なコアを抱き、島民たちの前に姿を現す。
要咲良 CV:新井里美 搭乗機:ファフナー・マークドライ
第1次蒼穹作戦前に深刻な同化現象で倒れたが、蒼穹作戦の際に得られた多くのデータを元に同化現象の治療が行われ、無事に生還を果たした。再びファフナーパイロットとして戦場に戻った咲良だが、その戦い方は以前の生命を粗末にするようなものではなくなっている。近藤剣司とは良きパートナーとなっているようだ。
近藤剣司 CV:白石稔 搭乗機:ファフナー・マークアハト
第1次蒼穹作戦に参加したファフナーパイロット。TVシリーズで母親、親友を立て続けに失った彼だったが、恋人である咲良だけは取り戻すことができた。2年間で人間的にも大きく成長し、名実ともにリーダーと呼ぶに相応しい存在となった。戦闘時には未熟な後輩たちを指揮し、非戦闘時には小楯保や咲良の世話を自主的に行なっている。TVシリーズから最も大きく成長したキャラクターであり、彼の成長ぶりだけでも劇場版を見る価値はある。
羽佐間カノン CV:小林沙苗 搭乗機:ファフナー・マークドライツェン
第1次蒼穹作戦に参加したファフナーパイロット。2年前に比べると格段に大人っぽい外見になり、精神的にも素直に羽佐間容子のことを母さんと呼べるようになるなど大きく成長している。戦闘時の苛烈さは相変わらず。劇場版では新しい乗機として専用機であるファフナー・マークドライツェンを受領した。
春日井甲洋 CV:??? 搭乗機:ファフナー・マークフィアー
決して仲間を見捨てないとの言葉通り、今作でもオイシイ場面で大活躍する我等が甲洋さん。最高にクールな彼の活躍を見るためにも、ぜひ劇場版は見ていただきたい。甲洋さん、最高にかっこいいです。
堂馬広登 CV:佐々木望 搭乗機:ファフナー・マークフュンフ
TVシリーズではアイドルになりたいと言って騒ぎを起こした彼だったが、2年たった今でも相変わらず子供っぽさが抜け切らないでいる。小楯衛の搭乗機であったファフナー・マークフュンフのパイロットとなり、戦闘時は彼から預けられたゴウバインのヘルメットをかぶって戦っている。序盤はいまいちぱっとしないが、終盤の第二次蒼穹作戦では島を守るために奮戦し、確かな成長を見せた。
西尾里奈 CV:白石涼子 搭乗機:ファフナー・マークノイン ゼロファフナー
TVシリーズにも登場したキャラクターで、かつてはオペレーターを務めていたが、劇場版にて正式なファフナーパイロットとなった。遠見真矢への強い尊敬の念は相変わらず。両親を失うこととなったゼロファフナー起動実験以来心を閉ざし、自分の殻に閉じこもっている弟に対して苛立ちを抱いている。それは、両親の元へ行きたがっている弟を失うことへの恐怖によるものであり、今作ではTVシリーズではあまり見られなかった負の感情を多く見せる。TVシリーズ最終話での皆城乙姫との別れを受け入れているらしく、立上芹とその点に関して認識が異なる。
西尾暉 CV:梶裕貴 搭乗機:ファフナー・マークツェン ゼロファフナー
TVシリーズにも登場していたキャラクターだが、後述の喋らないという設定と目立つ場面がないことから、非常に影が薄いキャラクター。劇場版になって初めて声がついた。西尾姉弟の両親はかつてゼロファフナーの起動実験の際に死亡した。その事故の影響で両親の死を受け入れることができなかった彼は、心を閉ざして喋ることもできなくなった。両親はフェストゥムの側に行ったと考えており、ファフナーに乗ればまた両親と会えると考えていた。
立上芹 CV:福圓美里 搭乗機:ファフナー・マークツヴォルフ
TVシリーズでも登場したキャラクター。外に出た皆城乙姫と最初に出会った人物であり、彼女の親友とも言える間柄になっていた。今作ではファフナーのパイロットとなった。聡明で落ち着いた普段の彼女と異なり、変性意識によって戦闘時は頭突き攻撃を繰り出す豪快な性格に変わっている。しかし、敵フェストゥムが痛みと恐怖を訴えていることに気づいてしまい、何もしてやれない代わりに彼らの墓標を作った。皆城乙姫の死を受け入れている西尾里奈と異なり、乙姫がまだいると思って彼女が消えた場所に通い続けている。今作ではファフナーパイロット以上に大きな役割を果たし、親友である乙姫とも最後の再会を果たした。芹ちゃんマジヒロイン。
真壁史彦 CV:田中正彦
主人公である真壁一騎の父親であり、ALVISの総司令官。2年の時間を経て島の運営も彼の特色が色濃く出るようになった。重要情報を隠さずに解放するやり方は2年前と代わっておらず、来主操との会談をリアルタイムで島中に放送した。今作では島のコアの力が弱まることもあり、人類軍の核攻撃を受けた際の後遺症で体調を悪化させている。
真壁紅音(ミョルニア) CV:豊口めぐみ
真壁一騎の母親である真壁紅音と同じ姿を持ったフェストゥム。今作では来主操の属するミールに身を寄せている。TVシリーズ同様に竜宮島のために力を貸してくれる。
遠見千鶴 CV:篠原恵美
TVシリーズに引き続き、今作でも各方面で苦悩する見目麗しきお母様。とても孫がいるお歳には見えない。真壁史彦への煮え切らない恋心は相変わらずのようである。早く結婚しろ、お前ら。今作では赤い液体をぶっかけられる。
日野弓子 CV:ゆかな
日野道生との間に生まれた娘を溺愛するお母さんとなった。娘を守るために真壁史彦に銃を向ける場面もあり、身内を過剰に守ろうとする性質はTVシリーズと同じようである。
要澄美 CV:石川静
TVシリーズ同様にオペレーターを続けている要咲良の母。再びファフナーに乗った娘を心配している。
羽佐間容子 CV:葛城七穂
羽佐間カノンの母親。今作ではカノンのために彼女の戦闘スタイルに合わせた専用機であるファフナー・マークドライツェンを開発した。
小楯保 CV:高瀬右光
TVシリーズで息子である小楯衛と妻である小楯千紗都を失ったALVISのチーフメカニック。悲しみから逃れるために酒浸りの生活を送っており、近藤剣司はそんな彼の世話を自主的に行なっている。しかし、ファフナーから逃げることだけはせず、すべてのファフナーを使用できるように修復した。
西尾行美 CV:京田尚子
西尾姉弟の祖母であり、駄菓子屋『西尾商店』を営むおばあちゃん。実はアーカディアン・プロジェクト(ALVIS)の最古参の研究者で、かつてはファフナー開発の中心的存在だった。しかし、ゼロファフナー起動実験に失敗し、娘夫婦を失ったことをきっかけに第一線から退き、TVシリーズでは人類軍から置き去りにされた離反者達の職業訓練を担当し、彼らに平和という文化を教えた。フェストゥムの攻撃で多くの人員を失ったTVシリーズ終盤にALVISに復帰した。ファフナーから逃げた自分と違い、逃げずに向き合った小楯保を高く評価している。
溝口恭介 CV:土師孝也
我らが死亡フラグクラッシャー。次々と押し寄せる死亡フラグを次から次へとへし折り、TVシリーズを最後まで生き抜いた。今作でも喫茶''楽園''のマスターを続けており、真壁一騎をうまく利用して島の若い女性客を取り込んで儲けている。もちろん特殊工作部隊員としての腕前は劇場版でも健在である。ぜひEXODUSでも持ち前の死亡フラグ破壊技術を生かして最後まで生存して欲しいものである。
来主操 CV:木村良平 搭乗機:???
ミール不在のまま生まれ、その個としての存在を望んだ最初のフェストゥム。スフィンクス型フェストゥムだが、非戦闘時は人間の少年の形態をとっている。ミール不在の中で生まれた彼は、ミールの意思とは別の彼自身の思考と感情を持ち、『空がきれい』 と初めて認識した個体である。この気持を理解してくれた皆城総士に強い親近感を持った彼は、人類軍の核攻撃から命がけで彼を守り、彼から依頼された役目と ミールから与えられたとある役割を果たすために竜宮島を訪れた。
日野美羽 CV:諸星すみれ
日野道生と日野弓子の間に生まれた少女。30年ぶりに自然受胎で生まれた子供であり、その存在は今作で大きな役割を果たす。進化した人とも言える存在である彼女はミールに等しい存在であり、島のミールとも日常的にクロッシングを行なっている。ほんの僅かな時間で、島を襲撃するフェストゥムを束ねるミールと膨大な情報をやりとりする『おはなし』を行うことができる。
イアン・カンプ CV:てらそままさき
蒼穹作戦以前に竜宮島に送り込まれ、捨石にされた人類軍の兵士の一人。現在はALVISのメカニックとして働いている。自分たちを受け入れてくれた島に対して強い恩義を感じている。
ジェレミー・リー・マーシー CV:遠藤綾
イアンと同じく置き去りにされた人類軍の兵士の一人。現在はオペレーターとして働いている。イアン共にかつて竜宮島を守ったL計画を、今度は自分たちに行わせて欲しいと告げる。
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最終更新:2025/12/06(土) 21:00
最終更新:2025/12/06(土) 21:00
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