衆人に訴える論証とは、高頻出詭弁の一つである。
詭弁のガイドラインでは、第五条に相当する詭弁で、日常的に見られる出現頻度の高い詭弁の一つ。
多数が支持していることを根拠に、自らの説を正しいとする論証一般を言う。
基本的には、多数が支持していることとそれが正しいか否かは全くの無関係である。
以前は多数に支持されていたが、間違いであったという実例を一つ上げればいい。このような反例は実際の所枚挙に暇がないのだが、多くは以下の2つを持って証明とされることが多い。
かつて人々は天動説を定説として信じていた、ガリレオは地動説を説いて宗教裁判にまでかけられたが、現在では天動説は間違いであったとされている
アインシュタインは相対性理論で、速く移動するものは時間の進みが遅くなるといった。また、重力で空間は曲がるとも言った。
時間空間は普遍と思っていた当時の人々は全く理解できず、当初彼を支持するものは学者の中でも数人しかいなかったが、後の実験によってこれらは正しいことが証明された。
他にも、鉄道分野では新幹線が当初世界的大多数は計画を無駄と断じたことや、民主主義下で多数の支持を得たヒトラー(ヒトラーの部分が民主党政権になることも有る)がとんでもない政治を行ったことなどをあげる人もいる。いずれにしても、衆人に訴える論証が成り立たないと証明する反例は一つでいいため、それが事実に反することでないかぎりは、何を使っても問題ない。
当然ながら、多数が支持しているか否かそのものが命題である場合は衆人に訴える論証にはならない。ただし、多数であるという論証が出来たとしても、それ以上のことを求めると高確率でこれに当たる。
その他、例えば「日本では多くの人が左側通行で自動車を動かしているため、左側を走るのが良い」といったのも例外とされる。ただし、これは厳密には少し間違いで、日本は法治国家であるから、道路交通法17条に「車両は中央から左側を通行しなければならない」と書いてあるから。というのが正しい。
実際には命題の正否と無関係のものを正しい根拠とする詭弁は多い。
類似のものとしては、権威に訴える論証や伝統に訴える論証、新しさに訴える論証がある。
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最終更新:2025/12/12(金) 02:00
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