超時空騎団サザンクロスとは、1984年4月15日より、同年9月30日まで毎日放送にて毎週日曜日14時から14時30分まで全23話が放映されたSF・TVアニメシリーズである。制作はタツノコ・プロダクション。
超時空シリーズの三作目で最終作である。
前作、「超時空世紀オーガス」で実制作から外されたタツノコプロが再び制作に当たり、超時空要塞マクロスでは予算と作画のみの分担でデザインは「スタジオぬえ」が担ったが、本作では「長谷川菜穂子」(名義は 庄司 菜穂子 )率いる文芸部が物語構成を、社内スタジオのデザイングループ 「アンモナイト」 (小川浩、大倉宏俊、小野隆嗣。 後に「スタジオ・サンタクロース」として独立。 Production I.G. の初制作作品 「赤い光弾ジリオン」 などに参加。 ) がプロダクションデザインを担当した。
このように超時空世紀オーガスでの不評を受けて制作スタッフも一新したが人気は低迷し、メインスポンサーのバンダイも同作を見限り、劇場版 「超時空要塞マクロス - 愛・おぼえていますか - 」に注力するなど散々な有様であった。
結果として全39話の予定が全23話に 1クール半(16話分、約4ヶ月)短縮され(要するに打ち切り)、残された多くの伏線が回収されないままに終わってしまった。
この時代のロボットアニメとしては異例の女性主人公(2年後に始まったOVA「ガルフォース」シリーズとの類似性を度々言及される)、しかも女性グループユニット3人の抜擢や敵生命体ゾル人の三位一体の特異な設定など意欲的な面もあったが、当時はあくまで「子供が観るもの」であったロボットアニメというジャンルの中では評価を得るどころかむしろ拒絶されてしまった。
当初、『超時空世紀オーガス』の後番組としては、キャラクターデザインに漫画家の内山亜紀を起用したコミカルタッチのヒロインアクションものが企画されていた。[2]その企画が不採用となり、本作が放送されるに至った経緯がある。
シリーズディレクター「長谷川 康雄」によれば、本作品は当初は ( 内山亜紀を起用したコミカルタッチのヒロインアクションとは別の企画である ) 「未来世紀版ジャンヌ・ダルク」の構想[2]で企画が進行し、この構想に沿ったデザイン画も描かれていた[3]が、前企画(「内山亜紀」版)が不採用となり、その要素を本企画に統合することとなり、80年代の風潮に合わせて主人公(メインヒロイン)「ジャンヌ・フランセーズ」の人物像もより庶民的な方向に修正したという。
打ち切りされなかった場合、物語構成がどのように展開される予定であったのかについて、下記「外部資料リンク」内の「超時空騎団サザンクロス - ロボテック・クロニクル」のページに詳しいので参照されたい。
西暦2100年代。 汚染され居住不可能になった地球を捨てた人類は「マルス・ベース」 , 「ジュピター・ベース」 ( 「機甲創世記モスピーダ」の設定を流用 ) を介し、新天地を目指した。
既に開発に目処のついた近隣の プロキシマ・ケンタウリ恒星系 の 惑星「リベルテ」 に次ぐ新たな植民地として開拓されつつある、エリダヌス座イプシロン恒星系の惑星グロリエは、人々が住む都市部を離れると荒野と砂漠が広がる過酷な環境ではあるが、資源・食料などの必需物資の自給もようやく可能となり始めていた。
西暦2120年のある日、突如「惑星グロリエ」の上空に異星人「ゾル」の率いる大規模な宇宙船団が現れ、惑星の明け渡しを要求する。
到底受け入れられない要求を前に開戦を余儀なくされた、惑星グロリエの警備と守備を司る 開拓惑星軍「サザンクロス軍」( Army of the Southern Cross , ASC )は、開拓母星である 殖民惑星「リベルテ」からの支援を受けられず、独力で全く正体不明の敵、ゾルを迎え撃たなければならない。 危機を迎えたサザンクロス軍。
彼女らの前に現れるゾル軍の生物材料工学による構造と駆動系を持つ人型機動兵器「バイオロイド」のパイロット「サイフリート」とは何者なのか、そして、同じ姿をした者が常に3人1組として行動する三位一体のゾル人の秘密、「生命の花」とゾル人の関係、ジャンヌの部下「ボウイ・エマーソン」と出逢った異星人の民間人音楽奏者「ムジカ、ムジエ、ムゼル」の正体、地球人が開拓し開拓民からは無人惑星と思われていたにも関わらず 「異星人 ゾル人 が、実は惑星グロリエの先住民であり、この惑星が彼らの故郷であるというのは真実なのか?」 といった謎が提示されてゆく。
本作の主人公。戦略機甲隊第15分隊の小隊長。 軍規違反の常習犯で、営倉に入れられるのも日常茶飯事という札付きの 「あばずれ女性軍人」。もともとシャルルの部下で副隊長だったが、彼が中尉から最下級の「二等兵」に降格処分となり、隊長が営倉入営にて不在時に指揮を執った第2話における戦功により、次席の地位と階級(曹長)であった彼女が少尉に任命され、小隊を指揮することとなる。
軍人であることを除けば、少尉任官式でスパルタス頭部にウサギの耳を模した飾りを付け、シャワーを浴びるのが大好きで、おしゃれにも結構うるさい、年頃の少女である。
ロボテック版では、「超時空要塞マクロス」のマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ夫妻の娘(長女)、コミリア・マリア・ジーナスに相当する人物になっている。
グロリエ惑星軍「サザンクロス軍」・参謀本部直属「統合軍事警察」 ( Global Military Police , GMP ) 憲兵隊少尉。 軍務に忠実で挫折を経験したことの無い優等生。 軍規違反を繰り返すジャンヌやシャルルを目の敵にしている。 三人娘の中でも一番人気が高く (これは「ノヴァ・サトリ」と改名された海外ロボテック版でも同じ)、普通の作品であれば間違いなく主役ヒロインの座を占めていたはずの女性だが、本作品では飽くまでもグループユニット3人のうちの1人としての扱い。
宇宙機甲隊 〔 戦術機甲宇宙軍団 〕 ( Tactical Armored Space Corps , TASC ) の男勝りの女性少尉。 あだ名はコスモ・アマゾネス。ジャンヌより先に指揮官となっており、姉御肌で統率力も当初は指揮官に任官したばかりのジャンヌより数段勝っていた。( 第3話、第13話 ~ 第16話 など )
戦闘で負傷し入院していた際にシャルルが見舞いに訪れ、急速に仲が進展していく。
グロリエ惑星軍の参謀総長(副司令官)を父親に持つ、ジャンヌ小隊の上等兵。 ピアニストになりたかったが、無理やり軍隊に入隊させられており、父親には反発している。 隊舎ではジャンヌ小隊長が調達してきた粗末なアップライトピアノをいつも弾いている心優しい少年兵である。 ジャズピアノ演奏を得意とする。 戦闘中にゾル人の少女「ムジカ」と出会い、彼女に恋心を抱く。
グロリエ内戦( 内乱 の鎮圧)を経験したジャンヌ小隊こと第15分隊の軍曹。実戦経験もない小隊の兵士たちを事あるごとに馬鹿にする。小隊内では数少ない軍人気質の堅物で、ジャンヌが小隊長に任命された際、「女が隊長になるなど言語道断!!」と一番猛反対をする。
命名の由来は、映画 『カティンの森』 で著名なポーランドの映画監督 である「アンジェイ・ワイダ」( ポーランド文字表記: Andrzej Wajda )から。
ロボテックシリーズにおいては、マイクローン化した元ゼントラーディ人という設定で、小隊内では数少ない軍人気質の堅物の為、こちらでもやはりジャンヌ・フランセーズ副隊長が小隊長に任命された際には一番猛反対をするが、一旦彼女の戦功を目の当たりにしてからは考えを改め、年下の異性(女性)の上官の言動に振り回されながらも、同じゼントラーディ系出身者という共感もあって、しっかりと最終回まで補佐役を務めあげた。
ジャンヌ小隊きってのメカマニアの兵士で、暇さえあれば銃やメカの整備をしている。 階級 は伍長。メカの扱いにかけては天才的で、独力で戦術支援システムや射撃管制システム(後述)を開発するほど。
後に第16話で、彼の考案 Sight Vison Tracking Link - system 、略称 「 S.V.T.L 」 が不本意にもスパルタスの射撃管制装置のプログラムに取り入れられた際には、「自分の考案が戦争の道具に利用されたこと」 に対し憤慨し、火炎放射器でスパルタスを焼き払おうとした行動を、ジャンヌ隊長や元敵方であるサイフリート・ヴァイスに一喝され、我に返るエピソードがある。
なお海外「ロボテック:シャドウ・クロニクル」(Robotech:The Shadow Chronicles)では、 ルーイ・ニコルス という氏名に変更され、サザンクロス軍崩壊後に、遠征艦隊軍(UEEF/REF)の科学調査艦「デュカリオン」の艦長として、深宇宙の科学探査に活躍し、技術少佐に昇進している。さらには ヴィンス・グラント 艦長の片腕として航空宇宙重巡宙艦「イカロス」に乗船し、他の同作品の登場人物と共に リック・ハンター (一条輝) 提督や リサ・ハイエス (早瀬未沙) 艦隊司令を捜索・救助に向かうなどの活躍をみせる。
回収された敵の赤い指揮官用バイオロイドに搭乗していたパイロット。 どうやら素性はグロリエの第2衛星アルス基地の兵士で、基地が襲撃された際に敵に捕らえられ洗脳されていたようである。 元友軍兵士という事で、監視の意味も含めてジャンヌ小隊の預かりとなっている。
ロボテック版では、「プロトカルチャー」の末裔であるゾル人科学者「ゾア・デリルダ」の情報を探るため製造されたクローンの「ゾア・ プライム」 であり、かつ捕らわれた地球人(グロリエ人)に偽装して送り込まれたスパイという複雑な設定を持った登場人物である。
航空宇宙局 ( Aeronautics and Space Administration, ASA )は、アメリカ航空宇宙局 ( National Aeronautics and Space Administration , NASA )にその出自を由来するが、陸軍出身の最高司令官クロード・レオンの施策により、予算や兵站支援に関して不利な取り扱いを受けている。
階級は大佐。マリーの所属する「戦術機甲宇宙軍団」( Tactical Armored Space Corps , TASC ) の軍団長で、マリー少尉の直属の上司にあたる。
今井科学から発売された 1/12 の「アーミング・ダブレット」のプラモデルは左利きと設定され、「宇宙機甲スーツ ポール中尉」の商品名にて過去の時代の階級にて模型化された。
宇宙機甲軍団内の 飛行航宙中隊 「ブラック・ライオンズ」 ( Escadrille "Black Lions" ) の中隊長。
第15話「ラブ・ストーリー」 ("Love Song") Bパートにおいて、マリーが男女関係のもつれにより自暴自棄になり、自車を暴走させた騒動について、実行者がマリーであると軍警察に発覚しないようにと、身代わり運転手となりマリーを庇った行動と、ラーナ・イザビア少尉に対する憲兵将校という立場を踏まえた彼の対応の好漢振りにラーナが片思いする男性。マリーと同じ宇宙機甲軍団所属で、最終決戦でもマリー少尉や ロルフ参謀長官と行動を共にしていた。
陸軍の軍閥出身のサザンクロス軍・最高司令官 (陸軍大将)。 頑固で和平交渉など念頭に無い典型的なタカ派軍人。 第9話「スターダスト」では捕らえた捕虜を治療・調査尋問もせず「既に死亡した」として焼却処刑するなど、横暴さが目立つ。 最終話では、ゾル軍の総攻撃により大量破壊兵器による攻撃を受けて、司令本部の消滅と運命を共にした。
海外ロボテック版ではデストロイド開発計画「プロジェクト・エクスカリバー」の責任者をしていた経歴のため、空軍、宇宙軍、海兵隊、海軍を見下しており、その為かサザンクロス軍は陸軍に予算の大半を使うという偏った軍事力配分構成の組織となってしまっている。
HWR-00系列 デストロイド・モンスターの機動力や運用の困難を無視した非常識な大艦巨砲主義的な設計は、超重戦車である、日本のオイ車やドイツのVIII号戦車 マウス(超重戦車マウス)の例にならい、レオナルドの開発企業に対する横槍で実現したものと設定された。
小説版ほか各社の漫画作品の文芸設定の構成も担当したマッキーニによれば、『闘将ダイモス』 の 三輪防人 長官や『機動戦士Ζガンダム』 における ティターンズ の ジャミトフ・ハイマン と バスク・オム の役割を併せ持つ存在として人物を翻案元原作に対して追加・肉付けしたとのことで、各種の漫画作品で主人公達の市民感情や和平への道を阻害する自軍の悪役的人物(獅子身中の虫)として公式設定作品や様々な二次的連続性作品に登場する。
ボウイの父親でグロリエ惑星軍の副司令官(参謀総長)。 顔には出さないが、前線で戦う息子の身を案じている。クロード・レオンの無謀な作戦を度々諌めるが、彼を左遷、あわよくば戦死させようと企むレオン派の策略によりアルス開拓基地に追いやられ、不十分な物質補給のまま「宇宙軍司令長官」として無理な作戦をレオンより強いられる。
息子のボウイと分かり合えることなく終盤で戦死し、ボウイとムジカに臨終を看取られる。
なお、ロボテック版では、実の親子ではなく養父であり、遠征艦隊軍 (UEEF/REF) に参加する艦長 ヴィンス・グラント 、軍医 ジーン・グラント 夫妻が養子として預けたという設定になっている。
「特殊技術院」 ( 統合技術研究開発部 / Robot technology Research and Development Group, RRDG )の技術少佐。 第16話「ハンター・キラー」で、ルーイ伍長の戦術支援システムを新兵の訓練装置に応用すると偽り、ジャンヌ少尉とルーイ伍長をコンピュータープログラムおよび装置の試作品完成に向けて協力させ、そのデータを解析して スパルタスの射撃管制装置のプログラム Sight Vison Tracking Link - system 、略称 「 S.V.T.L 」 (サイト・ビジョン・トラッキング・リンクシステム、邦訳 : 「視線画像化・誘導追跡・連繋照準システム」 )に取り入れる。
第10話と第11話(第11話は台詞なし)にてマリー・アンジェルが負傷し軍病院に入院した際の看護婦主任(准尉)。シャルル二等兵がマリーに花束を渡すために見舞いに来た際に、二度の面会要求に対して「面会謝絶」を理由に一歩も譲らない強さを見せる。それゆえにシャルルは、一歩も退かない“淑女”シモーヌに敬意を表し、マリーに渡す予定だった花束を、代わりに看護婦「シモーヌ」に渡して引き下がる。
声 - ムジカ と ムジエ : 日髙のり子 、 ムゼル - 水倉久美子
生粋のゾル人で、バッキ人(びと)( 古代ローマ社会における階級である貴族 〔 パトリキ 〕からの発音より転化した、貴族、 かつ文民の市民を指す彼らの身分階級の呼称)のシャンタール(音楽家の意味 → ラテン語の「歌い手」から)でゾル人の人格分担である「情報・判断・行動」のうち、情報を担当し、判断・行動を担当するムジエ・ムゼルと共に3人で1個人を形成する。楽器担当は「デージピセル」( Leve ficelle , ラテン語 "Leve" とフランス語 "Ficelle" の合成語で「光の弦」の意味 ) と彼等の言語で呼ばれるレーザー・ハープ。なお、本編をみる限り、姉妹間でも完全に対等な関係ではなく、ムジカは他の2姉妹から妹分的な扱いを受けている。
第15分隊の侵入の際にボウイと出会い、当初は音楽家同士として、次第に男女間の恋愛感情の相手として意識し、ゾル人の間に定められていた禁忌を犯す。この結果としてムジエ、ムゼルは不完全者「アンフェタード」 ( 仏: Unfettered ) の収容施設に入れられることになり、ムジカは同胞を裏切ったことで思い悩むことになる。続する一つの『ロボテック』版の世界では、名前は同じ"Musica"だが、他の2姉妹がそれぞれ、ムゼル (Muselle) が 「アレグラ」( Allegra )、ムジエ (Musiere) が 「オクタヴィア」( Octavia ) と命名変更されている。
声 - ファイド - 沢木郁也 、ファイダ - 飛田展男 、ファイズ - 大塚芳忠
クリエール ( フランス語 Courriere ) と呼ばれる貴族武家階級の戦士。ムジカら三人姉妹の共同連帯者( 許婚者との予備同居生活を想起させる最小単位の社会共同体 )になることを上層部より決定され、この決定を拒否するムジカを異端視する。
三人兄弟のうち、特に「ファイド」は、その隠された嫉妬の感情の発現に自身でも気づかずに、その敵意をサザンクロス軍や彼らに従って投降し難民になろうとするゾル同胞の民間人の射殺などの形であらわにする。なお、ロボテック版では カルノ/カルナ/カルア (Karno, Karna, Karua) と名称変更されている。
第18話 "Wonderland" ( 「 御伽の国 」 ) に登場。 一卵性三生児の兄弟たちがゾル民族特有の道徳基準に反する考えを抱いてしまった為に人権を剥奪され、兄弟たちは負傷兵士のクローニング補修の臓器提供者にされ、一方で、たった独り残されたラテルは、三位一体が崩れた「不完全者個体」として収容施設で単純作業をこなす日々を送っていた。
ジャンヌ少尉はゾル艦内に侵入し、ゼントラーディと星間混血児の才能であるゼントラーディ語に堪能 (プロトカルチャーの末裔であるゾル人の言語と “ ある程度の” 互換性がある [ 注 ] )な才能を活かして不完全者収容施設の民間人に接触した。
薄々彼女がサザンクロス軍の兵士であることに気付きながらも、会話をする内に好意を持ち、母艦内のダーナの部下たちの居場所を教える。最終的にダーナの脱出を案内する途中、ゾル兵士に見つかり、新生児養育施設の赤子とダーナを共に庇う形でゾルの兵士に裏切り者として射殺される。
[ 注 ] しかし
ラテル : 僕は君が・・・好きになってしまったのかな・・・
ジャンヌ : あら、この船の仲間たちのところに留まりたいの? そういうことならば、私たちの処へは連れてはいけないわ。
Latelle: I may have come to like you.
Dana: Oh my, do you want to stay with your people on board this ship? If you want so, I can'not take you to us.
という会話もなされており、必ずしも言葉が通じていないか、あるいは双方の言語で同じ単語の語彙(ごい)が、違う意味に変化している可能性がある。
同じく 第18話 "Wonderland" に登場した「女医」 。 シャルル・ドゥ・エトワード二等兵を「診察」した上で、感情の表出形態のゾル人基準からの逸脱度合いを判断し、敵兵と見破りゾル官憲に通報した。なお、架空の文書からの引用を用いる作風が有名な『ジャック・マッキニー』両名( Jack McKinney 、ブライアン・デイリーBrian Daley とジェームズ・ルセーノ James Luceno の共同執筆ペンネーム )のロボテック小説版に於いては、三人姉妹中、シーン二等兵を「診察」したオレンジ色の髪の毛をした 1名 のみ「スプリーラ」【 Spreella 】とファーストネームの言及があるが、他の二人の姉妹については言及がない。
部隊内識別記号: ATAC・01-SCA 。 主・ヒロインであるジャンヌ・フランセーズ少尉が所属する「戦略機甲隊」 ( “ATAC”, Alpha Tactical Armored Corps, 直訳は「選抜・戦術機甲軍団 〔 または 師団 〕 ) が使用するホバー式の可変戦闘車輌。 状況に応じて、
の3形態に変形可能。 バトル・スナイパー (バトロイド)以外の形態では標準では 開放型操縦室 (オープン・コクピット) で、防護は “ 操縦者が着用する動力付き甲冑 に頼る” ことになる”が、選択装備として気密装備も取り付け可。
なお、ポピーが1984年8月に発表した完全変形玩具に関する報道向け資料では、『汎用・発達型・ホバークラフト・自走砲』として、MAHG / Multi‐purpose Advanced Hovercraft self-propelled Gun の兵装システム名称が付与されている。
ロボテック版 での形式番号は、ベリテック・ホバー・タンク (Veritech Hover Tank) の略号 VHT-2 。 旧来型を A1 とし、気密装備と露出され無防備だったホバー形態及びガウォーク形態での操縦席に透明ガラスによる防護風防と気密装備、宇宙空間での敵艦占拠を目的とした降下用スラスターを追加した A2 などの派生型があり、従来型車輛 VHT-2 A1 に対して VHT-2 A2 などと記載する。
部隊内識別記号 TASC・01-SCF。 ヒロインの一人、マリー少尉が所属する宇宙機甲隊 〔 戦術機甲宇宙軍団 〕 ( Tactical Armored Space Corps , TASC ) が 第11話 まで使用した可変戦闘爆撃機。 全長 6m 強 と、この種の可変戦闘機としては小型簡易化の傾向。 状況に応じて
の2形態を選択可能。
ただし、この機体の「ガウォーク」は有翼ではあるが、膝が逆関節ではなく正立であるなど、その特性は人型(バトロイド)形態に近い。
ロボテック版 での形式番号は、ベリテック・ファイター (Veritech Fighter ) の略号 VF-8 。その可変戦闘機としてはあまりにも小さな寸法と重量により軽・可変戦闘機 ( Light Veritech Fighter ) と区分される。 なお、アンモナイトによる初期設定では主役機の交代劇を前提としない別デザインも存在した。
部隊内識別記号 TASC・02-SCF。 宇宙機甲隊 (略号: “TASC”, Tactical Armored Space Corps , 直訳は「戦術宇宙機甲 〔 飛行/航宙 〕 軍団」)が第13話以降、激化する戦局に対応して使用した可変戦闘攻撃機。 全長(全高)12 m 強、戦闘機形態での主回転翼(メインローター)除く胴体長 9 m と本作品の可変戦闘機としては最も大型の部類に入る。
命名は 戦乙女「バルキリー」(ワルキューレ)が天空を翔る際に、光り輝く鎧の軌跡が「オーロラ」であるとされた伝承に因むもので、暗に 超時空要塞マクロスに登場した初代可変戦闘機 「VF-1 バルキリー」との超時空シリーズとしての後継機的な関連を示唆している。
それ以外にも惑星グロリエの開拓守備軍であるサザンクロス軍では、宇宙機甲隊を除く空宇局(航空宇宙局)の各軍団には非変形の戦闘用航空機もしくは戦闘用宇宙艇が、戦略機甲隊を除く陸海局の各軍団には非変形の戦闘用ロボット(バトロイド)が配備されている。
当時、放送前から玩具店に無料配布された三社合同冊子「超時空情報」によれば、都市部守衛を戦術主眼に置いた戦略隊( Tactical Corps , TC )、そして 防衛隊 ( City Difence Unit , CDU ) 配備機以外の局地部隊のロボットやパワードスーツは、極地防衛 と 開拓支援(工兵)目的ゆえの独特なデザインが多い。その理由として戦闘のみを想定した運用のみに非ず、屯田兵のように植民惑星開拓事業にも従事していたものと考えられる。
ヒロイン「ジャンヌ」ほか、惑星グロリエの軍隊で着用されている、動力付軽甲冑の総称。 (脚注3)
戦闘車両等にはこれを着用して搭乗する。特に車両・航空機との操縦伝達等のためのリンク機構などは設けられておらず、この点では通常のパイロットスーツと大差はない。
外骨格を持たないモノコック構造の外装の構造上、動力補助は、「倍力無し。 補助比率:1対1のみ、から 特別な外骨格の補強を必要としない、倍力限界 である 最大値 4 倍 ( 0.8馬力) 」 まで。
軍隊内の各々の役割である 小隊長 (尉官級)、 分隊長 (軍曹、伍長の下士官級 )、一般兵 と階級に合わせてヘルメットや小火器の形状が変えられている。
小口径の火薬式(または 粒子ビーム) 小銃にある程度の距離で耐えるボディアーマー程度の装甲しか無いが、パワードスーツのように着用者の動きを妨げることなく、着用したままヘルメットを外すだけで、飲食や用便を足せるなど、衣服のように使用できる点と、惑星グロリエの厳しい高温・低温の温度差や乾燥・高湿度等の自然環境を緩和する「敵対的環境からの防護服」の役割を持つ。
極寒で活動する寒冷地分隊、偵察分隊や砂漠分隊、海洋分隊など作戦を展開する環境や任務特性に合わせて部隊ごとに甲冑のデザインが異なっている。
航空宇宙局(空宇局)の甲冑に関して、航空隊(戦術空軍)や 防衛航空隊(防空軍)は耐Gスーツの機能を兼ね備え、宇宙隊(戦術宇宙軍団)や宇宙機甲隊(戦術宇宙機甲団)に関しては宇宙服の機能を兼ね備えている。
地上部隊のスーツに関しては厳密な意味での気密は施されていないため、本来は宇宙空間での使用には耐えない。そのため戦略機甲隊の甲冑に関しては、ジャンヌ達が宇宙空間で作戦する16話以降、簡易宇宙服の機能を有するように改造が加えられたようである。
なお、アーミング・ダブレット(Arming doublet)とは、15世紀から17世紀頃の、主に男性向けの腰のくびれたフェンシング胴着に由来する。
プロダクション・デザイン制作集団 「アンモナイト」 による運用特性の設定 (脚注4)は、以下の通り。
第10話「アウトサイダー」にて惑星リベルテのラインハルト総司令官の命によりサザンクロス軍の支援に派遣された全長 1,120m の大型宇宙空母。惑星グロリエの艦船群より能力的に優れ、大気圏内外で活動可能な艦載機 (宇宙戦闘機) 「AF-1 ヴァルター」( Vulture ) を搭載し、単艦で長駆フォールド航法により惑星グロリエの衛星軌道の近傍に到達可能。
ジョージ・ロンバル大佐を艦長とする二番艦「ハンニバル」は単艦でリベルテのラインハルト総司令官からの極秘の返答を通信ではなく、直接サザンクロス軍総司令官「クロード・レオン」に通告する任務を帯びて、大気圏再突入進入経路上を塞いでいたゾル母船アズシャール級艦隊中の1隻に対して単艦同士の一騎討ちを挑んだが、やはり科学技術力で人類側の造船技術を超越したゾル艦船の前では艦載機共々その攻撃力および防御力では歯が立たず、撃破されてしまった。
| グロリエ側区分 | ゾル側呼称 【 英文字綴り 】 |
邦訳 | 解説 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 前期 I 型 | ノス・ドュール 【 Nous'dohl 】 |
戦士 | 初期量産型。 | 劇中「青色」塗装。 |
| 前期 II 型 | トゥ・シィエンドラル 【 T'siendral 】 |
歩哨 | 上記センサー能力改良型。 | 劇中「緑色」塗装。 |
| 前期 II 型改 | ジスタ・ドュール 【 Gister'dohll 】 |
戦将または指揮官 | 上記II型をマイナーチェンジした指揮官仕様。サイフリート・ヴァイス搭乗。 | 劇中「濃赤色」塗装。 |
| 中期 I 型 | トゥ・シィエランプ 【 T'sienramp 】 |
観察者 | 耐圧&耐衝撃性能、センサー等探査能力強化型。 偵察機として、戦域偵察にも多用される。 |
劇中「淡水色」塗装。 |
| 中期 II 型 | インヴィダ・シィエンディエル 【 Inbida -T'siendiel 】 |
対インビット 用・歩哨 | 立体的な「三位一体」立体攻撃作戦行動の為に 3機1組 で行動出来るように、連動行動の戦術リンク & 通信システムや、コンビネーション作戦用の行動ソフトウェアが組まれている。 | 劇中「鮮赤色」塗装。 |
| 後期 I 型 | スザッチ・ドュール 【 Szatchi'dohl 】 |
革命的戦士 | 前期I型の改良型。 量産性及びセンサー能力向上。エネルギー資源枯渇の為、性能を維持しながら、省資源性が考慮されている。 |
劇中18話以降登場。青または濃赤色塗装。 対地上戦投入分はサンディ・ブラウン&ブロンズ塗装。 |
| 後期 II 型 | ツゼンシィ・ドュール 【 Tzensi'dohl 】 |
前線指揮官 | 前期II型及びII型改の後継機。 主な改良点は耐衝撃性能。その他の改良点は後期I型に同じ。 |
劇中「古代紫」塗装。 |
かつて西暦2000年に「パイオニア LDC」より発売されたリージョン2製品「超時空騎団サザンクロス DVD PERFECT COLLECTION」は現在3万円台から6万円台のプレミア価格となっており、投資した費用に見合う内容でも無く、リージョンコードが「1」であるという視聴への障壁を考慮しても、北米版DVD(ロボテック翻案版ではない日本原作オリジナル版)ボックスの入手が現実的な購入選択である。
| タイトル |
超時空騎団サザンクロス ( 英名 The Super Dimensional Cavalry SOUTHERN CROSS ) |
| 発売元 |
ADヴィジョン (A.D. Vision、略称ADV) ⇒ 2009年9月に資産を Section23 Films に売却し事業を停止。 |
| ディスク枚数 | 5 枚 |
| 音 声 | 日本語 (英語吹き替え音声は無し) |
|
英語字幕の扱い (Subtitle) |
強制字幕・焼付字幕、共になし。 (ただしOP「超時空騎団ザザンクロス」タイトル時に英語字幕が強制同時表示。) |
| OPクレジット | 英語表記 |
| エピソードタイトル | 日本語表記 ( 英語字幕付き。 ON/OFF 可能 ) |
| EDクレジット | 英語表記 |
上記再生データの一部は下記の出典を参照しました。
玩具については、動力甲冑であるアーミング・ダブレット(Arming Doublet)、ゾル軍バイオロイド(Bioroids)を 今井科学、有井製作所、LS(エルエス)が共同開発、一方バンダイ傘下への合併を控えていたポピー(Popy)が「戦略機甲隊」の可変戦闘車両 VHT-2 「スパルタス」、「宇宙機甲隊」の可変軽戦闘機 VF-8 「ローガン」 の後継機である次期主力・可変戦闘機 VFH-10 「オーロラン」 を、それぞれ1/35縮尺の「完全変形」で発売すると告知したが、作品の行き先を見限り実際には開発をせずに合同企画元の三社グループとの「商品開発の棲み分け契約」に反し無断で同年9月に撤退、完全変形玩具模型は開発だにされず終焉を迎えた。プラモデルは後に主要部隊の甲冑の一部が再販された ( 今井科学1991年-1992年、有井製作所1991年-1993年、エルエスは倒産につき再販不可能 )が、有井製の物は金属パーツがなくなり立たせにくくなっている。今井製は金属パーツとゴムパーツはそのままで再販された。
Adventure creation 第13頁:魅力的なコスチューム。斬新な変形マシン群。ポピーの新挑戦、ここに始まる。 (1984年8月1日付け報道発表)
有井製作所によるラーナ・イザヴィア少尉の1/12縮尺プラモデルはキャストオフの概念を採り入れており、胸部装甲を外すと生乳が露出するという奇抜なギミックで知られている(付属するブリスターパックの胴体が入っている場所には「ロリコンを採り入れたボディ」と書かれている。だが当時の「ロリコン」という言葉には現代では廃れてしまったが「美少女もの」といった程度の広い意味合いがあり、現代用語の意味する「ロリコン」とは語彙が異なる。問題があるとされたのか後に再販された時は「ロリコンを~」のキャッチフレーズは削除されている)。
放送当時 愚連隊(鳥海尽三 は増村保造監督の「兵隊やくざ」シリーズの女性版を意識したという)風情の 戦略機甲隊 第15分隊 の描写により、いわゆる「1話切り」をしたアニメファンも多く、不人気の為に主役メカであるはずの「スパルタス」〔 戦車(実態は 歩兵戦闘車 ) から 自走高射砲 の機能を有するガウォークを経由してバトロイド形態〔ロボット〕に三段変形 〕 が発売されずに終わるという異常事態を招いてしまった。
上記のほとんどの曲を収録した アナログ盤 ( LPレコード によるサウンドトラック )、後の時代に発売された CD 媒体によりデジタル化されたサウンドトラックの大半は、いずれも 徳間ジャパンコミュニケーションズ より発売された。 また、オープニングとエンディング主題歌の EPレコード (ドーナツ盤) の発売元も同社である。
本シリーズのアナログ盤は、2 種類の主題歌(オープニング、エンディング主題歌)を収録したシングル盤(ドーナツ盤) のほか、サウンドトラックが 2 種類、ジャンヌのリベルテ軍の幼年学校時代を描いたドラマ編( 新規挿入歌 2 曲 )が 1 種類、先に発売された 2 種類のサウンドトラックから楽曲を選別した上で シンセサイザー にて編曲した 2 枚 のアルバム( うち 1 枚 は 日本コロムビア 発売 )を含む合計 6 枚 が発売された。なお、徳間ジャパンコミュニケーションズ により後の時代にデジタル化されたサウンドトラック( ANL-1029 , ANL-1031 ) は 予算上の諸事情により原盤の音質・音圧調整(リマスタリング)が行われないままでの録音データ移行のため、特にノイズリダクションなどの信号処理 に問題を残したままでのデジタル化となっている。
以下にその詳細を記載する。
| 品番 | 題 名 - アルバム名 - | 発売元: 盤面形態 ・ 録音方式 |
デジタル化の有無および備考(初回特典など) |
|---|---|---|---|
| ANS-2011 | 星のデジャ・ブー / 約束 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ: シングル ・ アナログ |
未デジタル化 。 オープニング主題歌/エンディング主題歌を収録。 ただし全 2 曲の楽曲は全て( シングルカットなどの短縮無し ) ANL-1029 にて収録済。 |
| ANL-1029 | 超時空騎団サザンクロス I - シャワー・コロン - | 同 上: LP ・ アナログ |
第二弾 ANL-1031 と合併の上で、27ATC-120 ( 1986年10月25日 発売 ) , 再発売 TKCA-70792 ( 1995年12月21日 発売 )の 2 種類の CD・アルバム によりデジタル化 。 |
| ANL-1031 | 超時空騎団サザンクロス II - スター・ダスト - | 同 上: LP ・ アナログ |
第一弾 ANL-1029 と合併の上で、27ATC-120 ( 1986年10月25日 発売 ) , 再発売 TKCA-70792 ( 1995年12月21日 発売 )の 2 種類の CD・アルバム によりデジタル化 。 |
| ANL-1035 | 超時空騎団サザンクロス III - メモワール - | 同 上: LP ・ アナログ |
未デジタル化 。 初回特典: 全12頁の A5 変型判の小冊子:第 2 頁~第 5 頁『大森英敏』、第 6 頁~第 9 頁『北爪宏幸』、残りを『湖川友謙』描き下ろしによるカラー挿絵付属『ジャンヌのダイアリー 』【 ジャンヌ・フランセーズの日記 】がジャケット内部に同封。 |
| ANL-1032 | アニメージュ・ハイテック・シリーズ:超時空騎団サザンクロス - スター・フィールド - | 同 上: LP ・ アナログ |
未デジタル化 。 |
| CX-7196 | デジタル・トリップ・シリーズ :超時空騎団サザンクロス・シンセサイザー・ファンタジー | 日本コロムビア: LP ・ アナログ |
未デジタル化 。 フェアライトCMI による楽曲作成。ただし DT-013 として CD-R が東海林修 公式ファンサイト限定で通信販売。[32] |
サウンドトラックは超時空要塞マクロス」で 羽田健太郎の楽曲や早瀬未沙、リン・ミンメイのドラマ編アルバムを多数発売したビクター音楽産業に代わり、「超時空世紀オーガス」以後は「徳間ジャパンが引き継いだ。残念ながら録音品質は特にヒスノイズの処理などが前任企業ビクターより劣っていた。
主要サウンドトラック I 及び II は後に合併した形でのWパックアルバムが発売されたが、
以上3枚のアルバムは33年を経過した2016年12月現在でもデジタル化されていない
| 型番 | 27ATC-120 |
| 発売日 | 1986年10月25日 |
| 当時定価 | 税抜き 4,920 円 |
| 型番 | TKCA-70792 |
| 発売日 | 1995年12月21日 |
| 当時定価 | 税抜き 2,913 円 |
★ 【参考外部ウェブページ】
一方、海外では『超時空要塞マクロス』や『機甲創世記モスピーダ』と一緒に同一世界の異なる世代間の大河物語(サーガ)として編集された上で『ロボテック』という一つの物語構成に翻案されて1985年3月4日にテレビ放映され、その第2世代編として人気を得た。
2007年には『ロボテック』の完全独自作画と物語構成による新作オリジナル・ビデオ・アニメーション 『ロボテック:ザ・シャドウ・クロニクルズ』(「影の年代記」の意)が制作され、ルーイ・デュカス伍長 が 「ルーイ・ニコル」(ニコラス)技術少佐として、メガゾーン23の「時祭イブ」のコピーである歌手「ジャニス E.M.」と恋愛関係となるエピソードも完全新作画で描かれた。
海外ではロボテック放映時に、変形可能なスパルタス(ホバークラフト形態にすることは出来ない上、バトロイド形態ではパイロットの人形を外す必要がある、など、日本人の基準では完全変形には程遠い不完全な品質。) やバイオロイド(後期 I 型)、バイオロイド用・飛行橇(『スカイ・スレッド』名義)、ゾル軍の動力付き甲冑(『バイオロイド・ターミネーター』名義)、ヒロインのジャンヌの可動フィギュアが騎乗できる構造のホバーバイク(『HR-32ホバーサイクル』名義)など、数種の玩具が発売されている。
また、ロボテック公式ストア・ウェブサイトでは、本放送(西暦1985年)から28年振りとなる、2012年4月下旬に「ジョルジュ・サリバン」役の「ケント・ハリソン・ヘイズ」 / 公式自己紹介サイト、の歌うコンパクト盤(EP盤)ミニアルバム・コンパクトディスク(CD) "It's You"(邦訳例:「君だけに・・・」、商品番号"HGM - RT 1203A" )が発売された。
ただし日本国内では、それらの商品もタツノコとビックウエストとの間の「超時空要塞マクロスを巡る複数の権利裁判闘争」の煽りで、日本国内の販売店や通信販売を含めて公式には入手不可能という状態にある。入手するには、第三国を経由するか、または輸入代行業者を利用するか、個人海外旅行の帰路にて手荷物として日本国内に持ち込む等の変則的な手段を用いるほか無い。
上海メディアグループが 1991年に「上海テレビ放送」(上海広播電視台)で放映した ロボテック: 第二世代編 「超時空騎兵団 南十字星」 漫画 の表紙。 上海電視 増刊
海外での放映は大半がロボテック・シリーズの第二世代編である " Robotech:Masters " 及びそのロシア語版 “ Роботех:Мастера Роботеха ” (ただし後年原作版 “ Гиперпространственная Кавалерия Южного Креста ” 〔超時空騎兵団サザンクロス〕も放映) である。
だが、中国語圏内においては確かに「ロボテック:マスターズ」(太空堡垒:機器人統治者)が主流ではあるが、中華民国(台湾)と香港では日本の原作版の繁体字中国語字幕、及び吹き替えでの地上波放送、ケーブルテレビ放送、衛星放送、ビデオCDの発売が行われた。
中華民国(台湾)では中国電視公司にて、民国紀元76年(1987年)1月27日から、同6月17日まで週5日の帯番組として、繁体字の広東語字幕により、原作に忠実な "超時空騎團南十字星" (超時空騎団サザンクロス) を放映し、1996年から1998年にかけて 東視育樂台(Eastern Television / EBC東森綜合)、中都卡通台(Magic TV)、衛視中文台 (Star Chinese Channel)にて「日本語の音声トラックのまま、中文繁体字幕を載せた字幕版」のほか、ユーリオ・ワンリン・ダイナミック精緻音響社 (潛力精緻影音有限公司, Yu Luo Wang Ling Dynamic Shading Sound Co., Ltd.) では広東語による吹替版の放送と字幕と吹き替えの音声トラックを収録したビデオCDも発売された。 この版を流用して香港の 亜洲電視( 亞洲電視有限公司, Asia Television Limited )では1987年に "超時空騎團南十字宮”が放映されたため、本作品の知名度は、大陸側中国でロボテック版である「ロボテック:マスターズ」(太空堡垒:機器人統治者)、広東語圏の香港と台湾(中華民国)で 原作「超時空騎団サザンクロス」の知名度が高いという逆転状態 となっている。
| 話数 | 放送日 | サブタイトル | 邦訳 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 1984年 4月15日 |
プリズナー Prisoner |
囚人 | 鳥海尽三 | 長谷川康雄 | 山村正幸 | |
| 第2話 | 4月22日 | メイク・アップ Make-up |
化粧 | 古川順康 | 須永司 | 鈴木英二 | |
| 第3話 | 4月29日 | スター・エンゼル Star-angel |
星天使 | 下河内久登 | 康村正一 | 田代文夫 | 山田高広 |
| 第4話 | 5月6日 | ハーフム-ン Half-moon |
半月 | 高野太 | 須永司 | 鈴木英二 | |
| 第5話 | 5月13日 | トラブル・シティ Trouble-city |
混乱都市 | 鳥海尽三 | 山田勝久 | 長尾粛 | 新井豊 小泉謙三 |
| 第6話 | 5月20日 | プレリュード Prelude |
前哨戦 (前奏曲) |
川崎知子 | 矢沢則夫 | 小島正幸 | 野崎恒伸 |
| 第7話 | 5月27日 | ラビリンス Labyrinth |
迷宮 | 須永司 | なかじまちゅうじ | ||
| 第8話 | 6月10日 | メタルファイア Metal-fire |
銃火 | 下河内久登 | 秦義人 | 新井豊 | |
| 第9話 | 6月17日 | スター・ダスト Star-dust |
星屑 | 寺田憲史 | 吉田浩 | 田代文夫 | 山田高広 |
| 第10話 | 6月24日 | アウト・サイダー Outsider |
部外者 | 下河内久登 | 古川順康 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 |
| 第11話 | 7月1日 | デジャ・ブー Déjà-vu |
既視感 | 鳥海尽三 | 長尾粛 | 高橋朝雄 | |
| 第12話 | 7月8日 | ロストメモリー Lost-memory |
失われた記憶 | 川崎知子 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 | |
| 第13話 | 7月15日 | トリプルミラー Triple-mirror |
三面鏡 | 鳥海尽三 | 吉田浩 | 五月女有作 | 高田三郎 |
| 第14話 | 7月22日 | アイアン・レディー Iron-lady |
鉄の女 | 寺田憲史 | 秦義人 | 新井豊 | |
| 第15話 | 7月29日 | ラブ・ストーリー Love-story |
恋愛小説 | 古川順康 | 山田高広 | ||
| 第16話 | 8月5日 | ハンター・キラー Hunter&killer |
索敵と殺戮 | 川崎知子 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 | |
| 第17話 | 8月19日 | バイオサイカー Bio-psycher |
生或る魂達 (テレパシスト) |
鳥海尽三 | 古川順康 | 鈴木幹雄 | 高橋朝雄 |
| 第18話 | 8月26日 | ワンダー・ランド Wonder-land |
御伽の国 | 長谷川康雄 | 五月女有作 | 高田三郎 | |
| 第19話 | 9月2日 | クライシス Crisis |
危機 | 寺田憲史 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 | |
| 第20話 | 9月9日 | デイ・ドリーム Day-dream |
白昼夢 | 秦義人 | 新井豊 | ||
| 第21話 | 9月16日 | ナイトメア Nightmare |
悪夢 | 古川順康 | 山田高広 | ||
| 第22話 | 9月23日 | カタストロフ Catastrophe |
大破局 | 鳥海尽三 | 小島正幸 | 鈴木幹雄 | 野崎恒伸 |
| 第23話 | 9月30日 | ジェネシス Genesis |
創世(創生) | 長谷川康雄 | 高田三郎 | ||
「超時空騎団サザンクロス」 日本語スタッフ及び声優クレジット表記 オリジナル版・全23話 の動画
(AD Vision 社のロボテック版ではなく、日本語の漢字ののスタッフ表記のオリジナル)
本テレビシリーズは、制作体制を一新した都合上、準備期間が三ヶ月程度と他作品に較べて極端に短く、第6話の脚本ならびに台本完成時までは作品題名も「超時空騎団レグルス」(仮題) と未定であったため、各々の話数(エピソード)の副題(サブタイトル)も本放送時に確定したものと多々異なる。
このため、当時のアニメ雑誌〔アニメージュ、マイアニメ、ジ・アニメ、アニメディア〕に掲載された放送予定表には、“台本に記載の副題が間に合わずにそのまま記載” されたり、一方で記事の締切日時により本放送時までに変更された副題が反映されるなど複数の“未確定と確定の副題が混在”し、当時の読者ならびに視聴者にいたずらに混乱を招いた。 以下に台本記載の副題を一覧表として示す。
| 話数 | サブタイトル | 邦訳 |
|---|---|---|
| 第1話 | シャワー・コロン Shower (eau de) Cologne |
入浴香水 |
| 第2話 | ラビット・ハット Rabbit Hat |
兎帽子 |
| 第3話 | スター・エンゼル Star-angel |
星天使 |
| 第4話 | ハーフムーン Half-moon |
半月 |
| 第5話 | トラブル・シティ Trouble-city |
混乱都市 |
| 第6話 | トロピカル・パフェ Tropical Parfait |
熱帯風冷菓 |
| 第7話 | コズミック・ハープ Cosmic Harp |
宇宙的竪琴 |
| 第8話 | メタルファイア Metal-fire |
銃火 |
| 第9話 | スター・ダスト Star-dust |
星屑 |
| 第10話 | アウトサイダー Outsider |
部外者 |
| 第11話 | デジャ・ブー Déjà vu |
既視感 |
| 第12話 | ロストメモリー Lost-memory |
失われた記憶 |
| 第13話 | トリプルミラー Triple-mirror |
三面鏡 |
| 第14話 | マリー・リターン Marie Return |
マリーの帰還 |
| 第15話 | ラブ・ショック Love Shack |
愛の巣 (愛の衝撃) |
| 第16話 | サッド・ゲーム Sad Game |
哀しき遊戯 |
| 第17話 | 「ダカーポ」または「トライアンヴィレート」 Da Capo / Triumvirate |
「回帰」または「三人一組」 |
| 第18話 | ワンダー・ランド Wonder-land |
御伽の国 |
| 第19話 | トゥー・バトル To Battle |
対戦 |
| 第20話 | ラブ & ギルト Love & Guilt |
愛と罪 |
| 第21話 | ホワイ・ノット? Why not ? |
何故(生きようと)しないの? |
| 第22話 | ゾルフラワー The Flowres of Zor |
ゾル花 |
| 第23話 | ジェネシス Genesis |
創世 (創生) |
| 第15話 | ラブ・ショック Love Shack |
愛の巣 (愛の衝撃) |
1976年にジョージア州アセンズで結成されたアメリカ合衆国のニュー・ウェイヴ・バンドであるThe B-52's (ビー・フィフティートゥーズ)の歌曲である "Love Shack"(ラヴ・シャック、直訳は「愛の小屋」)と日本語カタカナ表記の通りの意味 "Love Shock" (愛の衝撃)の二つの意味を掛詞としている。
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最終更新:2025/12/10(水) 23:00
最終更新:2025/12/10(水) 23:00
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