邪神ちゃんMAD&動画投稿祭とは、株式会社ドワンゴ(ニコニコ運営)が開催するアニメ『邪神ちゃんドロップキックX』の公式投稿祭である。
ニコニコとアニメ『邪神ちゃんドロップキックX』のコラボレーション企画。2022年8月13日に開催されたイベント「おのれ台風、天使のオンライン納涼祭」において、シークレットゲストとしてニコニコ運営代表の栗田穣崇氏が出演し、開催が発表された。
MAD動画、音MAD、聖地紹介動画、イメージソングの4つの投稿部門があり、製作委員会やニコニコ運営、その他協賛団体の審査によって賞品が授与される。
この企画に際しては、ニコニ・コモンズに大量の動画制作用素材が公式的に提供され、アニメ関連楽曲を原盤使用許諾楽曲に追加し、クリエイター奨励プログラムでの収益化も可能になるという太っ腹ぶり。しかも、これら素材・許諾楽曲は投稿祭後も使用可能の予定。
運営曰く、テレビアニメ公式がMAD動画等を含む二次創作を奨励する投稿イベントというのはニコニコ初とのこと。(公式MADは角川公認MAD等、公式MADイベントはデ・ジ・キャラットや「松屋の飴切り」MADコンテスト等の例が既に存在する。)
邪神ちゃんドロップキックXは、YouTubeに投稿される違法な切り抜き動画に対して、放映前エピソードの切り抜き動画を公式で投稿して対抗するといった滅茶苦茶斬新な行動でネットニュースにもなるほど注目を集めていた。今回の投稿祭もそういったアピールの1つだと思われる。
一方のニコニコは、栗田氏がアニメ化以前からの邪神ちゃんファンであり、邪神ちゃんのTwitterアカウントと交流したり、イベントに出演したりと関係が深まっていた。更に、ミームとなった音MAD合作「おとわっか」やテレビ番組『X年後の関係者達』等を通して、栗田氏による音MAD文化への言及が増えていたという下地があった。
まさに、この両者がタッグを組んだからこそ実現できたイベントと言える。
奇抜なムーブが話題になっていた邪神ちゃんによる新たな動きとあって、ねとらぼやファミ通といったメディアが取り上げるなど注目が集まった。
既存のMAD作者、音MAD作者は勿論のこと、告知動画内で運営の誰かが初めて作ったとされるMADが流れた影響か、今までMADを作ったことのない人たちがMADを作ってみようという動きが出ている。公式イベントという都合上、参加動画は権利的にクリーンでなければならず、一般的なMADより作るハードルは上がっているが、これを縛りプレイとして楽しもうという流れも出た。
その一方で、ニコニ・コモンズに投稿されているアニメ映像素材が短時間かつ膨大な数で分かれており、コモンズの仕様上各素材を1つ1つダウンロードしなければならず、それなりの映像を使用するMAD制作においては手間がかかってしまうという問題点が出ている。
また、元々栗田氏による音MADへの言及(前述)が音MAD界隈では賛否になっており、権利侵害が基本というMADの性質から真っ向から反する企画ということもあってか、否定的な意見も少なくない。そういった意味では、MAD文化に対してライトな層とディープな層でズレが発生している。
このように様々な声が出ているが、この投稿祭は前例が余りない中での取り組みであるため、当然と言えるだろう。
特別の記載がない限り、賞の定員は1名。
邪神ちゃん公式素材を使用した楽しいMAD動画(音MADを除く)が対象。なお、1つの動画を音MAD部門との同時参加させることはできないので注意。
部門タグは「邪神ちゃん2022_MAD動画部門」。
賞品は、ノートPC「raytrek R6-AA 写真&動画編集向けモデル」。
最新OSのWindows 11を搭載し、CPUがCore i7-12700H、グラフィックボードがGeForce RTX 3060、メモリがDDR5の16GBと申し分ない高スペック仕様。普通に購入すると価格は20万円を超える(2022年8月現在)。
賞品は、小坂井祐莉(ぺこら役)のサインが入った「カレーの匂いがする底辺Tシャツ」。
邪神ちゃんと可不のコラボ動画で、可不がめっちゃ勢い良くカレーうどんを食っていたせいで、隣りに座っていたぺこらの服がカレーの汁まみれになっていた、アレである。
邪神ちゃん公式素材を使用した楽しい音MADが対象。なお、1つの動画をMAD動画部門との同時参加させることはできないので注意。
部門タグは「邪神ちゃん投稿祭_音MAD部門」。
賞品は、パナソニック製ワイヤレスステレオヘッドフォン「RP-HD610N」。
ハイレゾ、ノイズキャンセリングと高性能で、満充電で連続約24時間再生を実現している。
賞品は、鈴木愛奈(邪神ちゃん役)のサインが入った「ねんどろいど 邪神ちゃん」の下半分。
邪神ちゃんドロップキックXとふるさと納税コラボしている地方自治体(北海道帯広市、釧路市、富良野市、長崎県南島原市)の盛り上げや魅力の発信につながる動画が対象。
部門タグは「邪神ちゃん投稿祭_聖地紹介動画部門」。
賞品は、帯広市の魅力詰め合わせ。
賞品は、釧路市の魅力詰め合わせ。
賞品は、富良野市の魅力詰め合わせ。
賞品は、南島原市の魅力詰め合わせ。
邪神ちゃんドロップキックをテーマとした、合成音声ソフトウェア(VOCALOID、UTAU、CeVIO、VOICEROID、NEUTORINO、SynthesizerV等)が主体のオリジナル楽曲が対象。
部門タグは「邪神ちゃん投稿祭_イメージソング部門」。
受賞作品は邪神ちゃん公式イベントで使用され、更に賞品としてCD『神保町哀歌』が送られる。
賞品は、エンディングテーマ『流線型メーデー』を歌っている花譜のサイン入りグッズ。
各投稿部門参加動画から10名に送られる。賞品はAmazonギフト 3,000円分。
各投稿部門参加動画から1名に送られる。賞品はニコニコオリジナルアクリルクロック。
普段は他のサービスで動画を投稿していて、この投稿祭で初めてニコニコに動画を投稿した人から、3名に送られる。賞品はニコニコテレビちゃんぬいぐるみ。
エントリーには、各投稿部門タグとは別に「はじめましてニコニコ」タグをロックすることが必要。
期間中に動画へ投入された広告ポイントが高い3作品に送られる。賞品は、「【クリエイター】100,000ポイントチケット(動画)」1枚と「10,000ポイントチケット(動画)」3枚。
期間中に動画へ投入されたギフトポイントが高い3作品に送られる。賞品は、「【クリエイター】100,000ポイントチケット(動画)」3枚と「10,000ポイントチケット(動画)」10枚。
期間中に動画へ投入された邪神ちゃんギフトのポイントが最も高い1作品に送られる。賞品は、「【クリエイター】100,000ポイントチケット(動画)」5枚と「10,000ポイントチケット(動画)」5枚。
YouTubeに投稿されていたアニメの切り抜き映像素材が232本、その他ロゴや各キャラクターの立ち絵といった画像素材が15本、計247本の素材が提供される。
ライセンスは、利用許可範囲が「コモンズ対応サイト」、営利利用が「利用可能」になっている。そのため、クリエイター奨励プログラムを利用した動画の収益化ができる。
コモンズに登録されている素材を使用した場合、その素材を親作品登録する必要がある。ただし、複数の素材を使用しているユーザーの負担を考慮して、コンテンツツリー登録用宣言を親作品に登録すれば、各素材を親作品登録する必要はないとのこと。
今後、劇中歌などを含む関連楽曲が原盤使用許諾楽曲に登録される予定…らしいがなかなか追加されない。
「週刊ニコニコインフォ 第90号」での栗田氏の発言によると、許諾楽曲への追加には先方とのやり取り上時間がかかっているが、歌が入っていないサウンドトラックの劇伴や「あの娘にドロップキック」については自由に使用して構わないと言われているとのこと。
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最終更新:2025/12/07(日) 06:00
最終更新:2025/12/07(日) 06:00
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