長野オリンピックとは、1998年に開催された冬季オリンピックである。
日本メダル獲得数 金:5個 銀:1個 銅:4個 計:10個
1991年にバーミンガム(イギリス)で開かれた第97次IOC総会で、長野(日本)、ソルトレイクシティ(アメリカ)、エステルスンド(スウェーデン)、ハカ(スペイン)、アオスタ(イタリア)の中で開催地を決めることになり、長野が当選した。長野は5回の投票のうち、落選都市を決める2回目投票を除いて、1位通過した。これにより、冬季オリンピックの中では最も南で開催した都市となった。ちなみにあまりにも南に位置していたために、海外からは雪不足を心配する声もあった(日本人には長野は雪が降って当然のイメージがあるため、このような声はなかった)。
なお、落選した都市のうち、ソルトレイクシティは2002年にソルトレイクシティオリンピックを開催している。
開催期間中は、悪天候に悩まされ、競技日程が大幅に変更されたため、3つの競技が同日開催になる状態であった。また、男子滑降はスタート地点が変更されたがために、失格や途中棄権が続出する有様であった。しかし、競技自体はスタッフや機材を多く配置したことにより、中止することなく、全ての競技が実施できている。
日本代表選手団は選手166人、役員166人の合計332人。
1991年にオリンピック開催が決まると、当初軽井沢駅~長野駅間はミニ新幹線で予定されていた長野新幹線が全線フル規格で建設されることになった。これにより、長野新幹線は小諸市の小諸駅ではなく、佐久市の佐久平駅を通過することになったため論争になったことがある。なお、長野新幹線はE2系のほかに、臨時列車として200系が乗り入れを行った。
また、志賀高原のアクセスのために列車を増発させるため、長野電鉄河東線(現:長野線)に交換設備を追加したほか、選手村の最寄駅として信越本線に今井駅が開業している。
JRの長野近郊各線で使われている115系は、当時「信州色」と呼ばれる白をベースに緑と赤の帯をまとった塗装が広まりつつあったが、このオリンピックを契機に「長野色」と呼ばれる白をベースに水色とグレーを配したカラーに変更された。この爽やかな塗装は、その後登場したE127系や211系にも引き継がれ、現在まで続いている。
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最終更新:2025/12/12(金) 12:00
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