闘士ゴーディアンとは、1979年~1981年にかけて東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放映されたタツノコプロ制作によるロボットアニメである。全73話。
「視聴率が低かったがおもちゃが売れたので長く続いたアニメ」として知られる。元々全25話であったのに延長に延長を重ね、あまりにも長く続いたためか、本作にはロボット・ウエスタン・戦争・終末論・幕末・陰謀論・人類進化宇宙人関与説・スペオペなど様々な要素が入り乱れている。
延長に延長を重ねて一年以上というと同社の代表作であるタイムボカンもそうであるが、あちらが完全な1話完結で話の自由度が高くできた物であったのに対して、こちらは(当時のアニメとしては)連続性の強い部類のストーリーであったことも、タイムボカンに比べてカオスな印象が強い原因であろう。
また、この時代のロボットアニメならではの特徴として、耳が万能武器になる等のおおらかな設定は、本作の見所の一つとなっている。
(以下、ネタバレを含む。)
彗星の異常接近による大災害・ビッグカタストロフによって文明が破壊された時代。人々は分断され、世界各地に作られた都市国家(タウン・シティなど)や集落(ヴィレッジ)に暮らしていた。そんな中、毒魔大帝統率いる秘密結社マドクターの大軍団が侵攻を始めた。
ダイゴ大滝はヴィクトールタウンを防衛するメカコンに入隊するために、カーペヴィレッジからやってきた。しかし入隊したその晩にマドクターの夜襲があり、混乱の中でダイゴは謎の巨大メカに連れ去られてしまう。
ダイゴを連れ去ったのはダイゴの姉・サオリが操るゴーディアンだった。ダイゴは父・大滝博士がゴーディアンを自分専用に作った事を知り、ゴーディアンの圧倒的な力を使いマドクターを蹴散らしていく。
だがマドクターの策略によりヴィクトールタウンは陥落してしまい、市民は大滝博士が対マドクター用に建造したサントーレ砦に逃げ込むことになる。ヴィクトールタウンを占領したマドクターとメカコンの戦いは続く。
ある日、ダイゴはかつて命を助けてくれたジェロニモ16世に再会する。ジェロニモはインディアンに代々伝わる神話をもとに、人類を救う「太陽のすかし」を求めて旅をしていた。ダイゴ達はジェロニモに協力し、ついに「太陽のすかし」が指し示すものにたどり着く。それは遥か古代に地球に飛来した異星人・イクストローム星人の宇宙船「アーノー号」だった。
マドクターとのアーノー号争奪戦に勝利したサントーレ砦。ダイゴ達は大滝博士によって予言された第二のビッグカタストロフが来る前に移住するための惑星を探す旅に出た。
はたしてダイゴ達は移住可能な惑星を見つけられるのか。パンスペルミア説が正しいかどうか、真実が分かる日は来るのか。
本作の主役メカ。プロテッサー・デリンガー・ガービンの三体のロボットの総称である。
各ロボの中身はガランドウになっていて、ダイゴが小型ロボ・プロテッサーを装着し、プロテッサーが中型ロボ・デリンガーを装着し、デリンガーが大型ロボ・ガービンを装着する。ロボットというよりは「パワードスーツの重ね着」と言った方が近いか。
当時の玩具では「内側のロボの肘関節が外側のロボの肩関節に重なり、自由に動く」という機構になっているが、一方で無理に動かすと破損してしまう脆さも抱えていた。それでも試作段階よりは部品に厚みを持たせていたらしい。
「プロテッサーが脚を前に出すと、ダイゴの膝が逆に曲がってしまうのでは?」とツッコむのは禁止である。
この他、頭部側面の耳のようなアンテナを取り外して、メリケンサックにしたり、組み合わせて手裏剣にしたり、マイティライボーに取り付けて槍にする事もできる。
ゴーディアン(特にプロテッサー)はアメフト選手をイメージしてデザインされている。特徴的な形の脚はアメフト選手の履いている細いソックスからきている。
同様の機構を持つロボットに『クロノスの大逆襲』のバイカンフーがある他、「小型のロボットが大型のロボットに格納される」という形式は『六神合体ゴッドマーズ』のゴッドマーズや『超新星フラッシュマン』のグレートタイタンなどにも受け継がれている。
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最終更新:2025/12/16(火) 08:00
最終更新:2025/12/16(火) 07:00
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