電気自動車(Electric Vehicle)とは、電気をエネルギー源とし、モーターを回して走る車のことである。
略称は「EV」。
一般的な電気自動車は車体内に二次電池(充電式電池)を搭載し、外部から充電器を通して電気エネルギーを蓄積。その蓄積したエネルギーを使用してモーターを回し走る。
※ここでは燃料電池自動車やトロリーバス、プラグインハイブリッドカー(PHEV)等については触れないものとする。
※2015年1月現在。斜体は新車販売終了車。
水色背景→ミニカー 黄背景→軽自動車 緑背景→トライク つまりサイドカー付きバイク 色付け無し→普通車
※ここでは日本での展開・日本仕様車について記述。
充電方法は大きく分けると普通充電と急速充電の2種類が存在。
さらに細かく分けると、普通充電は100Vと200Vの2電圧、急速充電はチャデモ方式とテスラスーパーチャージャーの2種類が存在する。
日本での普通充電のコネクタは「J1772」という規格に準拠している。
各車対応状況は以下のとおり(PHEV車含む)。
凡例 ◎:標準装備 ◯:対応(要変換アダプタ) △:ディーラーオプション ×:不可
| 車名 | 普通充電 | チャデモ | テスラSC | バッテリー容量 | 満充電所要時間 | 航続距離 (PHEV車は電気のみでの航続距離) |
| トヨタ・プリウスPHV | ◎(30系~) | ◎(50系以降) | × | 4.4kwh(30系) 8.8kwh(50系) |
30系 100V普通:3時間 200V普通:1.5時間 50系 100V普通:16時間 200V普通:2時間20分 チャデモ:20分(80%まで) |
30系 26.4km 50系 60km以上 |
| トヨタ・eQ | ◎ | ◎ | × | 12kWh | 100V普通:8時間 200V普通:3時間 チャデモ:15分(80%まで) |
100km |
| トヨタ車体・コムス | ◎ 100Vコンセント直結。 市販版は街中にあるJ1772コネクタは非対応。 200V J1772コネクタ対応型は存在するが現在市販していない。 |
× | × | メーカー非公開 | 100V:6時間 | 50km |
| 日産・リーフ | ◎ | ◎ | × | 24kwh | 100V普通:28時間 200V普通:8時間 チャデモ:30分(80%まで) |
前期型(2012/11まで):200km 後期型(2012/12以降):228km |
| 日産・e-NV200 | ◎ | ◎ | × | 24kwh | 100V普通:28時間 200V普通:8時間 チャデモ:30分(80%まで) |
7人乗りワゴン:185km 5人乗りバン・ワゴン:188km 2人乗りバン・ルートバン:190km |
| 三菱・i-Miev | ◎ | ◎(グレードGとX全て、Mの2013年12月以降生産分は標準装備。) △(グレードMの2011年11月~2013年12月以降生産分) |
× | M:10.5kwh X:16kwh |
100V普通:14時間(M),21時間(X) 200V普通:4.5時間(M),7時間(X) チャデモ:15分(M,80%まで),30分(X,80%まで) |
M:120km X:180km |
| 三菱・ミニキャブミーブ | ◎ | ◎(2015年7月以降生産分) △(2011年12月~2015年6月生産分) |
× | 10.5kwh(バン・トラック) 16kwh(バンのみ) |
100V普通:14時間(M),21時間(X) 200V普通:4.5時間(M)・7時間(X) チャデモ:15分(M,80%まで)・30分(X,80%まで) |
バン10.5kwhモデル:100km バン16kwhモデル:150km トラック:110km |
| 三菱・アウトランダーPHEV | ◎ | ◎ | × | 12kwh | 100V普通:13時間 200V普通:4時間 チャデモ:30分(80%まで) |
60.2km |
| ホンダ・フィットEV | ◎ | ◎ | × | 20kwh | 100V普通:23時間 200V普通:6時間 チャデモ:20分(80%) |
225km |
| ホンダ・アコードPHEV | ◎ | × | × | 6.7kwh | 100V普通:4.3時間 200V普通:1.5時間 |
37.6km |
| テスラ・ロードスター | ◎ | × | × (ただしロードスター専用の 『ハイパワーコネクター』 というものが存在する。) |
56kwh | 100V普通:46時間 200V普通:14.5時間 ハイパワーコネクター:4時間 |
394km |
| テスラ・モデルS | ◎ (200Vコンセントに繋ぐ充電器は標準付属。 街中にある一般的な「J1772」コネクタ採用の充電器を使用する場合は、 ディーラーオプションの変換アダプタが必要。) |
◯ (日本仕様のみ変換アダプターが標準付属品に加わる。 アダプターを介する関係上、充電器メーカーとの相性問題が発生しており、 ハセテック製は基本的にダメな模様。 日産製はオーバーヒート問題がありフルパワーが出せない模様。 他メーカーの充電器での不具合報告は今のところ無い模様。) |
△ (60kwh仕様車のみ。 85kwh仕様車は標準装備。) |
60kwh 85kwh |
100V普通:48時間以上 スーパーチャージャー:1.25時間(30分あれば 80%までは回復可能) |
60kwhモデル:390km 85kwhモデル:502km |
| BMW・i3 | ◎ | ◎ | × | 21.8kwh | 200V普通:8時間 チャデモ:30分(80%まで) |
229km |
| BMW・i8 | ◎ | × | × | 5kwh | 200V普通:3時間 | 35km |
| メルセデス・ベンツ・Sクラス S550 PHEV | ◎ | × | × | 8.7kwh | 200V普通:4時間 | 33km |
| メルセデス・ベンツ・スマート ft EV | ◎ | × | × | 17.6kwh | 200V普通:8時間 | 181km |
| ポルシェ・カイエン S PHEV | ◎ | × | × | 10.8kwh | 36km | |
| ポルシェ・パナメーラ S PHEV | ◎ | × | × | 9.2kwh | 100V普通:10時間 200V普通:2.3時間 |
33.2km |
| フォルクスワーゲン・e-Up! | ◎ | ◎ | × | 18.7kwh | 200V普通:8時間 チャデモ:30分(80%まで) |
185km |
| フォルクスワーゲン・ゴルフ GTE | ◎ | × | × | 8.7kwh | 200V普通:3時間 | 50km |
| BMW・X5 xドライブ 40e | ◎ | × | × | 9.2kwh | 200V普通:4時間 | 30km |
日本では会員制の充電器が存在する。非会員ではクレジットカード決済のみで、更に高い金額が徴収されるのが殆ど。
定額制の有無は以下のとおり。
◯:どのプランも無条件で完全定額あり △:条件付きで完全定額あり ×:定額制なし
| カード名 | 普通 | 急速 |
| NCS(合同会社日本充電サービス) | × | × |
| 日産ゼロエミッションサポートプログラム2(ZESP2) | × | △ |
| トヨタPHVドライブサポート・サポートプラス | △ | 非対応 |
| 三菱電動車両サポート | △ | × |
| BMWチャージナウ | ◯ ※最初の1年間のみ |
◯ ※最初の1年間のみ |
| テスラスーパーチャージャー | 非対応 | 非対応 |
| JTBおでかけカード | ◯ | × |
| エコQ電 | △ | △ |
| WAON | ◯ | × |
| プラン名 | 毎月の基本料金 |
| 普通充電器専用カード | 1400円 |
| 急速充電器専用カード | 3800円 |
| 普通&急速両対応カード | 4200円 |
充電ごとの課金
会員
普通:1分2.5円
急速:1分15円
非会員
普通:120円+1分8円
急速:250円+1分50円
主な設置場所:有料道路のSA・PA、道の駅、コンビニ、商業施設、公共施設 等。日産・三菱・トヨタ・ホンダディーラーの充電器もこれに加盟しているのが殆ど。
特徴:トヨタ・日産・三菱・ホンダが共同出資して設立。日本国内の充電ネットワークで最大級の規模を誇る。
普通充電器は緑色のゾウさん、急速充電器はピンク色のゾウさんのマークが記されている。もし月に7時間20分以上普通充電するのであれば後述のJTBおでかけカードに加入したほうがおトク。
| プラン名 | 月額料金 |
| 使いホーダイプラン | 2000円 |
| つど課金プラン | 1000円 |
充電ごとの課金
NCS普通:1分1.5円
NCS・日産ディーラー急速:1分15円
つど課金プランはどこの充電器も対象。使いホーダイプランは三菱ディーラーで充電した場合のみ課金。
特徴:日産ディーラーおよび、全国のNCS加盟の急速充電器、約5300箇所(2016年9月時点)が僅か2000円ポッキリで使い放題という超強力なプランが売り。これまでは新車購入時しか加入出来ず、中古車はEVサポートプログラム(EVSP)という別プログラムであったが、旧ZESPおよびEVSPを統合し値下げしたのがこのプランである。
| プラン名 | 月額料金 |
| 基本プラン | 無料 |
| プラスオプション | 300円 |
充電ごとの課金
トヨタディーラー:無料(1ディーラーにつき、1日1回1時間のみ)
NCS普通:1分1.5円
特徴:(1日の回数制限はあるが)無料充電カードが貰えるのが特徴。30系プリウスPHVは普通充電しか使えないためサポートカードも普通充電専用。今後発売される50系プリウスPHVは急速充電対応のため改定が行われる予定。
| プラン名 | 月額料金 |
| ベーシック(個人専用) | 500円 |
| プレミアム(個人専用) | 1500円(そのうち無料充電分500円コミコミ) |
| コーポレート(法人専用) | 1000円 |
充電ごとの課金
NCS普通
ベーシック:1分1.4円
プレミアム:無料
コーポレート:1分1.2円
三菱ディーラーの急速充電器
全プラン:1分5円
NCS急速カテゴリA(高速SA・道の駅・コンビニ等)
ベーシック:1分12円
プレミアム&コーポレート:1分8円
NCS急速カテゴリB(三菱以外のカーディーラー)
全プラン:1分15円
特徴:料金が変則的なのが特徴。普通充電は使い放題だが、急速充電が日産と違い使い放題じゃないのが玉に瑕。三菱自動車は日産自動車の事実上の傘下に入ったので、プラン改定が待ち望まれるところである。
| プラン名 | 対象車種 | 月額料金 |
| 普通充電専用カード | i8,X5 xDrive40e,330e,225xe | 最初の1年間0円、それ以降2500円 |
| 普通・急速両対応カード | i3 | 最初の1年間0円、それ以降5000円 |
充電ごとの課金(1年経過後)
急速:1分15円
特徴:加入から1年間使い放題は魅力的ではあるが、無料期間経過後はJTBおでかけカードと全く一緒。1年間で車を買い換えられる御大尽な人にはいいかもしれない。
充電ごとの課金
今のところ無料
特徴:テスラモーターズが独自に構築している充電ネットワーク。自社独自規格コネクタにより、日本で主流のチャデモ方式よりも超急速で充電が行える。今のところ無料開放しているが、2017年以降に購入した者からは少額の利用料を徴収する模様。
| プラン名 | 月額料金 |
| レギュラー | 2500円 |
| プレミア | 5000円 |
充電ごとの課金
NCS普通:無料
NCS急速:1分15円
特徴:旅行会社のJTBが発行している提携カード。もし月に7時間20分以上普通充電するのであればNCS本家よりもおトク。ちなみに、一時期テスラモーターズが会社全額負担で日本国内のオーナーにこのカードを期間限定で貸し出していたことがある。
充電ごとの課金
場所により異なる。無料のところもあれば有料のところもある。
※例として、三菱ディーラーでのNCS非会員充電はエコQ電で行う。(30分500円)
特徴:関西電力の子会社『エネゲート』が全国展開しているネットワーク。NCSにも加盟している所が殆ど。設置数はNCSには負けるが、かなり多い。
充電ごとの課金
普通:無料(1回60分)
急速:場所により異なる。現状0円のところもあれば既に有料化され1回300円のところもある。
特徴:比較的大型のイオンモール・イオンのお店に設置。イオンタウンやマックスバリュは無いところが殆ど。勿論、有料使用分に関してはWAONポイントが貯まる。なお、イオンの充電器で認証装置のあるところは全てNCSに加盟しているので、自動車メーカーの提携カードのほうがおトクな場合がある。
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最終更新:2025/12/10(水) 15:00
最終更新:2025/12/10(水) 15:00
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