青島文化教材社

青島文化教材社とは、日本の模型会社である。商標・通称は「アオシマ」。
1935年創業（「青島模型飛行機」として。青島文化教材社の名称は1950年から）。

同社製作のプラモデル・合金・フィギュア等キャラクター製品などの他に旧イマイ社製の一部製品、香港・ドラゴンモデルズ社製（日本代理店として）の製品も取り扱う。
本社は静岡県静岡市。キャッチフレーズは「創造のプラモデル」。

概要

プラモデルの大手。しかし、過去に「合体」シリーズで「ナマクビ」と呼ばれる「戦車や飛行機にロボの首が乗っているだけ」というシュールなキットを出したり、版権物っぽいパチモンキットを出していたために、あまりブランドイメージは高くない。

現在も「痛車」シリーズと銘打って「涼宮ハルヒの憂鬱」や「リトルバスターズ！」などのキャラクターペイントが「痛く再現」されたデカール付き痛車キットを出すなど、他社とはいろんな意味で差別化されている。

こんなことを書くととんでもない会社に見えるが、スーパーカーや伝説巨神イデオンのキットなど好評価を得ているものは多い。

シューティングゲーム「70年代風ロボットアニメゲッP-X」に非版権プラモの「合体ロボット アトランジャー」が友情出演したことでも有名。

商品展開

プラモデル

大きく分けて「実車」「軍艦」「キャラクターもの」「スキマ産業その他特殊なもの」が大体の主力商品展開である。

実車

4輪車、トラック、バイクを商品化。
方向性としては4輪車は1/24サイズのスポーツセダンや70年代の旧車、トラックは1/32サイズのデコトラ、バイクは1/12サイズのネイキッド（カウルが無いバイク）やモダンスクーターを多くキット化している。

ここ最近は4輪車やトラックの『痛車』化キット・デコレーション商品に特に力を入れており、「痛プラGP」というモデリング大会も主催している。

只今第2回大会が開催中（2010年4月23日～7月15日）。

ちなみに「痛車」の商標、アオシマが（現在は一部分に限り）権利を持っていたりする。（一部権利の取り消しに至る審決文（商標審決データベース））

軍艦

1/700サイズの旧日本海軍および海上自衛隊所属艦艇のウォーターライン（喫水線より下を排したモデル）が主力商品。

軍事模型としてはそのほかにも少数ながら帆船、外国籍軍艦、旧日本軍軍用機、軍用ヘリ、ジェット戦闘機なども製作している。
車両にこだわるアオシマの割には軍用車両のラインナップは非常に乏しい。田宮がそんなに恐ろしいのがアオシマ。

キャラクターもの

大きく分けて「映像作品中に登場した乗り物」と「合体」に分けられる。

映像作品に登場した乗り物としては「イニシャルD」や「西部警察」、「あいのり」といった4輪車そのものが重要なキーアイテムである作品や、「メガゾーン23」「特装機兵ドルバック」といったメカデザインに車両的要素を強く取り込んだ作品のプラモデル化を多くしている。あと痛車。

合体ものはサンライズ作品（伝説巨人イデオン、無敵超人ザンボット3、無敵鋼人ダイターン3）を中心に「合体・分離・変形をそろいのスケールで手軽に楽しむ」をコンセプトに製品化。特に伝説巨人イデオンについては全登場メカを統一スケールで製品化したことが評価されている。
のちにぱちもん独自のキャラクター商品である「レッドホーク」「アトランジャー」も合体シリーズとして展開。購入の手軽さを求めて一つの合体モデルを4つほどの共通規格化されたパーツで分割販売する手法が子供の合体・改造心をくすぐり好評を得たりもしたが、一部キットはとんでもないパーツ割で分割販売したりしたため（変形はどこに行った）、前出の「ナマクビ」が登場する羽目に…

それ以外には30代以上の男性には懐かしい「ロボダッチ」シリーズや、どこらへんの層を狙っているのかよくわからない「釣りキチ三平」の釣竿といったものまで製品化している。

その他特殊なもの

宇宙開発関連に版権を気にしなくてもいい為か興味をもっており、かつて「アポロシリーズ」を、現在は日本の人工衛星をモデル化した「スペースクラフト」を展開している。

トラックをモデリングしている流れか、男臭いものを模型化しており、荷物運搬を模型化した「特殊荷受」を展開している。

建物や風景モデルもてがけており、戦国時代の合戦風景をを経過した「徳川戦国絵巻」、明治・大正時代の店舗などを模型化した「時代画報」、1970年代のアパートを再現した「建築ロマン堂」といったラインナップを展開している。なぜ車両モデルといい微妙にノスタルジーを感じさせるものばかりモデル化するんだろう…。

関連動画

関連商品

ちなみに「不夜城レッド」は2009年の博麗神社例大祭で実際に販売された。