飛行教導群とは (ヒコウキョウドウグンとは) [単語記事]

飛行教導隊とは日本の航空自衛隊に存在する仮想敵役を務める部隊である。

ここでは広義の意味での仮想敵役・アグレッサーについても併せて記述する。

概要

自国の戦闘機パイロットの技量向上を目的として、戦闘訓練において敵役を務める専門の部隊。
また戦闘機動の研究なども併せて行っている。

敵役が弱くては技術向上にならないこともあるが、仮想敵国の戦闘機動を再現したり、一般のパイロットを上回る空戦機動を行いながら同時に教官として相手の機動を「評価」する事が求められる為、高い操縦技術と冷静沈着な思考能力を持ち合わせる、非常に優れた人材が選ばれる。

日本の航空自衛隊では1981年に「飛行教導隊」を設立。
設立当初は福岡県の築城基地に所属していたが、1983年に宮崎県・新田原基地へ移動する。
但し、所属は新田原であるが、実際は日本各地での訓練・演習に参加している為、隊員達は日頃から日本各地を飛び回っている。

設立当初は旧東側諸国の代表的な機体であるMiG-21に飛行特性や外見が近いT-2高等練習機が使用されていた。
・・・が、T-2をベースとして開発された三菱F-1支援戦闘機を見れば分かるように、この機体は元々激しい空戦機動には適さない機体であった。
しかし飛行教導隊の設立された時期には日本でもF-15の配備が始まっていた為、F-22が開発されるまで大空の覇者とまで言われる程の高い空戦能力を持ったF-15の敵役を、空戦に不向きなT-2で務めるという無茶苦茶な運用を繰り返した結果・・・パイロットより先に機体が悲鳴を上げて空中分解を起こすなどの重大事故が多発。
安全対策の為もあり、1990年に使用機体をF-15J・DJに変更した。
ちなみに飛行教導隊の機体は敵役だと一目で分かるように特徴的なカラーリングが施されているので、肉眼でも容易に判別可能である。

航空自衛隊のイーグルドライバーは世界的に見てもかなりの凄腕揃いと言われており

米海軍のトップガンに演習で圧勝、トップガンで再教育希望者が続出
米空軍パイロット曰く「空自はすぐにキルコールしてくる！あんなの勝てるわけねぇだろ！」

など、巷では色々な噂があるほどだが、飛行教導隊はその中でも最高クラスの腕前が終結しており、先述の通り米軍のパイロットに「勝てるわけない」と言われたパイロットが

「勝てるわけ無いだろ、あんなもん」
「おかしい、同じ機種なのにあんな機動が可能とは到底思えない」
「人間の操縦と思えない。実は無人機じゃないのか？」

などと口を揃える程の超凄腕集団である。しかもこれで同時に相手の評価までこなしているのだから、戦闘のみに没頭すれば恐らくこれ以上の実力だと思われる。
そもそも先述の通り機動力の劣るT-2練習機で制空戦闘機のF-15とやり合ってた時点で色々とおかしい。
他にも低空で6G旋回（戦闘機パイロットの限界が7Gと言われてる）を披露してたりするらしい。