BB(Fate/EXTRA CCC)とは、『Fate/EXTRA CCC』に登場するキャラクターの一人である。声優は下屋則子。
ムーンセルの管理下から外れて暴走した上級AIであり、一連の事件を引き起こした張本人。
サーヴァントではないが、作中では「MOON CANCER」(ムーン・キャンサー、月の癌)というクラスに区別されている。
(情報マトリクス一覧では「GAME MASTER」と表記)
前述の通り、ムーンセルの管理下から外れ、暴走した上級AI。
主人公らを月の裏側に作り上げた旧校舎へと引きずり込み、一連の事件を引き起こした張本人である。
その容姿はAIの桜と全く同一であるが、その言動は挑発的で他者をからかうようなものが多く、自身に害を与えた者や刃向う者に対しては冷酷な一面も見せる。
AIの桜が制服の上に白衣を着こんでいるのとは対照的に、BBは袖付きの黒いマントを着用している。
イラストレーターのワダアルコ氏によると、これは黒い保健医ということでブラック・ジャックをイメージしたとのことであり、胸元のリボンなどにもBJとの類似が見られる。
ちなみに普通に立っている状態でさえ角度が良いとパンツが見えてしまうほどスカートの丈が短いが、本人は見えていることに気づいていなかったりする。
実はかなり凝り性な面があり
といった、自身の趣味でやっているとしか思えない行動がちょくちょく見られる
暴走によりムーンセルがAIに禁じていた「自己機能の拡張・改造」を解禁しており、他のAIやサーヴァントを無差別に取り込みメモリや機能を自身の拡張に利用することで、月の裏側限定ではあるが絶大な能力・権限を有している。
月の裏側にムーンセルが不要として貯蔵・封印していた「虚数」や「悪性情報」までも自在にリソースとして利用することができ、
・「分解して組み込んだサーヴァントを配下として再生する」
・「特定の条件を満たした知性体(人間、サーヴァントは問わない)をサクラ迷宮の各階層を防御する壁の”核”、およびそれを守護する衛士(センチネル)として利用する(相手によっては洗脳に近いことも行う)」
・「英霊を超えた神霊(ハイ・サーヴァント)の情報と自身の情報を複合させ、自身の分身『アルターエゴ』を生み出す」
などの万能にさえ見える権限を振るう。
なお、余談だがムーンセルが貯蔵・封印していた悪性情報とは「人類史を全て記録していく中でムーンセルが記録した人間のあらゆる悪性」であり、余すところなく全て記憶・記録された文字通りの「この世、全ての悪」である。
| 筋力:★ | 耐久:★ | 敏捷;★ | 魔力:★ | 幸運:★ |
| スキル | 効果 |
| 黄金の杯 :EX |
読みは「アウレア・ボークラ」。 BBが持つ黄金の杯であり持ち主の身勝手な願いを叶える負の聖杯。 ヨハネの黙示録でバビロンの大妖婦が持つとされる偽の聖杯である。 が、偽の聖杯だからこそ正邪を問わず人間の欲望を叶えることができ、 それ故に”本物の”聖杯となっている。 ゲーム中では攻撃に使用され、物理的な遠近法を無視し、 相手の特殊能力を無効化した上で絶命させる毒の滴を垂らす。 |
| 自己改造:EX | NPC、AI、はてはサーヴァントまでも 黒いノイズや配下のシェイプシフターにより捕食・分解し、 自らのメモリとして使用することが出来る。 しかし、この改造は自己崩壊もいとわずに行われているものであり、 沈みながら増築を続ける埋立地の都市か、 フランケンシュタインの怪物のようであるという。 |
| 百獣母胎:EX | 読みは「ポトニア・テローン」。 BBがムーンセルから取り込んだ女神の権限。 あらゆる大地母神の原型となった約8千年前の名前の失われた女神 (チャタル・ヒュユクの女神)の能力であり。 母なる女神の持つ万物を生み出す力の具現である。 生命のシステムそのものとも称され、 これにより大地から生まれた者は この母なる神の権能に逆らうことが出来ない。 (生命のシステムそのものへの反逆となってしまうため) この権能を取り込んだBBを傷つけることは出来なくなっており、 終盤にて主人公らはこの権能を打ち破るため、とある秘策を取ることになる。 |
戦闘時は主に同期したシステムからの通常攻撃と権能を利用したスキルにより戦闘を行う。
アルターエゴ2体が戦闘向きの部位を保持し、それらを利用した強力な攻撃スタイルを持つのとは対照的に、能動的なアクションがあまり見られない戦法を取る。
戦闘で使用するスキルは以下の通り。ネーミングの元ネタは「ヨハネの黙示録」となっている。
十の支配の冠/七の丘(ドミナ・コロナム・ウィミナリス)
手にした教鞭でハートを描いてからぶっぱする極太ビーム。
魔力依存なので後述の「五の丘」使用後は注意。
「さくらビーム!」
十の支配の冠/五の丘(ドミナ・コロナム・カエリウス)
魔力上昇。使用後の「七の丘」や「黄金の杯」には注意。
「王冠よ、富と力を」
十の支配の冠/一の丘(ドミナ・コロナム・カピトリウム)
使用ターンの被ダメージを0にする。
宝具の発動タイミングが被ったりしないように注意。
ただし、状態異常は防御できないのでスタンやSTダウンを狙うことは出来る。
「無かったことにしますね」
黄金の杯(アウレア・ボークラ)
黄金の杯を取り出し、毒の滴を垂らしてダメージと有利効果解除。
なお、イベントでも使用しており
その際は「99999ダメージ」というとんでもない数値を叩き出している。
「豚になぁーれ♪」
C.C.C(カースド・カッティング・クレーター)
霊子(カースド) 虚構(カッティング) 陥穽(クレーター)。
獲得したEXスキル『百獣母胎(ポトニア・テローン)』を最大限に活用した、事象書き換えによるワールド・パージ。
万物を生み出した「根源」の情報を超精密立体プリンターとして出力し、使用者の望むままの世界で今ある世界を握り潰す対界宝具である。
その場にある物体を分子単位にまでバラバラにして再構成し、運不運や偶然といった場の情報までも書き換えて再出力することも可能であり、理論上の話ではあるが重力場に干渉すれば時間軸を歪めて因果律を書き換えることさえ可能とされる。
本来は虚数空間である月の裏側では価値観を共有できる構造体は構築できないのだが、そこにマスターらが存在できる空間やBBの心象世界であるサクラ迷宮を成立させていたのも、この宝具によるものである。
戦闘では10ターン経過後に使用。
前作のラスボスと同じく「強制即死」なので、時間をかけずに倒さなければならない。
シェイプシフターが現れて対象を捕獲、球体状に変化したところでBBが教鞭で叩き、対象を次元ごと消滅させる。
この時、BBが最後に呟く詠唱文はSnの桜が虚数魔術を使う際の詠唱と同じものである。
「声は静かに――私の影は、世界を覆う」
※ネタバレにより反転
その正体は桜のバックアップであり、彼女が封印した記憶を持つ同型AI。
ムーンセルでの予選開始時、CCCの事態を引き起こした真の黒幕により桜は自由性を獲得したものの、自身に起きた異常を処理し切れず過負荷を起こし消滅の危機を迎えた。
しかし、そこを主人公により救われたことで自我を獲得し消滅を免れたのである。
その出会いを大切に思った桜は自己の特権を利用してその出会いの日々を繰り返したのだが、AIとして矛盾した行動を取り続けていることと、気づいてしまった主人公の”ある事実”により苦しむこととなってしまう。
矛盾や現実に苦しみ続けた結果、彼女はその出会いと繰り返した日々の記憶を封印する道を選び、記憶をバックアップに移して事態の解決を図ったのである(「あらゆるものを記憶する」ムーンセルの特性からAI達も自己の記憶の破棄を一切禁じられているため、記憶を消去することは出来なかった)。
しかし、記憶を移植されたバックアップはそんな自分を許せず行動を開始。
「主人公を守る」というただ一つの目的のため、BBを名乗り創造主であるムーンセルにさえ牙を剥き、虚数や悪性情報にまみれて自身も崩壊していく「月の癌」となり果てることさえ受け入れ、一連の事件を引き起こしたのである。
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最終更新:2025/12/16(火) 07:00
最終更新:2025/12/16(火) 07:00
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