CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティとは (カオスナンバーズヒャクサンシンソウレイジョウラグナインフィニティとは) [単語記事]

現れなさい、CNo.103！
時をも凍らす無限の力が、今、よみがえる。
神葬零嬢ラグナ・インフィニティ！

CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」に登場するカードである。

概要

メラグの「No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ」が「RUM－七皇の剣」によってランクアップした姿。

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/水属性/天使族/ATK 2800/DEF 2400
レベル5モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
相手モンスター1体の攻撃力が変化した時、
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
その変化した数値分のダメージを相手ライフに与える。
このカードが「No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ」をランクアップして
エクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。
●このカードがカードの効果によって破壊された時、
自分の墓地から「No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ」1体を
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
※公式サイト「必勝！モンスターアカデミー」第33回による

鉄男とのデュエルで「RUM－七皇の剣」によってランクアップしたのが初登場。
経過が省略されているため、姿やランク、攻撃力といったわずかなことしかこの時点では（視聴者からは）分からなかった。

その後、ドルベと共にベクターと戦った際に本格登場。
かつてバリアンとしての自分とナッシュを殺害（罠カード「天空の大剣」でバリアン世界から除外）したのがベクターであり、ナッシュを苦しめていた原因であると知らされたメラグは激昂し、「RUM－七皇の剣」を発動、ランクアップさせた。

攻撃力変化を2倍にする「魔水晶」と、相手モンスターの攻撃力を1000ダウンさせる「氷結の刃」を組み合わせてベクターの「No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター」の攻撃力を2000ポイントダウンさせてこのカードの効果を発動、ベクターに2000ダメージを与え、さらに「氷結の剣」によるこのカードの2回攻撃で決着をつけようとしたが、2回目の攻撃の際に「ダメージ・ポット」を発動され、ダメージを吸い取られてしまったために倒せなかった。

ベクターは「ドン・サウザンドの玉座」で受けたダメージを全て回復。さらにNo.43の攻撃力を効果でその数値分上昇させようとしたのだが、ドン・サウザンドに止められたことでベクターはメラグの策略に気付く。
「魔水晶」によってNo.43の攻撃力上昇値は6600となるため、そのまま攻撃力を上げてしまうとこのカードの効果でベクターは負けてしまうのである。しかし、No.43の効果でメラグもダメージを受けるため、これは相打ち狙いであった^[1]。
ベクターは仕方なくNo.43の攻撃力上昇効果を使用しなかった。

ドルベも自らを省みない猛攻でベクターを倒そうとするが、あとわずかのところで叶わなかった。その後、「ダメージ・ポット」の効果でドルベとメラグのライフがつきそうになった際、ドルベは「白き盾」によって、自らを盾にそのダメージを無効化、無効にしたダメージ3900分、このカードの攻撃力を上昇させた。

ドルベの思いを受け取ったメラグは、このカードでNo.43へ攻撃、攻撃力0で効果も無効となったNo.43への攻撃でベクターのライフは一気に0となるはずであったが、「ドン・サウザンドの玉座」のもう一つの効果によってバトルが終了して強制的にエンドフェイズとなり、さらにNo.43が「CNo.43 魂魄傀儡鬼神カオス・マリオネッター」へとランクアップ。

さらに「カースト・カオス」^[2]によって、残りライフの少ないメラグはCNo.103の効果を発動することができなくなり、攻撃力18600となったCNo.43の攻撃を受けてメラグは散った。

その後メラグとドルベの魂はベクターによって吸収され、このカード自体もベクターの手に渡る。

そしてVSナッシュ戦で再登場。
「カオス狂宴」の効果で特殊召喚された。仲間であり最愛の妹であったメラグ（璃緒）のモンスターがナッシュの前に敵として現れ、魂自体も目の前で吸収して見せることで、ナッシュを精神的に追い詰めていく。
さらに、ナッシュにダイレクトアタックを決めた。

効果名は「ガイダンス・トゥ・パーガトリィ」。この効果はアニメ版「No.33 先史遺産－超兵器マシュ＝マック」とほぼ同じ。違いとしては、こちらは自分モンスターに対応しない点（OCGでは向こうも相手のみ）。
パーガトリィ（Purgatory）は、英語で「煉獄」の意。苦行や苦難という意味で用いられることもある。

ゼロがランクアップしてインフィニティとなった。
アニメGXのダークネスもゼロ（「虚無」と書いてゼロ）とインフィニティ（「無限」と書いてインフィニティ）のカードを使用していた。

エクシーズ召喚の際は月を背景に手にした鎌をくるくる回して現れる。月はヌメロン・コードをめぐる銀河眼対決の舞台でもあるが、恐らくこの演出とは無関係。
攻撃の際もこの鎌を投げ飛ばす。

公式サイト「必勝！モンスターアカデミー」では、第33回（第131話の放送終了後に公開）で特集されているが、第131話の時点では本編でこのカードの効果は明かされていないため、本編で見るまで効果を知りたくなかった人にとってはネタバレとなっていた。

6期OP（Wonder Wings）のOP映像で、ランクアップ前のNo.103、使用者のメラグと共に登場している。本編登場前はシルエットで隠されていたが、登場後に本来の姿が明かされた。

ルールに関して

「魔水晶」とのコンボは、No.43のテキストと照らし合わせると本来は成立していない。
詳細は「No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター」の記事を参照。

「カースト・カオス」が発動された際、メラグの残りライフはちょうど500であったため、このカードの発動が不可能になったわけではなかった。もちろん支払った瞬間にライフが0となり、OCGルールならばこの瞬間にメラグの敗北でデュエルが終了するため、使用する意味はない。
しかし、「魔水晶」とこのカードのコンボで刺し違えようとするときの処理を考えると、ライフが0になった後も効果処理が続行しなければそれが成立せず、アニメではライフが0になった後でも発動・処理できる効果があればその処理を続行するルールになっていると考えられる。そのため、最後にメラグがこのカードの効果を使えば勝利できたのではないかということになってしまう。

一応理由をつけるならば、「魔水晶」とのコンボの時点ではまだドルベのライフが残っており、メラグのライフが0になってもデュエル自体は終了とならないためにカード発動のタイミングが与えられたが、「カースト・カオス」の時点ではすでにベクターとメラグしかプレイヤーが存在しないため、メラグのライフが0になった時点でベクター以外の全員のライフが0になってデュエル終了となり、このカードの効果を処理するタイミングはない、という風にとることもできる。

脚注

*OCGルールで考えると、ライフポイントが0になった時点でデュエルが終了するため、メラグがこのカードの効果を発動することはできずベクターの勝利となってしまう。ベクターの発言からすると、No.43の攻撃力上昇とダメージは一連の効果処理であるため、それが済んでからでなければこのカードの効果は使えない（テキストを見ると違うらしいのだが、この場合はコンボそのものが破綻するというもっとひどい状態になるため、ここではそうであると解釈する）。もっといえば、攻撃力上昇とダメージが同時扱いか否かということもある。
ただし、アニメではライフポイントが0になったときを発動条件とするカード（ZEXALではないが、「インフェルニティ・ゼロ」など）が存在することや、このデュエルはバトルロイヤルという変則ルールであることから、ライフポイントが0となった後でも効果を発動するタイミングが存在するのだと思われる。
ライフポイントが0になった後に（それを敗北でないものにする効果以外で）カードを発動した先例としては、アニメDMの遊戯＆海馬VSダーツ戦で、海馬が「決死の希望」を発動したというものや、アニメ5D'sのWRGPでのいくつかの例が存在する（ただし、WRGPはチーム戦というかなり変則的なルールである）。
*自分フィールド上にCNo.がいなければ自壊するが、相手がモンスター効果を発動する場合に500ライフを要求する永続魔法。