DESIRE背徳の螺旋とは、シーズウェアから発売されたSFアドベンチャーゲームである。
後に『EVE burst error』(EVEシリーズ第一作目)や『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』を手がけることになるゲームデザイナー、シナリオライターの菅野ひろゆき(旧ペンネーム「剣乃ゆきひろ」)が企画、原作、プログラムを行った、南洋の孤島に建設された巨大研究施設「デザイア」を舞台にそこに秘められた恐るべき陰謀、秘密を探るADVである。
「マルチサイトシステム」と銘打たれた、二人の主人公の多面的な視点から迫り、複雑に絡み合った謎を読み解いていくマルチシナリオを初めて搭載した作品。
泣きゲーの真の始祖、先駆けだったとも評される感動的なシナリオ、タイムリープを巡る永遠無限に続く悲哀が題材の根幹となっおり、後世の作品に多大過ぎる影響を与えた。
また物語の片方の女性主人公のマコト編は、菅野の不本意ながら会社の方針によって極めて性的にインモラルなシナリオに修正を施され、まるでNTR物の先駆けのような扱いになっており、当時、ユーザーからは好評不好評の両極端な反響であった。
最後に明かされる真のヒロインの秘められた秘密と真相には心理的に強烈なダメージを追い、社会復帰が難しいレベルの深い悲しみに永く囚われたユーザーも多かったであろう…。
と色々と金字塔な恐るべき神ゲーである。
本作とEVE burst error、YU-NOで『菅野三部作』とも呼ばれている。
1994年7月22日に18禁オリジナルPC-98版が発売。その後、家庭用に移植されセガサターン版、PS2版が発売された。Windowsには新エピソードとエンディングが追加された『DESIR完全版』が発売されたが、その制作には菅野は一切関わっていない。
菅野の死後、作品の発表から20年以上経った2017年4月27日、EIDiaからリマスター版、
『DESIRE remaster.ver』がWindows/PS4/PSVitaで発売され、後に18禁バージョン『DESIRE remaster A.ver』が発売。
サターン版の原画とムービーを高解像度にリマスターし、田島直による新作原画が追加され、ヒント機能の搭載などの改良が行われビジュアル、サウンド、操作性も現代の作品に劣らないクオリティに蘇った。
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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