HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMPとは、フジテレビ系月曜20時に放送された音楽番組である。
略称は「HEY!3」。新聞では3乗表記の代わりに「×3」と書かれていた。
1994年10月にダウンタウンの司会で放送開始。
音楽に詳しそうなイメージのない芸人が、大物ミュージシャンでも容赦なく好奇心をぶつけていくトークを主体に人気を獲得。これ以前の音楽番組といえばゲスト歌手をできるだけたくさん呼び、トークもそこそこに時間の許すかぎりゲストの歌に費やすといった構成が基本であったが、本番組ではゲスト歌手を5組前後に絞って、放送時間の約半分をダウンタウンとゲスト歌手のトークに費やすスタイルが取られた。これがウケて音楽番組そのものが低迷から脱出するきっかけになるとともに、他局でも同様の構成のバラエティ系音楽番組が作られていくこととなった。
「ぶーちゃん(LUNA SEAの真矢)」、「ホテルの冷蔵庫(矢口真里)」といったあだ名付けや、松本人志がSPEEDの新垣仁絵に全力でつっこんで泣かせてしまった事故、浜田雅功が、宇多田ヒカルとのトークの流れの中で倉木麻衣を「おまえのニセモン出てきたやん」と評した騒動などは、今じゃ番組迷場面のひとつとして有名。
海外からゲストを迎えた際には、雑談の内容まで逐一説明していた通訳者を「訳さんでええ。」と止めるのも半ばお約束だった。
番組独自のテーマソングを作ろうと、小室哲哉に制作を依頼、浜田がボーカルを務めた「WOW WAR TONIGHT」は、売上200万枚を優に超すヒットを記録した。
タイトルに冠されたミュージックチャンプとは、番組の特徴のひとつだった、週ごとに特集が組まれた音楽家たちのこと。かつてフジテレビで大人気を博していた「夜のヒットスタジオ」で行われていたマンスリーゲストコーナーの週刊版ともいえる企画である。
初回放送ではハウンドドッグが取り上げられ、その後も現旧問わず多数のヒット曲、および出演者の最新作が取り上げられた。
毎年12月と春の改編期には、3時間超の生放送を行うのも定番。他にトーク総集編も不定期で放送された。
初期には「だれやねん!?」と題した新人発掘コーナーもあり、シャ乱Q、篠原ともえなどがここから知名度を上げていった。いつしか、浜田が松本へのつっこみ同様に若手ゲストの頭をはたくと売れるというジンクスにあやかるため、初出演時にネタを用意して収録に臨んだゲストもいたほど。
のちに、意外な作家と歌い手の組合わせを紹介する「(曲を)書いたんか!?」という亜流コーナーも誕生。小室のプロデューサーとしての成功後、自身も大ヒットを経験した音楽家の外部提供が活発化した状況に目をつけてのものだった。
1997年に海の家を模したスタジオセットへ変更されてからはチャンプ方式を廃止。
海の家時代には、ゲストが時間差でセットに入り、年代もキャリアも越えたトークが展開されることもあった。
また、この頃から、ゲストとの対決企画が行われるようになり、場合によっては1時間の放送枠がまるまる対決で終わり、その日の歌は対決ゲストの1曲だけという「音楽番組」とはとても言い難い構成の回もあった。
2009年からは往年のヒット曲を列挙する企画が中心となり、ごった煮のようだった番組スタイルも、いつしかただの煮物に。それでも2011年まではなんとか平均視聴率10%以上を維持していたものの、2012年に入ると視聴率1ケタを記録する回が目立ち始めた。
そして同年9月、「時代に対する役割を果たし終えた」と同年いっぱいで放送を終える方針が発表された。
レギュラー放送終了後も単発特番として放送されており、2014年1月現在2回放送されている。
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最終更新:2025/12/12(金) 11:00
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