SD刑事ブレイダーとは (エスディーケイジブレイダーとは) [単語記事]

『SD刑事ブレイダー』とは、1991年7月19日に発売された、ファミリー・コンピューター用ソフトのタイトルである。ジャンルはロールプレイング。すでに世間ではSFCが流行している中発売された、FC後期のソフトである。発売元はタイトー。

概要

SDものと宇宙刑事ものという、当時のゲームプレイヤーの主流層に訴えかける要素を組み合わせた題材の作品。タイアップ等は特に無いオリジナルタイトルであり、発売時期も相まってか知名度は低めである。攻略本等も存在していない。

主人公であるブレイダー（人間時の名前は任意、以下主人公はブレイダーと表記）は、悪の組織ジャドーの野望を打ち砕くために任務を受けて地球に降り立った宇宙刑事の一人である。メタルヒーローらしくガトリングガンなどの重火器やヒートブレードなどのSF要素溢れる武器を手に戦う。同僚である「ミリー」など、お助けキャラが仲間として同行することもあるが、基本として戦闘は敵との一対一の形式で行われる。お助けキャラは、ランダムで敵を攻撃したりブレイダーを回復するなどの援護行動を行ってくれる。

敵組織ジャドーは特撮もののお約束に従い、力自慢、紅一点、武人、卑怯者の四人で構成された四天王をはじめ、悪の科学者など個性溢れる面々で構成されている。彼らが地球侵略のために進める作戦を打ち砕き、首領であるキングジャドーを撃破することが本作品の目的となる。

ゲーム面では、当時としてもややきつめな戦闘バランスが特徴として挙げられる。5歩と進ませてくれない頻度のエンカウントを始め、高すぎる攻撃力、行動を拘束するショック攻撃や防御力を奪うテクター(装甲)破壊など、一対一という戦術を制限される戦闘形式の中では常に苦戦を強いられることになる。

また、いわゆる「まほう」に代わる特殊コマンドとして、「ユニット」という概念が存在する。これはHPを回復できる「ライフアップ」や、フィールド中でのエンカウントを抑制する「ステルス」など、「まほう」のように冒険を円滑に進めるための特殊コマンドとして用意されている。習得方法はレベルアップのみ。