たちあがれ日本とは、「反民主党」「復古」「政界再編」を掲げて結成された保守政党である。2012年11月に太陽の党に党名変更されたのち、日本維新の会へ統合され、消滅した。
ファイナルファンタジーだよ!
― 与謝野馨
Don't worry. (いいんじゃないでしょうか。)
概要
たちあがれ日本とは、2010年4月10日に、村山談話に閣僚として署名し小泉内閣の下で経済産業大臣として構造改革を推し進めてきた平沼赳夫や、ミスターファイナルファンタ爺こと与謝野馨らによって結成された新政党のスローガン…じゃなくって、政党名そのものである。英語表記は"The Sunrise Party of Japan"。平均余命は9.4年。新党の命名は斜め上の話題性豊かな命名に定評のある石原慎太郎。ロゴマーク(▲●ノ) はレイジングハートをオマージュしたもの・・・ではなく、山・日の出・海をモチーフとしたもの。現有勢力は衆議院議員2人、参議院議員3人。
党是は「反民主党」「復古」。重点政策目標は「自主憲法制定」「財政再建」など。選挙戦略については反民主の立場から、自民党との連携もありうるとしている。当面は夏の参議院選挙に向けて全力を投じる模様。
2010年4月10日に行われた結党記者会見はニコニコ生放送でも放送され、6000人の来場者と32000コメがつけられ、ニコニコでも注目を集めている事が明らかとなった。ただし、当日の記者会見での発言や配布された資料では、政党の理念などの説明などが中心で、参議院選に出馬する候補の紹介などもなく、記者の質問に答えた園田博之も具体的な政策などについては今後発表していくと発言した。
ひらがなの党名が物議をかもしているが、政界は「悪名は無名に勝る」とまで言われるほどの知名度が重要な世界。とかく無視されがちな小政党である事を考えれば、思わず突っ込みを入れてしまいたくなる党名はとても優れていると言えるだろう。
2012年11月13日、石原慎太郎の参加に伴いたちあがれ日本を衣替えする形で新党「太陽の党」を結成した。これに伴い石原慎太郎と平沼赳夫が共同代表に就任した。ちなみに党名は石原慎太郎の作品である「太陽の季節」から取られている。(ただし発案者は石原慎太郎ではなく園田博之である)
が、そのわずか3日後の11月16日、石原主導で太陽の党は日本維新の会へ合流することが発表され、消滅した。太陽は昇る前に消えたようである。
参加者・支援者
たちあがれ日本 | |
たちあがれにっぽん - Sunrise Party of Japan |
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基本情報 | |
公用語名称 | たちあがれ日本 |
国・地域 | 日本 |
本部所在地 | 東京都港区 |
成立年月日 | 2010年4月10日 |
解散年月日 | 2012年11月13日 |
機関紙 | -- |
国際組織 | -- |
シンボル | -- |
公式サイト | -- |
政党・政治団体テンプレートボックス |
発起人
- 平沼赳夫(70) 代表・衆議院議員
- 与謝野馨(71) 共同代表・衆議院議員
- 園田博之(68) 幹事長・衆議院議員
- 藤井孝男(67) 参院代表・参議院議員
- 中川義雄(72) 参院幹事長・参議院議員
- 石原慎太郎(77) 応援団長・東京都知事 / 党名の命名者
参加者や支援者に関する報道
現段階では正式に発表されていないが、平沼グループの参加者である城内実や小泉龍司衆議院議員、元議員である中山成彬・西村真悟が参加を検討している旨が報道されている。また、党の支援者として、渡邉恒雄(83)読売新聞社会長や中曾根康弘(91)元内閣総理大臣が噂されている。また、中川義雄は今年7月に任期満了とともに引退する事を表明していたが、結党後もその方針を撤回していない。
2010年参院選の主な候補者
結党趣旨と綱領
結党趣旨
- 第一の使命「打倒民主党」 民主党の不甲斐ない政権運営と選挙至上の内向き姿勢に国民は大きく失望している。我々は、政治の流れを変える「捨て石」となる決意をもって「打倒民主党」「参院与党過半数阻止」のために立ち上がった。
- 第二の使命「日本復活」 我々が、目指すのは「強靱(きょうじん)な経済」と「安心な社会」を両輪とする日本の復活である。豊かで力強く、助け合いにあふれ、日本の良き伝統文化を守る安心社会 ― 「凛とした安心社会」を目指す。
- 第三の使命「政界再編」 政策を軸とする政界再編と国政全体での世代交代を同時に進める「橋渡し」の役目を果たす。
【綱領】
- わが党は、誇りある日本の文化と伝統、豊かな自然にはぐくまれた国土と環境、国民の生命・財産を守り、国際社会の一員としての責任を果たすため、自主憲法制定を目指す。
- わが党は、国・地方が直面する財政危機を突破するため、あらゆる政策を総動員し、持続可能で透明性の高い信頼される行政の実現を目指す。
- わが党は、安心社会の実現のために財源に裏打ちされた持続可能な社会保障制度と経済成長力強化と雇用の創造を目指す。
- わが党は、経済と国民生活の基盤である、食料・水・エネルギー資源の確保に向け総合的な資源戦略を確立する。
- わが党は、地球環境の保全、自然との共生に根ざした成長という21世紀の課題に正面から取り組み、世界最先端の環境型先進国家を目指す。
- わが党は、一人ひとりの国民が国際社会で通用する道徳観と教養を身につけ、希望を持って働き、国や地域や家族を愛し、豊かな人生を得るための教育の振興を目指す。
- わが党は、失われた政治への信頼を取り戻すために、「選挙のための政治」を峻拒し、政治生命をかけて政策の実現を目指す。
政策や戦略
政界再編
経済政策
- 規制緩和と、消費税収を社会保障分野に投じる事により雇用を拡大し、「安心」と「成長」を同時に達成する。
- 非社会保障分野では徹底的な行革を行う。
- 公務員の人件費一部凍結や天下りを禁止する一方、官僚排除は慎む。
- 郵政問題では、グローバルサービスを義務付けしつつ、完全民営化を図る。
外交政策
- 不安定化した日米関係を安保、経済(EPA)、環境協力など多面的に正常化していく。
- アジアについては、経済面では、段階を踏んで共通市場創設へと歩んでいく。
- 拉致問題、人権問題などでは「筋目を通した」外交姿勢を堅持する。
政治政策
懐疑点
平沼氏と与謝野氏は、学生時代からの長い付き合いだが、二人の経済運営に関する感覚・所見はだいぶ離れており、今後有権者から要求されるであろう「経済対策」「経済運営」への提案をいかにまとめるかが重要となるだろう。
主だった主張の特徴としては、平沼氏は郵政民営化反対、与謝野氏は財政健全化を提唱している。これらが現在の経済情勢のもとでどれだけ受け入れられるか、また(場合によっては主張を曲げて)どれだけ柔軟に対応した施策を提唱できるかが、この党の浮沈にかかわってくるだろう。
漢字が読めない「たちあがれ世代」に対する偏見をやめよう
たちあがれ日本では党名に敢えて平仮名を指定している。しかし、「立」「上」ともに小学校一年生で学習する漢字であり、誰でも容易に読める漢字であるから、この事を怪訝に思うかもしれない。しかし、待ってほしい。たちあがれ日本が配慮した世代とは、たちあがれ日本の発起人達と同世代の、いわゆる「たちあがれ世代」である。
たちあがれ世代は戦時中に生まれ、戦後の混乱期に初等教育を受ける事となった世代である。しかし、敗戦後の混乱期であった事が災いして、貧困から学校に行けなかったり、学校に行っても資材不足で満足な授業を受けられなかったりした人が多かったのであろう。そこで、初等教育を満足に受けられなかった同世代に配慮するために、たちあがれ日本の発起人達は、敢えて嘲笑を浴びるのも省みず、ひらがなによる党名を設定したのである・・・・・・・・・・・・・・・・・・・可能性もなくはないと思う。
ともかく、たちあがれ世代にはたちあがれ世代に特有の事情があるのであり、その事情を知らずして漢字の読めない年寄りなどと「たちあがれ世代」を馬鹿にする事は厳しく慎むべきである。
とくに「政権交代でくらしが劇的に良くなる!」と、ありもしない幻想をいだいた、ゆうもあ(失笑)のセンスさえない先の読めない団塊世代は黙って脇にどいてりゃいいだろう。
若い連中に対してもゲバ棒とビートルズとバブル経済くらいしか自慢のタネがないんだから。
焼け跡世代をなめんな。
そして
〜完〜
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関連項目
- 平沼赳夫 / 与謝野馨 / 石原慎太郎
- 党の一覧
- 首都大学東京 / 新銀行東京 / 大江戸線
- 戦士よ、起ち上がれ! / 起ち上がれシリーズ /
翔べ!ガンダム ファイナルファンタ爺 平沼新党 (※真面目な記事ではなくクイズ記事です)
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