「いろいろと知りたいなっ! この国やレースの素敵なところ♪」
ファインモーション(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「ファインモーション」をモチーフとするウマ娘である。 CV:橋本ちなみ
概要
誕生日:1月27日 身長:158cm 体重:微増(ラーメン食べ過ぎ?)
スリーサイズ:B79・W56・H83アイルランドからやってきた留学生。名家の生まれで、実は王族という噂もある。
あまり外出できない幼少期を送ったせいか、何事にも興味津々。どんなことも知りたがるため、少し危なっかしいところもある。
トレセン学園でたくさんの思い出を作ろうと思っている。
アイルランドからやってきた留学生。名家のトップレディ。箱入り娘として育ったせいか、世間知らずなところがある。国に帰る日まで、トレセン学園での1秒1秒を大切に過ごしている。
(リニューアル前)
アイルランドの超絶お嬢様というワケありウマ娘。
好きな食べ物は日本で出会ったラーメンで、何かにつけてエピソードが出てくる最大級の持ちネタと化している。なお、史実にそれらしい要素は「北海道のレースを比較的多く走っている」くらいしかなく、何故ここまでラーメンキャラになったのかは謎である。
ゲーム以降はお嬢様の域を超え、噂というかマジで「アイルランドの王族」という設定になった。
……しかし、現実ではアイルランドが「王国」だったのはせいぜい近世までで(詳しくは各自調べてね)、現代に相応の責務を伴う王族など存在しない。つまりアイルランドが現実とは何か決定的に異なる歴史を辿ったと考えざるを得ず、ウマ娘世界の歴史に新たなどでかい謎が追加されることとなった。
なお、そのあたりの兼ね合いなのか、「王女」という表現は原則的に用いられず「王族」とだけ表記される。
勝負服は白のブレザーに赤と緑のラインが入った上品なデザイン。ゲームでもほぼ変更なしで採用されている。
尻尾の先がぱっつんに切り揃えられている。
牝馬がモチーフのウマ娘は原則的に左耳に飾りがあるが、彼女は両サイドに同じ三つ葉(アイルランドの国花であるシャムロック)の髪飾りをつけており、左右対称のデザインになっている(「両耳につけているが差異がつけられている」というケースは他にもある)。
アニメでの活躍
Blu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」に登場。ラーメン好きが高じてファン感謝祭でラーメンの屋台を出店したが、当日は湯切りを披露しようとする度に観客の注目を他所に奪われていた。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:Noble Seamair
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育成ウマ娘:Titania
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概要
2021年12月14日に☆3育成ウマ娘[Noble Seamair]が実装。「Seamair」はアイルランド語のクローバー、すなわちシャムロックのこと。
それ以前はレースでの登場は(アオハル杯を除いて)なかった。
ストーリーでは、父親から許可されたのはトレセン学園への留学だけで、レースは危険が伴うので禁じられていたことが判明。
しかし父親も幼い頃からレースに憧れていたファインの心を知らないわけではなく、説得を受け入れてレース挑戦の許可を出す。
……ただし、王族の責務との両立を鑑みて「『最初の3年間』だけ」という明確な期限が設けられ、この点が育成シナリオの肝となる。
例によってウマ娘世界ではトリプルティアラ(牝馬三冠)への障害がないため普通に目標入りしている。
特殊な点として、最後の目標となるレースをそれまでに関わったウマ娘たちそれぞれと戦う天皇賞(秋)(ゼンノロブロイ)・エリザベス女王杯(エアグルーヴ)・マイルCS(カワカミプリンセス)・有馬記念(ダイワスカーレット+エアシャカール)の4つから選ぶという要素がある。選んだレースごとに異なるスキルヒントを獲得可能。
シナリオ的には有馬記念が本命っぽい雰囲気となり、ここだと先行の汎用スキル「真っ向勝負」(と「好位追走」)が取れるので育成上も本命だが、ここだけは適性C止まりなので補強して臨むか、無理やり突破するかが求められる。
固有のランダムイベントとしてはゴルシから連綿と続くまさかのトレーニング制限持ち。ファインの思いつきでメニューを決められ、トレーナーがお願いに屈してしまう。効果は体力+15と1能力+10。
なお、しばしばネタにされる「貴様~。」はここでお願いのレパートリーとして出てくる台詞である。
小ネタとして、シニア級の目標の札幌記念において、レース前のイベントで示唆した通りに追込で勝利するとちょっと多めのステータスアップと「後方待機」ヒントが貰える。基本は先行だったのに5歳時の札幌記念で追込勝ちしたのが元ネタ。
ちなみにアオハル杯版のデータでは差しと追込の適性だけ逆であり、ご覧のようにデコボコな適性になったのはこのあたりに関係したものであろう。
性能としては、好位抜け出しに特化した純先行ウマ娘。固有スキルは端的に言うと「先行特化型バクシン」で、先頭で使えないが少し後ろでも使える。
スピード緑スキル2つ持ちで、さらに「決意の直滑降」が京都の中距離に適性を見せるため、珍しく史実通り秋華賞やエリ女で最大限の能力を発揮できる。しかし、実装されたのは12月という、使わせる気あるのかと言いたくなるようなタイミングであった。
……が、活躍の場はすぐにやってきた。「先行ならバクシンオーと同等以上の働きができる」ということ、スピード・パワー・賢さのバランスを取りやすい成長率、「真っ向勝負」がシナリオ内確定といった理由から、翌1月のチャンピオンズミーティング、中京芝1200(冬・左回り、下り坂はタイミング以前に判定すら無い、と所持スキルとの相性は散々)でまさかの高評価。見ての通り短距離適性はFであり従来なら趣味枠扱いされる魔改造案件なのだが、選択肢の狭さから魔改造が多用されたためファインもあまり浮いていなかった。
2022年5月末にはウェディングドレス衣装版の[Titania]が実装。
Titania(タイタニア、ティターニア)はシェイクスピアの小説に登場する妖精の女王だが、イングランド人由来ってのはOKなんだろうかアイルランド人的に。勝負服イベントでも妖精の話題が複数出てくる。
こちらはマイル寄りだが、それ以外は通常版同様ソツのない先行型。
固有スキルは終盤最速発動しうる両面効果ではあるが速度がメインで加速は控えめ。良く言えば出るのが早くても遅れても問題ないスキル。「ゴールまで遠い場合」はマイル以上で使う分には気にしなくていいような線引きになっており、逆に言うと短距離魔改造には向かないか。
サポートカード
SSR[感謝は指先まで込めて]
初期実装の賢さタイプ。
全トレーニングに一定の貢献ができる高い「トレーニング効果アップ」を持つ(無凸段階でも10%と高く、最大では15%)のが大きな魅力。単体では勝利に直結しにくいので「採用しても他の能力が不十分にならない」ことが重要になる賢さ得意のサポートカードとしては理想的な性質なのである。なお、この役割からは軽視されがちな友情トレーニング性能も実は結構高い。
SSR固有イベントの1つ目の選択肢で「練習上手○」を取ることもでき、事故リスクを軽減したいプレイヤーにも嬉しい。レアスキルは入手不確定だが先行用スキル「スピードスター」であり、持続が短めなので考えなしに取るスキルというわけではないが先行なら貰っておくに値する。
ヒント系のボーナスはないが所持スキルも汎用性の高いものばかりで、レアスキルの存在を置いておけば幅広く編成の隙間を埋められる優良カードとして名高い存在である。
SR[GRMAラーメン♪]
2021年9月20日実装、パワータイプ。
友情関連は並だがトレーニング効果最大10%を持っており、SSR版とはちょっと通じるところのある性能。ただしパワーSRだともっとトレーニング効果が高い、あるいはやる気効果込みでより高い数値を期待できるものは色々ある。
可もなく不可もないというところで、汎用性の高いSSR版との併用ができないことにだけ注意といったところ。
楽曲
関連ウマ娘
- メジロドーベル
ダイワスカーレット - 『うまよん』では学年は違うが仲の良い友人で、JKっぽい青春を楽しんでいる。ゲームではスカーレットが対戦相手の一人としてピックアップされている。モチーフ馬は先輩と後輩の秋華賞馬(ファインモーションから見てドーベルが5年前、スカーレットが5年後)。
- エアグルーヴ
- 栗東寮のルームメイト。ファインの言動に手を焼き、またファインの実家(というか姉)に関して苦手意識を持っている。モチーフ馬は同厩舎の先輩であり、ファインモーションの半兄ピルサドスキーと色々な意味で語り草となる勝負を繰り広げた。札幌記念勝利という共通点もあり、そのためゲームではそこで対決の場が用意される。
- カワカミプリンセス
- 「姫」を目指す彼女にとって、王族であり「姫」そのものであるファインは目標でありライバル。ファインの育成にて、クラシック級のエリザベス女王杯を前に挑戦状を叩きつけ、ファインも嬉々として受けている。モチーフ馬は4年後の秋華賞馬、そして無敗のまま3歳時のエリザベス女王杯を「1位入線」しG1を2勝した同士(詳しくはカワカミプリンセスの記事及び史実参照)で、加えて古馬以降は振るわずと戦績に共通点が多い。
- ゼンノロブロイ
- 上の面々と共にゲームの育成シナリオ最終目標対戦組の一人。ファインは祖国アイルランドの伝承に見識が深く(なお「ロブ・ロイ」はスコットランドである)それにまつわる発言も多く、「物語」というキーワードで接点が生まれている。
- エアシャカール
- よく絡む相手。人懐っこいファインを毎度冷たくあしらいきれないのがお約束。モチーフ馬は2歳上で一応対戦経験はあるが(ファイン3歳時、シャカール5歳の引退レースとなった02年有馬記念)とりたてて因縁と言えるほどのものではない。
ファインのウマ娘ストーリー・育成シナリオではやっぱり頻繁に登場。直接対決の機会こそシニア級に回された有馬記念の1回しかないが、お互いそれぞれの理由で意識し合っているさまが描かれている。 - シンボリクリスエス
- 2022年5月実装組で史実での同期かつ共に古馬GⅠを勝利した同士。対戦歴はクラシック時の有馬記念。
容姿は対照的だが、共に留学生という共通項もある。
ゲームでの初絡みでは他多数同様「クリスエス」と呼んでいるが、『うまゆる』では「クリス」と呼んでいる。 - 姉
- 育成シナリオ内で初登場。レースを志したウマ娘であり、好人物ではあるのだがやたらにキザな台詞回しが特徴的で、電話越しに対面したトレーナーにも「独特な性格」と評される。エアグルーヴとは面識があり、大変気に入っていて時々アプローチを試みている様子。
元ネタは上で触れたピルサドスキーで間違いないだろう。
史実
遅れてきた乗客
少し急ぎ足で来たんですよ
あふれるほどの才能を
詰め込んだバッグ抱えて
すぐに追いついたのだから
許してくださるでしょう
では先頭車両へと続く通路を
あけていただけるかしら
だってあの特等席は
この旅のヒロインのために
予約されたシートだもの
デビュー戦から無敗で全牝馬の頂点に立った超良血牝馬。管理調教師の伊藤雄二氏には「ほんまもんのお嬢様」と称され、厩舎スタッフにも「お嬢」の愛称で呼ばれていた。
1999年アイルランド生まれの牝馬。父Danehill、母Cocotte、母父Troy。父は世界的な大種牡馬、異父兄ピルサドスキーも引退レースとなったジャパンカップでエアグルーヴを破るなど5ヶ国でG1を勝った名馬と母系も折り紙つきであり、抜群の血統を見込んで輸入された。ただし、競走馬としてではなく繁殖牝馬として。
そのため当初は競走馬としてデビューする予定は無かったが、伊藤師に競走能力を見出されて2歳の12月に武豊の騎乗でデビューすると、新馬戦を圧勝して期待に違わぬ力を見せる。当時はまだ外国産馬が桜花賞とオークスに出られなかったため、ディアヌ賞(フランスオークス)への挑戦が検討されたが、骨折の影響と馬体が未完成という判断により3歳の夏まで休養する。
復帰戦の条件戦と阿寒湖特別、重賞初挑戦のG2ローズステークスを、松永幹夫の騎乗でいずれも圧勝で連勝を重ね、武豊が主戦に戻った秋華賞でもレコード勝ちでG1を初制覇。古馬牝馬G1のエリザベス女王杯でも余裕を持って勝利し、史上初めてデビュー戦から無敗での古馬G1制覇を達成した(2021年現在まで3頭のみ、2019年にクリソベリルが達成するまでは唯一)。
暮れの有馬記念では3歳牝馬ながら1番人気に支持されるが、1周目でロングスパートをかけて先頭に出たタップダンスシチーにペースを乱され、更にタップダンスシチーも、同期で同じく古馬GⅠを制したシンボリクリスエスに抜かれる等デビュー以来初の敗戦となる5着に敗れる。元々気難しい所があったそうで、古馬以降は鞍上との折り合いを欠いて力を出しきれないレースが目立ち、3歳時ほどの輝きは見られないまま5歳の秋で引退となったが、4歳時のマイルチャンピオンシップでデュランダルの2着、5歳時のG2札幌記念でG2巧者バランスオブゲームを破って勝利するなど、一流牡馬にも劣らない実力は示している。
引退後はもちろん、当初の予定通り繁殖入り。しかし、何度交配しても受胎しないため獣医が検査したところ、染色体の異常で生まれつき子供が作れない体であることが判明。現在は功労馬として余生を過ごしている。
この件はウマ娘においては前述の耳飾りの件がメタ的にそれっぽい含みをしているが、実際のところは「染色体異常である」以上のことは公表されておらず、性別どうこうという話は全て憶測にすぎない。
ともかく、配合要素を「想いの継承」という形で取り入れるゲームウマ娘においては彼女も後継を作り放題である。まあこの点に関しては競馬ゲームでも普通に繁殖入り可能だったりするけども。
詳細は当該記事へ→ファインモーション
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関連項目
「レースでも日常でも、ドキドキにあふれた体験ばっかりだよ♪」
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