【中山競馬場で観戦したい方へ】 |
中央競馬の1年を締めくくる大レースが、有馬記念である。
JRAによる重賞競走の格付けはGI。施行条件は3歳以上限定、斤量定量、中山競馬場芝2500m。
ファン投票によって優先出走馬を選出する競馬界のオールスターレースであり、日ごろは競馬に親しみがない人々にも高い知名度を誇る、年末の国民的娯楽として知られている。
概要
地方競馬の東京大賞典、競輪のKEIRINグランプリ、競艇の賞金王決定戦、オートレースのスーパースター王座決定戦……と、年末には公営競技のビッグタイトルが相次いで開催されるが、その中でも特に人気を集めているのが有馬記念であり、競馬をあまり知らない人にも「競馬の祭典」こと東京優駿(日本ダービー)と並んで知名度が高い。日本ダービーが「競馬関係者の」最高の舞台であるなら、有馬記念は「ファンたちの」最高の舞台といえるだろうか。なお2024年現在は日本ダービー同様ほとんどのエクセルフロアで特別料金が設定される。
90年代以降は距離やコース適性を考慮し、開催時期が近い香港国際競走へ遠征する馬が増えたものの、中央競馬の1年を締めくくるこのレースをラストランとする馬も多く、創設以来多くの名レースやドラマが生まれた。またジャパンカップと並び、クラシック三冠戦線を戦った3歳(旧4歳)馬と歴戦の古馬が一堂に会するレースとしても注目を集めており、そのため国内レースのレーティングは高い水準でキープしている(レーティングトップの座は大抵、JCと有馬で争われる)。
2017年以降は、ホープフルステークスがGIに昇格し、基本的に12月28日に開催されるようになったことで、有馬記念が「年内最後のGI」にならないことも増えた。なお、地方競馬を含めれば中央競馬の開催終了後の12月28日(2021年は29日)に開催される東京大賞典が「国内最後のGI」になる。
競馬ファンにとっての有馬記念とは、自分たちが票を投じた優駿達が繰り広げるドリームレースであり、応援してきた馬のラストランを見守る場であり……本年度の負けを取り返す一発逆転賭場でもある(ホープフルはほら、2歳馬戦は予想が難しいから…)。更にそこに「テレビで名前を聞いたあの馬やあの騎手が出るらしい」と興味を持った一般層も加わるため、馬券の売り上げはJRAどころか世界一を記録し、1996年の売り上げ約875億円はギネスにも認定されている。アメリカのブリーダーズカップの創設期には、その全レースを合計しても有馬記念1レースの売り上げに及ばなかったという逸話もある。
「お客さんの目の色が違う。血走っている人もいますよね。
“頼むぞーっ”という声が多いのも有馬記念の特徴。
年を越すのに“おまえが頼りなんだ”という意味かな。
ダービーの日の東京のスタンドはお祭りのような空気だけど、有馬記念の中山は違う。
どこか悲壮感がある。日本的でいい感じです」
ファン投票の票総数は2020年以降、急増している。新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行による公営競技全般の需要増に加え、競馬ゲームから入った新たな競馬ファンの参加が後押しになっているものと思われる。
単一の競走馬の得票レコードは長らく1989年のオグリキャップが保持していたが、2020年にクロノジェネシスらが抜き去り、現在の最多得票は2022年のタイトルホルダーとなっている。
沿革
日本競馬の父、安田伊左衛門から中央競馬2代目理事長の座を譲り受けた有馬頼寧(ありま よりやす)は、ファンサービスや競馬のイメージアップに尽力した。
有馬は中山競馬場でも東京優駿に匹敵する大レースの開催を考え、年末にプロ野球のオールスターゲームを基にしたファン投票で出走馬を選ぶ形式を発案。年末の中山開催は中山大障害ほどしか目玉が無い上、当時の天皇賞は勝ち抜け制度があり、天皇賞馬が斤量差なしで出られるレースが少ないという問題も抱えていた。その年に活躍した3歳馬(旧4歳)と古馬の直接対決の機会も無かったため、この計画はとんとん拍子で受け入れられる。
折しも1956年は中山競馬場の新スタンドが落成。新スタンド落成記念競走とし、1956年12月23日に芝2600mで「第1回 中山グランプリ」が開催される。優勝賞金は東京優駿と同額の200万円(天皇賞は150万円)とされた事から、このレースにかける期待の高さが伺い知れる。
中山グランプリは8000万円以上の売上金を誇り大成功に終わったが、翌年1月に有馬は急逝。1957年の第2回から有馬の功績を称えて「有馬記念」と名称変更され、「グランプリ」の副題がつくことになった。
ちなみに、現在使用されているすぎやまこういち作曲の東京・中山のGIファンファーレが初めて流れたのは、1986年の第31回開催である。
余談:創設者・有馬頼寧について
有馬頼寧は、戦前は久留米藩有馬氏(有馬則頼の子孫)の当主として伯爵。農政学者として活躍する一方、戦時体制に移行する間際には農林大臣も務めていた人物である。中央競馬における功績は「中山グランプリ」の開催の発案の他、ファンサービスの充実(ラジオNIKKEIの競馬中継は有馬任期時代に始まった)や、老朽化していた施設を改築するための開催の実施(他競技でいう「施設改善開催」)を実現したことなどが挙げられる。
また、戦前には部落解放運動や農林漁村文化協会、関東大震災で親を失った孤児を受け入れる児童福祉施設の立ち上げなど社会運動に携わる一方、東京セネタース(戦時中に解散したため正規の後継はないが、チームにいた人材が現在の北海道日本ハムファイターズを立ち上げた)や日本卓球協会といったスポーツ振興にも尽力。戦後は公職から追放されたが、農林省関係・スポーツに関する知識の深さを買われ、特殊法人となった国営競馬改め日本中央競馬会に招かれる形となった。
息子の頼義は直木賞を受賞するなど作家として活躍。その子は久留米有馬氏と繋がりの深い東京水天宮で神職を務めている。また娘の1人は旧津和野藩亀井家に嫁ぎ、その孫が亀井亜紀子元衆議院議員である。他の娘も斎藤実の子供、関東公方の子孫で江戸時代は喜連川藩の藩主を務めた足利家に嫁いでいる。
2000年以降の動向
2000年からは、天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念を同一年内に連覇した馬には報奨金が与えられることになった(秋古馬三冠)。初年度のテイエムオペラオーがいきなり達成し、2004年にゼンノロブロイが続いたことで定番化するか……と思いきや、その後は達成馬どころか秋三冠を連戦する馬自体が少なくなり、すっかり途絶えている。近年では2017年のキタサンブラックが惜しいところであった(JC・3着)。
2007年、日本がパート1国になることに伴い、国際競走に指定されたが、現在のところ外国調教馬の出走はない。
2016年からは賞金が3億円に増額され、ジャパンカップと並び国内最高賞金のレースとなる。2022年からはJCと共に4億円に、2023年にはさらに5億円に増額。
先述の通り、2017年以降はホープフルステークスのGI昇格に伴う競馬法改正によって、国内中央GIの最終開催が前後するようになった。ホープフルSは基本的に12月28日に開催されるが、有馬記念が29日に開催される、または27日もしくは28日が日曜日となる年度の場合、ホープフルS→有馬の順に開催される(2020年は26日土曜にホープフルS+中山大障害、27日日曜に有馬記念が開催された)。
レース傾向
第1回から第4回までは芝2600m(内回り)、第5回から第10回までは芝2600m(外回り)、その後第11回から芝2500m(内回り)になって現在に至る。
中山競馬場外回りコースの終端部に近い位置にスタートがあり、約200mの直線の後に第3コーナーに入る。そのままホームストレッチを通り、内回りコースを一周する。フルゲート数は他の中山競馬場芝2500mコースと同じく、16頭。
最初の直線が非常に短く、直ぐにコーナーに入っていくために馬群が縦にばらけにくい。このため外枠の馬はなかなかインコースに切り込めず、外外を回らされる。更に発走地点も微妙にカーブしており、外枠の馬はスタートした時点でポジションが後ろ側になる。特に大外16番は超絶不利と言ってもよく、有馬記念史上16番以降で馬券圏内に入ったのはスターズオンアース(2023年)ただ一頭しかいない。70年代以前は10頭前後の少頭数で行われることが多かったので、この問題が顕在化していなかったのだが……。
開幕直後の先頭争いは激しいが、その後はコーナーを6回も回るため、レースのペースは落ち着いたものになりやすい。基本的には先団好位を確保した馬が優勢だが、飛ばし過ぎて高低差2.2mのゴール前急坂で力尽きたり、後方追走からまくった馬が激走することもあれば、短い最終直線で追い込み切れずに涙を呑むこともある。中山競馬場のコース設計自体、他のJRA主要3場に比べてトリッキーであるため、地力に加えて「中山コース適正」が重要ともいえる。ファン投票1位の声に応えて香港遠征を取りやめ、苦手な中山でラストランに挑んだ02年ナリタトップロード陣営には頭が下がるばかりである。
- 出走馬資格
- 3歳以上(未勝利・未出走馬は不可)
- 負担重量
- 定量 3歳56kg 4歳以上58kg 牝馬2kg減
- 本賞金
- 1着5億円、2着2億円、3着1億2500万円、4着7500万円、5着5000万円
- 出走可能頭数
- 16頭
- 出走馬選定方法
枠順抽選
JRAの競走では通常、出走馬の枠順決定(コンピュータ決定)は非公開で行われるが、2014年以降の有馬記念に関してはエンタメ性を重視した公開抽選会を行っている。フジテレビが中継を担当し、その年のJRAイメージアンバサダーのタレントや俳優も交えて行われるこの「有馬記念フェスティバル」もまた、様々な悲喜こもごもの舞台となっている。
2014年は出走陣営を抽選し、当選した陣営から先着順に希望の枠番を指定していく方式だった。翌年以降はゲスト出演者が出走陣営を抽選し、当選した陣営が枠順の抽選に臨むという方式で行われている。
- 記念すべき第1回フェスティバルで16番に押し込められた蛯名正義が、その後2年連続で16番に入った(しかも2016年は2番との2択だった)悲劇は競馬ファンの間であまりにも有名。
- キタサンブラックの主戦だった武豊は、2016年に1枠1番、2017年に1枠2番と神がかった引きを連発。
- 3年連続で2桁番号だったシュヴァルグランのラストラン・2019年度では、馬主の佐々木主浩が自らくじを引き、「16」の数字を見て崩れ落ちた。
- 同じく2019年度ではリスグラシューの調教師・矢作芳人が赤ハット・赤ネクタイを着用してくじを引き、狙い通りの赤帽子・3枠6番を確保。本番でも見事優勝した。
- 2023年度は池添謙一とクリストフ・ルメールの同年騎手コンビが15・16番に入る。ルメールの肩をはたく池添、池添の肩を抱くルメール、死んだ魚の目で記念撮影する両名に競馬ファンは爆笑合掌した。
主な前走・前哨戦
競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 間隔 |
---|---|---|---|---|
菊花賞 | GI | 京都競馬場 | 芝3000m | 9週 |
天皇賞(秋) | GI | 東京競馬場 | 芝2000m | 8週 |
エリザベス女王杯 | GI | 京都競馬場 | 芝2200m | 6週 |
ジャパンカップ | GI | 東京競馬場 | 芝2400m | 4週 |
ステイヤーズステークス | GII | 中山競馬場 | 芝3600m | 3週 |
伝説のレース
年末の大一番、夢のオールスター戦として行われる有馬記念。必然的にライバルの激戦やラストランも多く、伝説のレースを多数生み出した。
1956年 | 記念すべき第1回は八大競走ウイナー7頭を含む12頭の豪華メンバーで開催。1番人気の菊花賞&天皇賞馬メイヂヒカリが日本レコードを叩き出し、ラストランを飾った。 |
---|---|
1957年 | 驚異の単勝支持率76.1%を背負ったダービー&天皇賞馬ハクチカラが見事優勝。有馬史上初にして唯一の単勝元返しが発生。 |
1959年 | 天皇賞(秋)優勝牝馬ガーネツトが、後のシンザンをも超える超大外から4馬身差で牝馬初の有馬優勝を決める。秋天と有馬記念を連勝した牝馬は、彼女と71年のトウメイのみ。 |
1960年 | オークス馬スターロツチが3歳(旧4歳)馬として初優勝。抽籤馬の八大競走初優勝でもある。 3歳牝馬の優勝は現在でもスターロツチただ1頭のみ。 |
1963年 | リユウフオーレルが史上初となる宝塚記念、有馬記念の春秋グランプリ制覇を達成。「東高西低」と言われていた中、第8回目にして関西所属馬の初優勝でもあった。 |
1965年 | シンザンのラストラン。主戦騎手の直前交代や、打倒シンザンに燃える加賀武見&ミハルカスの作戦も何のその。大外埒沿いへ「姿を消す」激走で一気に抜け出し、史上初の5冠達成。 |
1970年 | スピードシンボリのラストラン。海外を転戦した7歳馬が有馬史上初の連覇を達成し、引退の花道を飾る。シンボリ牧場・有馬連覇三連星の一番星。 |
1974年 | 第一次競馬ブームの立役者・ハイセイコーと、宿命のライバル・タケホープのラストラン。ライバル対決はハイセイコーに軍配が上がり、テレビ中継はハイセイコーのリベンジを繰り返し伝えた。ちなみに1着は2着ハイセイコーに5馬身差で圧勝したタニノチカラである。 |
1976年 | トウショウボーイVSテンポイント、決戦の時。トウショウボーイがレコード優勝。 |
1977年 | 「TTG」そろい踏み最後のレース。宿命のライバル、トウショウボーイとテンポイントのマッチレースにグリーングラスが迫る。最後の勝者はテンポイントであった。 |
1979年 | グリーングラスのラストラン。先に引退したTTの後を追う老兵が、メジロファントムの猛追を振り切り優勝。TTG伝説、ここに完結。 |
1982年 | 公営愛知競馬出身のサラ系馬・ヒカリデユールが、連覇を狙ったアンバーシャダイ以下、中央で走り続けた良血馬に下克上を果たす。 |
1985年 | 「皇帝」シンボリルドルフが史上2頭目の連覇を遂げ、史上初の7冠達成。フジテレビ盛山毅アナの実況「世界のルドルフやはり強い!日本のミホシンザンを離す!」が有名。皇帝勝利が絶対視されたためか、馬券売上は前年比-40%という落ち込み様だった。 |
1986年 | 優勝馬ダイナガリバーの鞍上・増沢末夫が最年長勝利記録を更新。ラストランのギャロップダイナがブービー11番人気から2着に激走し再びの波乱を演出。そして3着ミホシンザンは秋古馬三冠を3戦連続3着の憂き目に… |
1987年 | 3番人気メリーナイスがいきなり落馬、1番人気サクラスターオーが故障で大波乱。枠連4-4、ゾロ目で万馬券決着となりスタンドと全国の競馬ファンは阿鼻叫喚に。 |
1988年 | タマモクロスVSオグリキャップ、最後の死闘。オグリキャップが悲願のGI初制覇、タマモクロスからの「芦毛伝説」継承をもって、昭和最後の有馬記念は幕を閉じた。 |
1989年 | 平成初の有馬記念は「平成三強」そろい踏み最後のレースに。イナリワンがスーパークリークをハナ差抜き去りレコード優勝。過酷ローテで力尽きたオグリキャップはそのまま温泉送りに… |
1990年 | オグリキャップ復活、ラストラン。観客入場者数レコード・17万8千人の「オグリ・コール」が響いた「日本競馬最良の日」。鞍上の武豊は最年少勝利記録を更新。大川慶次郎のリャイアン!もお忘れなく。 |
1991年 | 14番人気、最強の一発屋ダイユウサクが一世一代の大激走でレコード優勝。有馬史上初にして唯一の単勝万馬券となり、スタンドと全国の競馬ファンが「これはびっくり」。 |
1992年 | 15番人気、メジロパーマーが大逃げで優勝。2着にも5番人気のレガシーワールドが入った事で馬連3万馬券となり、前年に続きスタンドと全国の競馬ファンが唖然茫然。 |
1993年 | トウカイテイオー、奇跡の復活。 故障のため一年明けとなったレースを制し、GI勝利最長間隔記録を作る(その陰でナイスネイチャが3年連続3着の珍記録達成)。 |
1996年 | 概要にもある通り、世界最高の馬券売上を記録したレース。サクラローレルが勝利し、引退を控えたサクラ軍団の専属調教師・境勝太郎に最後の勲章をプレゼント。 |
1999年 | グラスワンダーVSスペシャルウィーク、再戦。長い写真判定の末に4センチ差でグラスワンダーが優勝し、史上3頭目の連覇達成。勝利を確信したスぺ鞍上・武豊の2着ウイニングランも有名。 |
2000年 | テイエムオペラオーが絶体絶命の包囲網を打ち破り「ハナ差圧勝」。年間無敗で古馬王道完全制覇を達成。 |
2003年 | シンボリクリスエスのラストラン。前走で9馬身差をつけられたタップダンスシチー他を9馬身差で置き去りにする圧勝で史上4頭目の連覇達成。現在の有馬史上最大着差での勝利記録である。 |
2004年 | ゼンノロブロイがタップダンスシチーとの激闘を制し、現在もなおレースレコードとして輝く当時のJRAレコードタイムで秋古馬三冠達成。鞍上のオリビエ・ペリエも有馬唯一の三連覇ジョッキーに。 |
2005年 | ハーツクライが無敗の三冠馬ディープインパクトに土をつける勝利。ディープ目当てのミーハー観客達は唖然・騒然。 |
2006年 | ディープインパクトのラストラン。昨年の雪辱を果たし、種牡馬として第2の快進撃へ。 |
2008年 | ダイワスカーレットが37年ぶり4頭目の牝馬優勝を果たす。牝馬が1番人気で優勝は史上初。 その裏でアドマイヤモナーク、エアシェイディの人気薄2頭が馬券圏内に入り、有馬史上最高配当の3連単98万5880円を叩き出す大波乱を起こした。 |
2009年 | 有馬史上初の4歳馬不在のレース。ドリームジャーニーが春秋グランプリを連覇。 コスモバルクが6年連続出走を果たし、メジロファントムとナイスネイチャの出走数記録を更新。 |
2012年 | ゴールドシップが向こう正面最後方からまくり、15頭ごぼう抜きの圧勝。その陰でルーラーシップが秋古馬三冠を3戦連続出遅れ&3戦連続3着の怪記録を達成。 |
2013年 | オルフェーヴルVSゴールドシップ、史上初の勝ち馬対決が実現。 ラストランのオルフェーヴルが8馬身差の圧勝で有終の美を飾る。 |
2014年 | ジェンティルドンナのラストラン。中山競馬場初出走にも関わらず優勝し7冠を達成。 |
2017年 | キタサンブラックのラストラン。過去2回の敗北を糧に、マイペースの逃げ切り勝利で7冠達成。獲得賞金額が当時の歴代1位に。 |
2018年 | 平成最後の有馬記念はブラストワンピースが優勝し、鞍上の池添謙一が有馬最多勝利記録を更新。 更に障害競走の絶対王者・オジュウチョウサンがファンの声援に応えて出走。グランプリ9着で平地再挑戦を締めくくった。 |
2019年 | 史上最多のGI馬11頭が集う、令和初開催に相応しい一戦を制したのはリスグラシュー。5馬身差の圧勝でラストランを飾った。その陰で一番人気アーモンドアイが9着撃沈し、約200億馬券が紙屑に。 |
2022年 | イクイノックスが史上最短キャリア・デビュー6戦目での有馬優勝を果たす。2着ボルドグフーシュの鞍上・福永祐一は武豊に次ぐ平地GI全24競走連対をキャリア最後の有馬騎乗で達成。 |
2023年 | 1986年以降最多、16頭中11頭乗り代わりの大混戦でドウデュース/武豊が復活勝利。武は最多勝利タイ記録にして最年長勝利記録を更新。更にスターズオンアースが「死の16番」初の連対を達成。 |
歴代優勝馬
歴代ファン投票1位馬
- 馬齢表記は現行表記に統一。
地方競馬の「有馬記念」
ファン投票で出走馬を選ぶアイデアは地方競馬にも導入され、年末になると各地方競馬場の「有馬記念」が開催される。
競走名 | 施行競馬場 | 施行距離 | 概要 |
---|---|---|---|
道営記念 | 門別競馬場 | ダート2000m | 最終開催日の最終競走として施行される。 |
桐花賞 | 水沢競馬場 | ダート2000m | 毎年大晦日に開催される。 |
園田金盃 | 園田競馬場 | ダート1870m | |
(廃止) |
ダート1800m | 年末ではなく年度末(3月)に開催されていた。 2013年3月24日、福山競馬場最後の競走として施行された。 |
|
中島記念 | 佐賀競馬場 | ダート2000m | 有馬記念と同じく佐賀競馬の功労者の名前を冠した競走。 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
古馬王道中長距離GI | |
大阪杯 - 天皇賞(春) - 宝塚記念 - 天皇賞(秋) - ジャパンカップ - 有馬記念 | |
競馬テンプレート |
---|
八大競走 | |
桜花賞 - 皐月賞 - 優駿牝馬 - 東京優駿 - 菊花賞 - 天皇賞(春) - 天皇賞(秋) - 有馬記念 | |
同格とされた競走 | |
---|---|
ジャパンカップ | |
ジャパンカップ創設後に八大競走に準じるとされた競走 | |
宝塚記念 - エリザベス女王杯 | |
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