概要
主に低年齢層向け玩具の販促を目的に作られているアニメ群。
略称は「ホビアニ」。
公式的な用語では無く、アニメ視聴者、特に深夜アニメなどを見る層がそれと分けて語る場合に用いられる事が多い。
低年齢層、3歳~8歳(幼稚園から小学校低学年)までの児童、ジャンルによってはそれ以上~13歳(高学年~中学生)を主なユーザーとして設定しており、
深夜アニメが、円盤(DVDなど)、配信サブスク、イベント、原作(漫画・小説)などの販促を主な目的としているのに対して、変身アイテムやロボット、カードゲームやぬいぐるみなどの玩具の販促を第一目標としている事が多い。
男児向けホビーアニメは雑誌コロコロコミックとのタイアップで誌面企画や漫画連載をする事が多いので「コロコロホビー漫画」という語句もほぼ同じジャンルを指しているといえる。
女児向けは「女児アニメ」に属し、少女漫画との連携が強い。
アニメでは無いが、『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』『ウルトラマン』などの特撮シリーズ作品も玩具販売が主戦場な為、同時に話題になることが多い。
放送時間も低年齢層が視聴する事が可能な休日の早朝や夕方が殆ど。
逆に所謂、「大きなお友達」略して「大友」と言われる販促目標対象外だがこのジャンルのアニメを好む層もおり、前述の大友のほかにティーン層(~20前半)、ハイエンド層(20後半~)的な語句を使って表現される事もある。放送終了後に数年が立ち、嘗て低年齢層だったユーザーがハイエンド層、更には新たな低年齢層の親となるなどもある。
そのため制作側もそれを認知して放送10年後などに大友向けのグッズを出したり、シリーズが再始動したりもする。
特徴
オリジナルアニメ
玩具販促の都合上、原作の無いオリジナルアニメである事が多い。
メディアミックスプロジェクトの一環として漫画やゲームが同時に展開され、それが原作と呼称されている事もある。
『遊戯王』など原作が存在する場合も、販促時期の都合やアニメが原作に追いついてしまったりするので、バトルの内容が大幅に変わっていたりアニオリが多かったりする。
その為、リアルタイムでみれば他ユーザーからネタバレされる事は無いが、玩具発売予定(やリーク)からストーリー展開がバレたり玄人にはある程度予想が付いてしまったりする。そしてそれがたまに覆されるのも楽しい
話数が多い
深夜アニメが通常1クールの12話前後、2クールでも24話程で制作されるのに対して、基本的に4クールの50話弱で制作される事が多い。
更に1年、2年と続編として続く事もありので後から見返すのは大変なので興味があるなら今すぐサブスクなどで放送中の話まで追いつきリアルタイムで楽しむのが良いだろう。(後述する玩具の側面でも)
これは玩具・アニメ、更には漫画、ゲームなどメディアミックスプロジェクトとしてある程度長期的に計画・販売していく為である。
長期の為、特番、主に大規模スポーツ大会生中継で放送が潰れ易く『全米オープンゴルフ』や『夏の甲子園』などはニチアサの天敵。今週の敵はゴルフ怪人
玩具販促優先
プロジェクト全体が基本的に玩具販促による収益によって成り立っているので兎に角、玩具販促に左右されやすい。
ストーリーは如何に魅力的に映るのかにそそがれており、玩具の性能やビジュアルから来るイメージを最大限に誇張したような表現がなされる。
4クール目は次の年との玩具入れ替え、及び売り切りの為、殆ど新規玩具の発売をしない(出てもリペイントやリデコ)事も多いのでストーリー展開としては比較的自由な時期になる。
玩具の販促状況が芳しくない場合、上述の話数の多さが生かされ、ストーリーやキャラクターの変更・追加でテコ入れが行われる。それでも厳しい場合、予定していた玩具が発売中止、最悪番組打ち切りということもある。
1年間で完結している様に見えても実は打ち切りで実際は2,3年の継続シリーズとして予定していた物も少なくない。
逆に予想以上に販売状況が良かった場合も、1年、2年と元々予定していた話数を越えると制作スタッフの変更、玩具用新設定やターゲット層の変更による初期設定との矛盾、長期化によるマンネリ等々で作品としての評価はおちがち。
その為、長期シリーズ直後に玩具仕様やキャラクターを一心した新シリーズが始まる事もあるが、大抵続かない。
子供(と玩具を買う親)向け
基本的に低年齢層向けに作られている為、難解な内容やエロ・グロ・ナンセンスな描写は避けられる傾向でしかも年々厳しくなっている。
また、低年齢層向けとはいっても玩具を買う=お金を出すのはあくまでその「親」なのでそれらから不評となりえる要素も避けられる。(逆に親にウケる要素は採用されたりも)
親からクレームが入った為、これらの表現を変更した…なんて言われる事もあるが明確に制作側のソースがある物以外は噂に過ぎない場合ので注意。
そういった事情があるので、高年齢層的ストーリー展開や表現が出た場合は大友から「攻めている」と評価される(たとえ不評であっても)。
逆にいえば(単話単位では兎も角)全体を通して一人よがり、自己満足な展開になる事も少ないと言える。
対戦ゲーム・競技玩具
単なるフィギュアやなりきりにとどまらず実際に競い合える=バトル出来るタイプの玩具。性質上複数人プレイが基本となる。
現実でも大会・全国大会果ては世界大会が開かれている。
アニメは現代・近未来的を下地としているが、物事の全てが玩具を中心に回っている物が多い。
ホビアニと聞いて大抵の人が思い浮かべるイメージは大抵これかもしれない。
女児向け作品ではトレーディングカードアーケードゲーム以外ほぼ存在しない。
パロディ
長期作品になりがちで(習い事に行くようになったなど)途中リタイアしたという人も多く、個別の作品自体は各々の体験ごとにバラつきが強いが、ホビアニというジャンル自体は幼少期に一度は誰もが通る道という程の知名度を誇っている為、パロディの題材にもなりやすい。
SNSなどで一度は見たことがあるかもしれないテンプレ「○○は人を傷つけるものじゃねぇ!オレと○○バトルで勝負だ!」などもホビアニ的テンプレ主人公のパロディと言える。
『人造昆虫カブトボーグ V×V』や『妖怪ウォッチ』や『デュエルマスターズVS』などギャグ要素の強い作品では自身がホビアニなのにホビアニを皮肉ったギャグが出ることも。
ありがちなテンプレ(主に対戦ゲームや競技玩具モノ)
※あくまで何と無くのイメージなので当てはまらないものが殆どです
カードゲームではよくあることも参照。
世界観
- 現実では最近国内のみで発売した玩具が世界中で大流行りしている
- その玩具の為だけの専門ショップや専用の対戦場所(バトルコートやバトルスタジアム)が存在する
- 全国大会は勿論世界大会
- その玩具を作っている会社は世界有数の大会社
- 会社で作られている玩具とは別に伝説の玩具や太古から存在する玩具が存在する
- 大会社がそれを狙っている
- それを狙う専用の悪の組織も存在しそれを使って世界征服などをの大きな目的を果たさんとしている→玩具で世界征服
- 何か揉め事があった玩具の勝敗で決める→自然な流れ
- 当然悪の組織との戦いも玩具で決着
玩具
キャラクター
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関連項目
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