全国農業協同組合連合会とは、JAグループの購入・販売を行っている組織である。
概要
略称は全農、もしくはJA全農。
1948年(昭和23年)に設立した全販連と全購連が1972年(昭和47年)合併して成立した。JAグループの全国組織のひとつである。北海道を除く農協ので農畜産物の販売や生産資材の供給をしている。
おにくだいすき!ゼウシくんをやっているところという方がわかりやすいかもしれない。
日本で最大級の農業関連専業商社のようなものである。実際にリクナビの自己PRにおいては「商社」であると同時に「メーカーである」と宣伝している。なお、農家がJAから購入できる肥料や農薬はデフレ・円高の時期においても年々値が上がり続けてきているが、その原因の一端にこの組織の棚卸価格が関わっている。目端の利く農家さんが一般的な肥料や農薬はJAからは購入せずにホームセンターから購入する現象が起きているのもこれに起因する。
批判を受けた全農は生産資材価格を引き下げる取り組みとして、韓国産肥料を一括輸入することした。品目が化成肥料である為に直近では問題はない。ただし、品目数が増え一般有機肥料にまで広がった場合には注意が必要になる思われる(過去、韓国産肥料の一部においては大腸菌が検出された実績がある)。
2016年4月に施行された改正農協法では株式会社化も可能となっている。実施されれば独禁法が全面適用されることとなるが全農自身は現時点では検討していない。
主要子会社
- 全農物流
- 旧名エーコープライン。輸送を全農にかかる全ての物品の輸送をおこなっている。
- 全農グレイン(株)
- 飼料を担当する株式会社。アメリカのニューオリンズ(メキシコ湾岸)に単一系穀物エレベーターとして世界最大の取扱数を誇る設備を保持している。アメリカのカーギルや中国の中糧集団がほしがっていた過去もある組織である。事実上の全農の虎の子ともいわれる。
- 全農グレインブラジルホールディングス有限会社
- 全農グレインのブラジルにおける現地法人。全農から見ると孫会社に該当する。穀物集荷・輸出事業を展開しているALDC社の株式の33%を取得。飼料に使う穀物調達国の多元化を行っている。
- ジャコム石川
- 石川県でAコープ19店舗(委託運営含む)を運営する会社。石川県本部の子会社。ファミリーマートとフランチャイズ契約を締結。Aコープとファミリーマートの一体型店舗を今後展開する。
- JA全農たまご株式会社
- たまごかけご飯にあうたまご「とくたま」を販売している。JA全農と共同で特許を取得した専用飼料で育てた鶏でだけ取れる一品となっている。
その他関係のある会社
スシローグローバルホールディングス「あきんどスシロー」を運営する会社。2017年3月に最大40億円の出資を実施。直接販売のモデルケースとする。
生活総合宅配事業
2017年4月1日より佐賀県内にて先行開始。会員宅に宅配BOXを無料設置しドライ品はヤマト運輸が日々配達(1注文あたり三千六百円以上で無料)、冷食・冷蔵品は委託先が週三回(1注文あたり千円以上が条件)にて配達する。
当面の目標として会員数1万7000会員、取扱高15億円を設定している。
関連動画
関連項目
- おにくだいすき!ゼウシくん
- 農協
- 農業
- 農家
- JA全中
- 農林中央金庫・JAバンク(信用事業)
- 全共連(共済事業)
- ホクレン
- 農協MAD
- 圧力団体
- 雪印メグミルク
- 小泉進次郎
- 全農が泣いた
- 農林水産省
- 協同組合
- スシロー
- ファミリーマート
- 商社
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