冤罪単語

492件
エンザイ
3.9千文字の記事
  • 201
  • 0pt
掲示板へ

冤罪(えんざい)とは、実でありながらも犯罪者として扱われてしまうことである。濡れ衣ともいう。

曖昧さ回避

概要

冤罪とはやってはいないのに罪を犯したことにされてしまうことである。ただ、これは未だ法的な概念ではなく「誤審」「誤判」といわれることもある。
法整備が整ってなかった古代中世では、冤罪は日常茶飯事だったと推測され実の人間が多く処罰されていたとされる。

現代日本においては、満員電車などにおける「痴漢冤罪」が度々マスコミに大きく取り上げられるなど問題になっている。

痴漢冤罪

痴漢冤罪とは、痴漢行為を行ってないのに行ったことにされることである。
日本においては圧倒的に電車での冤罪事件が多い。
20世紀後半から騒がれ冤罪が話題になった。

冤罪に付いての考察

人は過去をみることができない。だから、人はその当時の様子を人に聞き、合理的判断をする。しかし、それはあくまで「確信」であり、「真実」ではない場合がある。当然のことである。だから、冤罪はくさなければならないが、全になくすことはできない(過去にさかのぼり事件を実際に見られるのなら別だが)。

ただ、間違えることよりもたちの悪い原因がある。「作られる冤罪」である。

国家企業が自分の都合のよいようになるように、真実をねじ曲げることがある。また「自 is the god!」という潮があり、検察が執拗に取り調べ、精的苦痛を負わせて「やっていない」のに「やった」と言わせてしまうことがある。

みなさんがあってしまうかもしれない一番身近な冤罪だと、「痴漢」だろうか。今現在痴漢に関しては「女性下」になってしまっている現実がある。いくら男性がやっていないといっても、女性被害者?)はやったやったと言えば、大体の場合、男性はやったことになってしまう。

ただ、冤罪は「全てくすことはまずできない」が「減らすことは十分できる」ものである。冤罪の量、問題点を民一人一人が知れば、意識も上がり国家や検察などの「作られる冤罪」を減らせるかもしれない。健全化できるかもしれない。

これはあくまで執筆者個人の意見である。いろいろな資料や本やらネットやらでいろいろな意見を見て、自分なりの意見を作っていくことが大事だと思う。

有罪率99.98%

日本では、逮捕された後に起訴をされ刑事裁判にかけられると99.98確率で有罪判決が下る。無罪になるのは10000回に2回の計算である。これはナチスドイツスターリン政権下のソ連よりも高いと言われている。

つまり、裁判にかけられた時点で無罪判決は諦めたほうが良いという意味であり、これは他のべ飛び抜けて高い有罪率であり、しばしば内政干渉の具ともなる。

しかし、これには大きな理由がある。即ち、無罪判決が出た場合、マスコミや世論が大々的にこれを報じ、「実の人に濡れ衣を着せた」といったように検察官や検事、検察組織をしく非難する。

そのため、検察側が予め事件の案件に対し「この事件はまず寸分の間違いく絶対に1分の狂いもなくがどこからどのようにどう見ても有罪だ」と確信し得ない限り不起訴、つまり起訴をせずそのまま釈放してしまうのである。

そのため、日本では不起訴率が諸外べて段違いに高い。アメリカの検察官に対して「何有罪ならば起訴するのか」と聞くと「50%から51なら」と答えるが、同じ質問を日本の検察官にすると「100%、いやそれじゃ足りない。120」と答えるそうである。

このような文化土違いを無視して、起訴された事件の中での有罪率だけを見て日本法を批判するのは著しくアンフェアなやり方であり、厳に慎むべきである。ちなみに、不起訴も含めて逮捕からの有罪率で見ると、日本は欧ど変わらない数字になっている。つまり日本は他のの検察官とべて起訴するハードルが極めて高いのである。

言うなれば検察組織が無罪判決を極端に嫌っている(もっとくだけた言いかたをすればビビっているわけである)がためにこのようなことが起こるのである。

そのため、冤罪事件そのものは全体から統計的に見れば非常に僅かであり、実際に99有罪の容疑者でも1無罪であるから不起訴で、被害者が泣き寝入りを見てしまったといったことの方がはるかに多いのである。それも本当に客観的に有罪と認められる決定的な拠が残されていなかったのであれば、(有罪の定義の観点から見て)無罪判決が出るのもやむを得ないところなのだが、警察や検察の対応のまずさが起訴・不起訴の判断や裁判の判決にを及ぼした、ということだったとしたら被害者側にとってはたまったものではないだろう。

実際に逮捕されたとしても65以上は不起訴である。犯罪白書によれば、殺人ですら逮捕された半分以上の容疑者が不起訴になって釈放されているのである。例えば平成27年度版の犯罪白書において、平成26年における罪名別起訴率を調べると殺人34.6強盗53.3強姦37.2%、強制わいせつ45.8などとなっている。犯罪全体では起訴率は32.8であり、これは仮に逮捕されても67.2%は不起訴になる計算である。

このような極めて高い不起訴率を非難する人もいる。

だが検察側の言い分としては「だってそれで無罪になったらお前らみんな怒るじゃないか。疑わしきは罰せず何だろ?俺達は疑わしきは最初から裁判にもかけないのさ」ということである。

「疑わしきは罰せず」というが、正確には「疑わしきは被告人の利益に」であり、被告人の立場から言えば、有罪になるかもしれない裁判を戦う時間的・精的・銭的な負担を強いられるよりも、不起訴としてすぐに釈放されたほうが利益になるのも事実である。

このように、検察が予め無罪になりそうな事件を不起訴として弾いているため、このような有罪率が出てくるというわけである。そのため、大ベテラン裁判官の中にもキャリアの中で1度も無罪判決を書いたことがないという裁判官も決してしくなく、弁護人の争う争点としても「有罪が無罪か」ではなく「情状酌量」つまり「死刑にするか否か」や「執行猶予を付けるか付けないか」といった点がとなっている。

もちろん、無罪判決が出たということは、実の人を抑留したということになってしまう。それを避けねばならないということを考えれば、現在日本の検察の体質も非難はできまい

裁判であたかも推定有罪のような空気がまかり通っている理由としては、実際には検察官たちが無罪判決を出されて世論に非難されるのを嫌がり、少しでも無罪の可性がある事件を不起訴にする事情があるためと考えられている。要するに「推定無罪概念を履き違えている」と言うこともできるであろう。

また、痴漢容疑に関しても、最近では(衣服拠など)科学的な捜が取り入れられ、無罪判決が増加し、また「それでもボクはやってない」などの映画から痴漢冤罪クローズアップされ、やはり検察や裁判に非難が集中した結果として、やはり不起訴となる場合が増えているようである。

検察審査会と強制起訴

検察があまりにも起訴に慎重な情勢に対し、立法・行政側も全く策だったわけではない。元々、GHQとの妥協で生まれた検察審会が検察の不起訴の決定に対して妥当かどうか異議を申し立てることが出来た。

しかし、この検察審員は、裁判員と同様民から作為に選ばれた集団であるため、検察官も強制がないとして無視することが多かった(彼らからすれば何も知らない素人から無罪になりかねない人間を起訴しろと言っているようなもので、被告にとっても不利益になるため、突っぱねるのはある意味当然といえば当然である。)

そこで、検察の不起訴率の極端な高さに対する裁判員制度と並んで法に民の意見を取り入れるべく、「強制起訴」と呼ばれる制度ができたわけである。検察審員の11人中8人の賛成で行われる起訴議決を検察が無視し、もう一度起訴議決を行った場合に強制起訴となる。

もちろん、検察官としてはお前らが勝てないと判断した裁判をやれと言われたら堪ったものではないため、弁護士と呼ばれる、検察官業務を担当するいわば「検察官役」の弁護士が検察側として充てられることになる。

さて、このように理矢理強制起訴した事件では、案の定無罪率が極めて高い結果になっている。この制度は法学者のみならず法曹界からも検事、弁護士裁判官の立場を問わず、「いたずら実の人間を起訴している」として大きな非難の対になっている(このことからも、有罪率が高いことを悪とみなす批判は全くの的外れであることが分かる)。

逆に言えば、民が怪しいと思い、実際に警察逮捕したとしても、検察が不起訴にするにはそれなりの理由があるわけである。感情的に起訴をしたところでいたずら無罪判決を増やし、それはつまり実の人間に余計な負担をかけたことに他ならないのである。元々、検察が裁判を諦めた事件を強制起訴しているわけだから無罪率が高いのは当然というのももちろん正しいわけであるが、何だかんだ言っても検察のこうした起訴不起訴の篩分けがある程度は優秀であったことの明になっているとも言えるだろう。

関連動画

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 201
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

さくらみこ (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: 夏蜜柑
もっと見る

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

冤罪

970 ななしのよっしん
2024/05/04(土) 23:27:45 ID: rWoWqSwi3X
警察も検挙ノルマ取らないと田舎の駐在や書類整理に飛ばされるから冤罪でも必死にホシにしようと必死だな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
971 ななしのよっしん
2024/05/05(日) 23:00:03 ID: dUXDNLBdl0
民から見たら警察ノルマ 手柄 出世など知った事ではない
警察だけに限らず、もし当事者になってしまった時には洞察 推理 観察が大事  
👍
高評価
3
👎
低評価
0
972 ななしのよっしん
2024/05/06(月) 14:00:28 ID: dUXDNLBdl0
真実を見つける事こそ秩序は保たれるんじゃないのかな?
👍
高評価
4
👎
低評価
0
973 ななしのよっしん
2024/05/12(日) 21:33:47 ID: dUXDNLBdl0
冤罪復讐されてしまった警官たちは、潔く受け入れるべきである 自分達の浅薄さを恥じて…
👍
高評価
4
👎
低評価
0
974 ななしのよっしん
2024/05/13(月) 22:17:09 ID: cRTf8uqKKl
ものすごく根本的に。
冤罪は悪いことだ」というの事態、警察内部の感情とか、世間一般とかでは、間違ってるというか非常識なんじゃないか?

冤罪はあたりまえで、正義で、警察の不断の大事なお仕事で、世間を保つために必要なんだ…
冤罪を気にするほうがおかしい。

現にアメリカは膨大な冤罪死刑をかけらも気にしていない。
👍
高評価
0
👎
低評価
6
975 ななしのよっしん
2024/05/14(火) 10:56:35 ID: ngTtkpFqLn
また大阪地検特捜部かよ。
違法捜した検事を処分する仕組み作らないと延々に冤罪事件続くよな。

現場検事「逮捕待ったほうが」 大阪地検特捜部、元不動産社長無罪事件 賠訴訟、提出の書面
https://www.asahi.com/articles/DA3S15933193.htmlexit

業務上横領の疑いで大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、無罪が確定した不動産会社の元社長に賠償をめている訴訟で、捜検事の1人が「逮捕は待ったほうがいいと主任検事に伝えた」と説明していることがわかった。大阪地裁に提出した書面を朝日新聞が確認した。

 この検事(46)は6月人尋問に出廷する検事4人のうちの1人。側は「違法捜はなかった」と元社長側の請を棄却するようめているが、現場の検事が「待った」をかける中で逮捕に踏み切った、捜の一端が浮かび上がった。

 大阪市不動産会社「プレサンスコーポレーション」元社長山岸氏(61)は、学校法人の土地を巡る着事件で「共犯者」の言をもとに2019年12月逮捕・起訴された。

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
3
👎
低評価
0
976 ななしのよっしん
2024/05/21(火) 15:44:07 ID: NofPM97OVZ
疑われるのも立な罪!根拠は祖母冤罪をかけられて差別に苦労し自身にも冤罪をかけられたが死に物狂いで生き残った自身
冤罪をかけられた人は罪を自覚して反省すべきであり自覚させられて反省し強くなった冤罪をかけていくら同じ苦しみを味わう人を増やしてもいい
って人ならイスラエルみたいに際的に許容されるんだろうな
👍
高評価
0
👎
低評価
6
977 ななしのよっしん
2024/05/23(木) 20:34:06 ID: ngTtkpFqLn
交通違反検挙については、拠となる動画を義務付けるべき。
未だに視のみなのが意味不明よな。

警察が「見間違えた可性」 シートベルト巡る処分は違法 福岡地裁
https://mainichi.jp/articles/20240522/k00/00m/040/205000cexit

>シートベルトを着用してを運転していたのに、警察官の見間違えで道路交通法違反で検挙されたとして、福岡県みやま市男性福岡県に対し、この違反事実を基に「一般運転者」とした免許更新処分の取り消しをめた訴訟の判決が22日、福岡地裁であった。
>史高裁判長は「見間違えた可性があり、違反行為を認めるに足りる拠はない」として処分を取り消し、免許を「優良運転者」とするよう命じた。

👍
高評価
4
👎
低評価
0
978 ななしのよっしん
2024/05/25(土) 08:32:39 ID: ngTtkpFqLn
こうして、普段から自の強要&調書捏造が行なわれているんだろうな。
実の訴えも立な調書だろうに。

再審無罪の民事裁判 取り調べ担当の警察官人で出廷 大津
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240523/k10014458671000.htmlexit

>21年前、滋賀県東近江市病院で患者が死亡したことをめぐり、再審=やり直しの裁判で無罪が確定した女性などに賠償をめている民事裁判で、23日、捜段階で取り調べを担当した警察官人として出廷し、女性がみずから事件への関与を認めたとしたうえで「供述を誘導したことはない」などと述べました。

>東近江市東記念病院の看護助手だった西山美香さん(44)は、2003年に入院患者が死亡したことをめぐり殺人の罪で役したあと、4年前、やり直しの裁判で無罪が確定し、不当な捜で長期間拘束されたとして、滋賀県に賠償をめる訴えを大津地方裁判所に起こしています。

>訴えの中では、取り調べを担当した警察官が、西山さんに迎合的な特性があることを利用して都合のよい自調書を作成したなどとしていて、23日、この警察官への人尋問が行われました。

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
979 ななしのよっしん
2024/05/25(土) 09:37:37 ID: 9Dg2Io96LA
刑事補償があまりにも安すぎるのも問題だと思うけど冤罪の文脈ですらあまりられないのがにおける意識の低さを示してると思う。
いくらが適正か。というのは難しい問題だけど最低賃金の日当分くらいは最低すべき(東京都なら8時間換算で一日9300)程度)で、上限は青天井でかつ、リーマンなどの場合は逸失利益を民事裁判と同じ方式で産出してきっちり補償すべきだと思う
👍
高評価
0
👎
低評価
0