巡航ミサイルとは、ミサイルの一種である。
概要
航空機型の誘導ミサイルで、ジェットエンジンで推進する。飛行中に経路を変更できるので、命中精度が高い。[1]
巡航ミサイルは、航空機と同じように持続的な動力飛行ができるという点でロケット弾と大きく異なる。ロケット弾は飛行に必要な全エネルギーを発射時の短時間のロケットエンジン燃焼から得るので、射程を短くするか、エネルギーを保つために弾道飛行をするしかない。それに対して巡航ミサイルはエンジンから絶えずエネルギーを得られるので大気中を低高度で移動することができる。[2]
巡航ミサイルの例
JASSM / JASSM-ER
AGM-158 JASSM(Joint Air-to-Surface Standoff Missle)は、テレダイン社のターボジェットエンジンを搭載し、約454kgの弾頭を搭載する。様々な航空機から発射でき、最長230マイル(約370km)をGPS誘導で飛翔し、目標には赤外線誘導で突っ込む。JASSM-ER(Extended Range)は燃料タンクの大型化とターボファンエンジンの採用で射程を575マイル(約925km)まで伸ばした。[3]
JASSM-ERは、2018年4月のシリア攻撃で初めて実戦投入された。この時はB-1Bによって19発が発射されている。[4]
LRASM
AGM-158C LRASM(Long Range Anti-Ship Missile)は、ロッキード・マーティンがハープーンの後継として開発中の対艦ミサイル。AGM-158 JASSM-ERの弾体を利用している。航空機からの空中発射だけでなく、水上艦からの垂直発射にも対応予定。射程距離およそ800km。2018年3月に、6回目の空中発射試験に成功したと報道されている。[5]
対妨害性を向上したGPS/INF誘導装置、赤外線イメージシーカー、パッシブRFセンサー、データリンクを備える。[6]
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関連項目
脚注
- *http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/19/sougou/sankou/02.pdf
- *「戦場の未来 兵器は戦争をいかに制するか」ジョージ・フリードマン レディス・フリードマン 関根一彦:訳 徳間書店 1997 pp.291-292
- *https://www.gizmodo.jp/2015/01/jassm-er900km.html
- *https://www.fnn.jp/posts/00298030HDK
- *http://otakei.otakuma.net/archives/2018032310.html
- *http://www.mod.go.jp/j/approach/others/service/kanshi_koritsu/yosan_shikko/2016_itakutyosa_seika/pdf/12_shin_chitaikan_yudodan.pdf
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