竹井醇子(たけい じゅんこ)とは、「ワールドウィッチーズ」の登場人物である。
プロフィール
※複数の記述のある項目については、特記のない限り
「1937年(『ストライクウィッチーズ零』) / 1945年(『ストライクウィッチーズ2』・『紅の魔女たち』)」
の順に並んでいる。
モデル
「ラバウルの貴公子」「ラバウルのリヒトホーフェン」こと日本海軍のエース・パイロット、笹井醇一。
台南航空隊に所属してラバウルへ進出し、先任下士官であった坂井三郎の指導を受けた。 1942年、米海兵隊マリオン・E・カール機によって撃墜され戦死。撃墜数27。
容姿・人柄
ショートの茶色がかった黒髪、そしてなにより耳の前を肩まで垂れるもみあげみたいな何かが外見上の特徴。服装は坂本美緒と同じく海軍の白い第二種軍装を着用する。
“貴婦人”の二つ名に違わず温厚で穏やかな性格で、戦術指揮を得意とする坂本美緒や戦闘力に優れた西沢義子などとは違い、部隊の運営や部下の管理、後進の指導といった事柄に能力を発揮するタイプ。但し、怒ると怖い。戦闘隊長を務める504JFWでの部下からの信頼も厚い。隊長ハチャメチャだし。
固有魔法の「鼓舞」は部下を励まし瞬間的に戦闘力を引き上げるもの。かなーり抽象的な能力で、長らくファンの間では謎だったが、『紅の魔女たち』でようやく描写された。
経歴
引退後も影響力を持つ海軍少将の孫娘。1937年、扶桑海事変(『ストライクウィッチーズ零』)勃発時には、舞鶴海軍付属小学校の五年生として舞鶴の講道館で坂本美緒、若本徹子らとともに“軍神”北郷章香の教えを受けていた。事変勃発後は海軍第十二航空飛行隊(北郷部隊)の一員として浦塩など大陸ウラル・シベリア方面を転戦。当時は泣き虫の引っ込み思案な性格で、年上の美緒や陸軍航空隊の穴拭智子らに対し負い目を感じることもあった。
扶桑海事変の最終決戦となった扶桑海での敵巨大ネウロイとの戦いに際しては、ウィッチによりコアを狙う戦法による撃破を実現させるため祖父を動かし、ウィッチ隊にとって理想的な準備を整えることに成功する。事変終結後は指揮官を志して改めて海軍兵学校に入校し、士官教育を受ける。
その後は第二次ネウロイ大戦の激化に伴い、欧州派遣されオラーシャ西部、バルト海に面したリバウの航空基地に赴任し美緒とも再会する。長大な航続距離を誇る扶桑ウィッチがリバウから遠く離れた戦地まで赴いて大活躍したこともあり、“サムライ”坂本美緒、“リバウの魔王”西沢義子とともに“リバウの貴婦人”として三人合わせて「リバウの三羽烏」と呼ばれるようになった。
1941年にはブリタニアでの501JFW結成にあわせ、同部隊の戦闘隊長となった美緒から招聘を受けるが、前線の状況を鑑みた海軍上層部の判断で断念されている。やがて東欧方面の戦況の悪化から扶桑艦隊がリバウを撤退すると、扶桑本国に戻りウィッチ訓練校で後進の指導に当たった。
1944年、ガリアの解放に伴って欧州各地に統合戦闘航空団が設立されることが決まると、ロマーニャ駐在の第504統合戦闘航空団<アルダーウィッチーズ>戦闘隊長に招聘され、空母<天城>とともに再び欧州へ。 このとき、504JFWで使用する物資と人員を501JFWから引き継いだ。504JFWでは戦傷により戦場には出ない隊長フェデリカ・N・ドッリオ少佐に代わり戦闘指揮を執り、1945年春、“トラヤヌス作戦”に参加。人型ネウロイとの対話を試みるも、新たに出現した巨大なネウロイの巣の攻撃を受け作戦は失敗。自身も撤退戦において軽傷を負い、504JFWは戦闘能力を喪失する結果となった。
これを受けて再結成された501JFWがロマーニャ防衛を担当している間、504JFWの再建に努め、同年7月のヴェネツィア解放作戦“オペレーション・マルス”にも援護として参加。この作戦の成功によるヴェネツィア解放後、ロマーニャ防衛の任を改めて取り戻した。晩夏にはブリタニアに赴き、<大和>艦上の美緒と再会している。
交友関係
扶桑海事変の頃からの戦友である坂本美緒、若本徹子とは親友で、下の名前で呼び合う仲。北郷章香は舞鶴時代からの師である。美緒
穴拭智子ほか、共に戦った陸軍ウィッチの面々とも面識がある他、加藤武子との出会いが指揮官を目指すきっかけとなった。この武子とならび、多くが国外に出ている扶桑海事変世代のウィッチの中で珍しく扶桑本国でテスト・パイロットをしている黒江綾香と今も連絡をとっている数少ない一人でもある(ほかは「ろくすっぽ連絡よこさない」とか)。ついでに言えば、SW1期の顛末を黒江に伝えたのはなぜか美緒でなく醇子である。
欧州リバウでは美緒や西沢義子のほか、雁淵孝美、下原定子らを後輩としており、特に下原は坂本の厳しい訓練に耐えきれず逃げ出して泣いていたところを醇子に慰められた経験がある。
504JFWでも、落ち着いた上司としてフェルナンディア・マルヴェッツィをはじめとして部下たちから慕われている。むろん部下たちが無謀な行動に走ったり指示を違えたりしたときはきっちり叱りつけるため、「怒らせてはいけない」と畏怖されてもいる。いっぽう、隊長のフェデリカ・N・ドッリオには面倒な事務仕事を大体押し付けられており、ときおりぶっ飛んだ方向に走るフェデリカを抑えるストッパー役。
他国では、時期は不明ながら横須賀において、新たな上陸支援部隊の編成のための連絡将校として赴任してきたマリアン・E・カールに対する扶桑側担当者として親交を結んでいる。
坂本美緒との絡みが多く、「美緒とお揃いの少佐になるかと思ったら大尉のままで残念」といった発言から、ファン中では美緒との組み合わせが多い。というか「芳佳×みっちゃん」と「芳佳×リーネ」の関係を美緒、醇子、ミーナにそのまま当てはめたようなものである。これだから扶桑の魔女は……
ちなみに芳佳と組ませると「芳醇」で、なんだかヤマザキの食パンっぽくなる
登場
アニメでは『ストライクウィッチーズ2』一話冒頭において人型ネウロイとの対話を試みるシーンで登場。“トラヤヌス作戦”の失敗を告げた。その後3話で504基地まで補給に来た坂本美緒と再会。最終話ではロマーニャ防衛を引き継いだことを赤ズボン隊ほかの部下たちに伝えた。DVD特典である「秘め声CD 弐」でも第一巻を担当している。『劇場版』での登場は無し。
このようにアニメでの登場は少ないものの、その分他の媒体での登場は非501キャラではトップクラス。
初登場はコミック『ストライクウィッチーズ 天空の乙女たち』(但し現行のウィッチーズ世界とはパラレル扱い)。ニンテンドーDS用ゲーム『ストライクウィッチーズ -蒼空の電撃戦 新隊長 奮闘する!-』では主人公を務め、坂本美緒(千葉紗子)とともに「ブックマーク ア・ヘッド」を歌っている。Xbox360用ゲーム『ストライクウィッチーズ 白銀の翼』では隠しキャラクターとしても登場した。
さらにコミック『ストライクウィッチーズ零』での坂本美緒の親友としての登場を経て、『ストライクウィッチーズ 紅の魔女たち』では満を持して主役級で登場。504JFWの編成に心を砕き、“トラヤヌス作戦”を指揮する姿などが描かれている。
CD『ワールドウィッチーズ 10周年記念 秘め歌コレクション特別版 Vol.4 扶桑皇国海軍篇』では、宮藤芳佳、雁淵孝美とともに「Glow my heart」を歌唱し、「秘め歌ドラマ」にも出演している。
「501st JFW.OA」では2013年12月のパーソナリティを坂本美緒(世戸さおり)とともに務めた。その際、演じた浅野真澄が「(赤ズボン隊は出たのに)なんで劇場版に竹井は出してもらえなかったのよ!」とお怒りだったので、次は出してあげて下さい。
余談
ファンからのあだ名は「じゅんじゅん」。その「もみあげみたいな何か」がネタにされることも多い。
関連動画
関連項目
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- 坂本美緒
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- 穴拭智子
- 蒼龍型航空母艦(ワールドウィッチーズ)
- 高雄型重巡洋艦(ワールドウィッチーズ)
- 渋谷いのり
- 大和型戦艦(ワールドウィッチーズ)
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