相模湾でのアジの激減とは、巨大地震の前兆であるかもしれない。
概要
相模湾でのアジの不漁が「アジが減ると大地震がくる」という経験則に一致することから、大地震の前兆ではないかとする見方である。
2018年初夏、東京近郊の相模川の鮎釣りが豊漁で、例年の10倍遡上したとのことである。原因は鮎の稚魚が育つ下流の相模湾で、天敵の「アジ」が激減していることにある。
アジが減った原因は、黒潮の大蛇行にある。相模湾から黒潮が離れることでアジが漁場からいなくなったのだ。
大蛇行が起きている時は、伊豆半島から東海沿岸にかけて反時計回りの渦のような流れができ、黒潮の一部が東から西に流れて、潮位(海面の水位)が上がる。
潮位が上がるとその海域の海水量が増えて重くなり、海底のプレートに力が加わる。大蛇行が解消されると陸のプレートへの重しが減り、陸と海洋のプレート間の摩擦が低下して、プレート境界(トラフ)で地震が起こりやすくなると考えられている。
1923年9月の関東大震災、1944年12月の昭和東南海地震の際もアジの不漁が見られた。1854年の安政の東海・南海大地震のときは、直前のペリー提督の海洋観測から黒潮大蛇行があったことが推測されているが、今回のアジの不漁で実際に地震が起こるのかどうかは定かではない。
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