イラネ厨とは (イラネチュウとは) [単語記事]

イラネ厨とは、厨房の一種である。

哀れな概要

『スーパーロボット大戦シリーズ』などのクロスオーバー系の動画、ランキングなどの様々な作品が集まる動画等に出没し、自分の嫌いな作品が登場するたび「○○イラネ」との壊れたCDのように繰り返しコメントを残す。自分以外の感性を認めたり、「その作品を好きな人、求めている人がいるかもしれない」と考えることは無い、まさに自己中心主義のカタマリである。

「○○イラネ」
「○○が入っているのは工作のしわざ」
「○○なんてツマンネ」
「○○は世界観に合わない(ｷﾘｯ」
「○○って不人気だろ」
「○○出してもメリットねーよ」

…などと色々な理屈を付けて作品を否定しにかかるが、要はその作品が嫌いなだけであり、単なる主観に過ぎない。お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな。
もちろん、人には好みという物があるから、集まった作品群の中に好きな作品・嫌いな作品が出るのはしょうがないことではある。だがしかし、だからといってそれをむやみに垂れ流すのは単に周囲を不快にするだけの行為でしかない。誰もお前のどうでもいい主観なんて聞いてないんだよ。
「ここから飛ばします」「スーパートイレタイム」など、自分はこれからこの動画を見ませんよという宣言・アピールも得意。いちいち宣言しないとトイレに行けないとか、お前はどこの幼稚園児だ。

酷くなるとクロスオーバーやランキングというジャンル自体を否定し、「○○無くして△△単独で作品作れ」とか「もう一度ランキング集計し直せ」とか言い出しちゃったりする。お前何のためにこの動画見てるの？と突っ込みたくなるが、触ると暴れるのでスルーした方がいい。

さらに悪化すると、企業の公式クロスオーバー動画だけではなく、個人の作ったクロスオーバー動画にも現れる。ランキングの場合は集計されたランクだけでなく、いわゆる個人の「脳内ランキング」さえも否定し始める。2次創作の原則「気に入らなければ見なきゃいい」は彼らには通用しないらしい。かわいそうに。

未参戦作品に対して

クロスオーバーに参加（参戦）していない作品、いわゆる未参戦作品であってもそのスタンスはなんら変わることが無く、参戦希望動画などにも現れることがある。
その際はイラネ厨の他に「○○は出られない」と自分がその作品が嫌いということを主張する亜種が出没する場合がある。
版権などに問題があるとされる作品ではファンすらも参戦を絶望視していることが多い。更に参戦した作品であっても「版権を取り巻く状況が変化したから参戦できた」「過去に参戦できたが今後は出来ない」という場合もあるので、「○○は参戦出来ない」というコメントが一概に間違いとはいえない。
しかし、スパロボOEにて、（筆者ですら出ると思ってなかった）ケロロ軍曹が参戦したため、
「版権問題」さえクリアしてしまえば、例え劇中にロボが一体しか出てこなくとも参戦出来るかもしれないという状況になっている。

だが、中には版権問題などではなく、意味不明な噴飯ものの理由で意気揚々と参戦不可をのたまうケースもある。そうなると対象が未参戦という以外ほぼイラネ厨と同じである。
サプライズ参戦の多い昨今では流石にこのような馬鹿げたことは減りつつあるが、近年でも特に上記の純然たるイラネ厨が推す事もあってか、デモンベインやマブラヴといったエロゲから一般化された作品に対して「元がエロだから参戦出来るはずがない」という願望主張が数多く見受けられることが多かった。限りなく近い気がするゼオライマーやイクサーが参戦出来てるのだが、どうもそれと違って「原作と別物じゃないから無理」という理屈があるらしい。なにそれ。
同じ様に、SDガンダム系列も「一応生物だから」という理屈で参戦不可と言われることもままあった。エヴァやテッカマンブレードやゾイドとは何だったんだ。
スパロボUXにおいて、デモンベインやSDガンダム三国伝、HEROMAN （ヒーローマン）、そしてまさかの「初音ミクっぽい」フェイ・イェンHD（こちらに至っては元々がたった一枚のコラボイラストから）が参戦したことにより、もはやその理屈は一切通らない。

酷い例では「スーパーロボット大戦Ｌ」発表時において、未完結作品が参戦したことからガンダムOOの不参戦が異常に騒ぎ立てられた際に、「不人気なので参戦出来ない」という異次元の主張が飛び出したこともあった。なんだそれ。
ニコニコ以前の過去にはマクロスやナデシコといった、今現在では「版権問題が無ければスパロボに参戦しても自然」といえる作品に対してすら「格が違う」という理由でこの輩が沸いたという証言もある。

このように、これらの作品が嫌いではない人間からすると首を傾げたくなるような根拠が多い。
これは彼らが、気に入らない作品の参戦しない原因が改善・変化しうる可能性を非常に恐れている心理からきている。その可能性を認めるということは、自分の気に入らない作品が出てくることを認めるも同然だからである。
ゆえに根本的に無理だという理屈を捻り出すだけ捻り出して安心感を生み出し、悦に浸っているのだろうと思われる。
こちらは敗北条件が存在するので、終わりなきディフェンスが参戦によって突破されるたびにこぞってNDKと書き込まれることが多い。