ウミユリ(英:sea lily)とは、ウミユリ綱に分類される棘皮動物の一群である。
海に咲くユリの仲間…ではなく、ヒトデやウニなどと同じ棘皮動物の一種。太古の棘皮動物は腕と口と消化管を収めた体を茎のような器官で支えて海底に立っていた。ウミユリは今でもそのスタイルを受け継いでいるため、生きている化石とも呼ばれる。
ただし、似たような姿の絶滅した棘皮動物の綱として原始ウミユリ綱、ウミツボミ綱、ウミリンゴ綱などがあるが、ウミユリはこれらの直系の子孫ではないようである。また、カンブリア紀に生息していたバージェス動物群の1つであるエクマトクリヌスもウミユリのような姿をしているが、そもそも棘皮動物かどうか分かっていない。
生息場所は主に深海の海底。円形に大きく広げた腕で回中のプランクトンなどを捕らえて捕食する。幼体の間は自由に海を泳ぎまわることもできるが、成体になると海底に固着するようになる。
先述の通り、生息場所は主に深海だが、何億年も前の時代は浅い海でも暮らしていた。しかし、ウミユリの体をついばんで食べてしまう魚が登場したことにより、ウミユリは生息場所を深海に移すことを余儀なくされてしまったと考えられている。比較的浅い場所に暮らすウミユリとして日本近海に住むトリノアシ(学名:Metacrinus rotundus)がいる。
ウミユリ綱にはウミユリ類の一部から進化したウミシダ類もいる。こちらは浅い場所にいる種が多く、より繁栄している。ウミシダ類は成長のある段階で茎(柄)を捨ててより移動しやすい体になる。
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最終更新:2024/04/28(日) 21:00
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