野岩鉄道とは (ヤガンテツドウとは) [単語記事]

野岩鉄道とは、栃木県と福島県、および東武鉄道出資の第3セクターである。「東武グループ」の一部。

ここでは、保有路線である「会津鬼怒川線」についても述べる。

概要

もともと、会津鬼怒川線は国鉄野岩線として日光線今市駅～会津線会津滝ノ原駅（現：会津高原尾瀬口駅）として予定されていた路線であった。しかし、今市～藤原間は東武鬼怒川線が並行して存在していたため、建設は見送り、とりあえず藤原～会津滝ノ原間が日本鉄道建設公団によって建設された。
しかし、国鉄再建法により建設が凍結したため、第3セクターである野岩鉄道によって引き継がれることになった。
そして1986年に開業。東武と直通運転を開始、JRを使わずに会津地方まで行くことが出来るようになった。

この路線は奥羽本線と東北本線を短絡する野岩羽線構想の一部として建設されたため、トンネルや橋梁がとても多い（この構想区間のうち会津線は会津鉄道に転換。日中線は廃止されている。）。そのため地上を走る鉄道と同じように走行できる。

沿線は民家が極端に少ないため、定期利用客よりも沿線外からの定期外利用が大半を占める。

快速列車はかつてはそれなりに快速運転をしていたが、現在は男鹿高原駅の1駅を除き、各駅停車となっている。

沿線に温泉が多いことをPRするべく、2006年 3月ダイヤ改正時に路線愛称「ほっとスパ・ライン」を導入。しかし、公式が広報などで使うほかはほとんど使用されていない。