ニコニコ大百科

ぴー

ひとなり

ぷー

ぴー

私は本当に妹を愛していたのか？ 本当は輝かしい自分のための踏み台と見下していただけではないのか？
妹は生まれたときから妹だった。 私が世話をすることでようやく一人前になり、……いや一人前になってからだって私は「剣」で妹は「盾」だった。
勇ましく真っ先に敵に立ち向かうのは私で、誰よりも多くの傷を負うのも私だ。

私は本当に妹を「対等なパートナー」と考えたことがあったのだろうか？

ぷー

出るぞ

ぽー

わからない……考えれば考えるほど自分の気持ちがわからなくなった。

それでも確かだったのは、今の私は父の理想には程遠いということ。
父の夢見た一輪の花には決してなれないということ。

みとなり

むー

ぴー

ぷー

それは何よりも耐え難いことだった。
生まれた意味も、生きる意味も否定する事実。

それを受け入れたら私の存在価値は消失する。
それでも受け入れるしかなった。
その感情への嫌悪感は　私の心に何よりも根深く刻まれたものだったのだから。

くー

ほー

しとなり

ぷー

もみもみ

ちとなり

きー

父がこのことを知ったらどう思うだろう。　私を壊すだろうか。

……いや、絶対にそんなことはしない。 父は本当に優しい人だから。
こんな私もきっと受け入れて、そして絶望するだろう。

所詮自分が生み出したのはこんなものだったのだと。　自分に生み出せる美などなかったのだと。
きっとあの頃と同じ絶望に包まれてしまう。

ぷー

んー

くー

にとなり

それだけは絶対にダメだ。　一輪の花は枯れてはいけない。

私が私をいくら否定しても、まだ、きっとだいじょうぶ。
でも父に私を否定されたら。　夢を見る目で見てもらえなくなったら、私は……

ほー

もみ

きー