シーキングザダイヤとは、2001年生まれの日本の元競走馬である。現在はチリで種牡馬をしている。
主な勝ち鞍
2004年:ニュージーランドトロフィー(GII)、アーリントンカップ(GIII)、兵庫ゴールドトロフィー(GIII)
2006年:日本テレビ盃(GII)
2007年:浦和記念(JpnII)
父はアメリカで一時代を築いた大種牡馬Storm Cat、母は抜け駆けで日本調教馬として初の海外GⅠ制覇を遂げたシーキングザパールという良血馬。
通算30戦7勝。デビューからしばらくは芝戦線で走り重賞2勝を挙げたが、3歳夏の海外遠征で惨敗するとダート路線に転向。交流重賞で3勝を挙げ、6歳まで堅実に走り続けた。引退後は日本、アメリカを経てチリで種牡馬として繋養。当地でGⅠ馬を出してリーディングサイアーにもなった程大活躍したほか、インドでも産駒がGⅠを勝つなどの活躍を見せている。
が、この馬を決定的に特徴づける要素は別に存在するのである。
シルコレといえばステイゴールドやヴィルシーナが思い浮かぶかもしれないが、シーキングザダイヤの2get力はそんなものではない。
彼はGⅠに計20回出走している。これくらいなら割とよくいるが、その戦績は驚くなかれ
[0.9.1.10]
実に9度のGⅠ2着。複勝率5割で勝ちは0。徹底してシルバーまで。この点でGⅠに届いてしまったステゴやヴィルシとは一線を画すのである。GⅠで9回の2着は当然史上最多…だったのだが、わずか5年後にフリオーソが10回目のGⅠ2着を記録し、通算2着ランキングでも2位になってしまった。つくづくシルバーに縁のある馬である。
ダイヤの名誉のために言っておけば、決してただボコされて負けていたわけではない。初のGⅠ連対となった2005年川崎記念では前年のJCD覇者タイムパラドックスに直線限りなく食い下がってクビ差2着、同年ジャパンカップダートではGⅠ馬スターキングマンを差し返し、王者カネヒキリ相手に粘りこんでのハナ差2着。06年川崎記念では地方の雄アジュディミツオーの逃げに迫り、前年この舞台で敗れたタイムパラドックスを封じ込めてのクビ差2着である。ものすごく強い競馬は見せているのである。もっと言えば、ここで挙げた1着馬すべてに1度は先着しているのである。力があるのは間違いないのである。
基本的にダッシュよく先行して直線半ばで抜け出し長い脚を繰り出すダート馬のお手本のような安定感抜群のレースぶりで、上がりもいいタイムでまとめていることが多い。つまりいつ勝ってもおかしくない実力はあったはずなのだが…とにかくこの時代は怪物級のダート馬が多すぎたというほかない。あと数年違えば間違いなくGⅠ馬になっていただろう…と言いたいが、その前にはアドマイヤドンとかゴールドアリュールとか絶対的な名馬がいたし、この後もヴァーミリアンやらフリオーソやらトランセンドやらスマートファルコンやらバケモノがゴロゴロ出てきたしなぁ…。この馬はそういう星の元に生まれてきたのかもしれない。
ちなみに2getした9度のGⅠでは延べ3人の騎手が騎乗しているが、案の定最も多かったのは4回の横山典弘である(武豊が3回、オリビエ・ペリエが2回)。生粋の2ゲッターであるノリさんは仕方ないとして、当時年200勝を挙げるなど無敵を誇ったユタカが乗っても、欧州屈指の天才ペリエが乗っても2着とは…。やっぱりこの馬はそういう星の元に生まれてきたのかもしれない。
競走馬引退後はその良血っぷりが認められ、2008年より優駿SSにて種牡馬入り…するも翌年2009年にはアメリカへ移動。その後も2011年にはチリへリース供用され2013年にはまたアメリカへ戻り、同年後半にはチリへ正式に移動するという放浪の旅を送った。
日本での産駒はとんと目立たず、2getの記録も更なるシルバーコレクター達が現れファンの記憶から薄れていく…そんな中、なんとそのチリで産駒達が大活躍するのである。
2013年度にデビューした産駒は初年から牝馬サファウィが重賞4勝を含む38勝を上げる活躍を見せ、翌年にはGI2勝を含む133勝を上げる自体に。以後2022年現在までほぼ毎年のように100勝以上を記録し(2020年は93勝)2016年には223勝を上げてリーディングサイアーとなり、2022年4月11日には産駒通算1300勝(内重賞37勝、GI10勝!)するなどチリの名種牡馬となったのである(下記外部リンク参考)。
2getの星の元に生まれてきたかもしれないシーキングザダイヤは、チリでその悔しさを見事に晴らしたと言っても良いだろう。
Stotm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird 1978 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
South Ocean | New Providence | ||
Shining Sun | |||
Terlingua 1976 栗毛 |
Secretariat | Bold Ruler | |
Somethingroyal | |||
Crimson Saint | Crimson Satan | ||
Bolero Rose | |||
*シーキングザパール 1994 鹿毛 FNo.17-b |
Seeking the Gold 1985 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Con Game | Buckpasser | ||
Broadway | |||
*ページプルーフ 1988 黒鹿毛 |
Seattle Slew | Bold Reasoning | |
My Charmer | |||
*バーブスボールド | Bold Forbes | ||
Goofed |
クロス:Native Dancer 5×5
華麗なる2着ヒストリー(意外とニコニコに動画がないレースが多い…)
ライバルたち
掲示板
12 ななしのよっしん
2022/07/06(水) 22:07:08 ID: v9Lq1WFbuc
2005年ジャパンカップダートではカネヒキリに先着したように見せかけてゴール板を通過する瞬間だけカネヒキリのほうが前に出ていた
13 ななしのよっしん
2022/08/26(金) 03:56:37 ID: 3mt9exxkGF
芝でも重賞2連勝してたし海外遠征で芝適性見限ったのは早すぎた気がしないでもない
産駒も芝適性のある馬多いしあのまま芝で行っても面白かった気がする、当時のダートは地方暗黒期でダート馬の扱いが今よりかなり悪かったしね
14 ななしのよっしん
2024/09/20(金) 17:48:47 ID: h+eyRx9PjA
提供: 細野はるみ(カレーなる宇宙人)
提供: Pyun Pyun
提供: わくわく
提供: 夕陽
提供: ゆんなの
急上昇ワード改
最終更新:2025/04/09(水) 21:00
最終更新:2025/04/09(水) 21:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。