下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとは、才能がない者でも回数をこなせばまぐれで成功することもある、という意味のことわざ。
エイムが絶望的であっても何度も撃っていればまぐれ当たりすることから、何回もやっていれば成功することもあるという意味のことわざとなる。
「だから繰り返しやってみよう」という意味合いになるときと、「あれだけ繰り返しやってればまあ誰だって成功するよね」という意味合いになるときがあり、後者の場合は謙遜、あるいは罵倒として使われることとなる。
下記にある似た意味とされる諺でも「それで必要な結果を得られているか」「何度もやってみることを評価・推奨しているか」という点についてモノによって異なっている。
実際、このことわざの場合下の例とは異なり低命中を補えるほどの猛連射が常に可能ならば全く話が違ってくる。この言葉が出来た当時は火縄銃だっただろうが、それ以降どんどん銃の連射は容易になりついにマシンガンによる面制圧が可能となった。今なら機械やAIによる自動化で能動的にそのような戦法を取ることも可能で、良く狙うよりよほどいい結果が出る時さえある。
数多く手掛けていれば一度くらいは名剣ができることから、主に一発屋のアーティストなんかに使われる。「あの歌手は多作だが、著名なものはあの一曲だけ。下手な鍛冶屋も一度は名剣か」などと使うこととなる。
英語のことわざで、「壊れた時計でも1日に2回は正しい時刻を示す」という意味。
日本でも広まっている表現だが、日本では普段はあまり支持されていない政治家や活動家がたまに大きな支持を集める意見を言うときに腐す意味合いで使われることがある。
この場合、時計は時計として用をなしていないポンコツであり、否定的なニュアンスとなる。
もっとシンプルな表現に『Practice makes perfect.』がある。何度も練習すれば完璧になるという意味合いである。
さて、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」を「だから繰り返しやってみよう」の意味で使うことがある、あるいは「Practice makes perfect.」と訳されることがあるとしたが、迷うくらいならやってみたほうがいいのだろうか?
実際、「質より量」なのか、「量より質」なのかという話は度々話題となるが、とある学校の実験で、「質」を評価されるグループと「量」を評価されるグループにわけて、それぞれに壺を作らせた所、量を評価されるグループのほうがクオリティの高い壺を作ることに成功したという。
これは何度も作ることで反省点を次の作品に活かすことができたため、更により良くなるということに繋がるからである。
米国の歌手、カニエ・ウェストは自身の『Spaceship (2004)』の中で、有名になるために1日5曲作曲したと歌っている。
米国の発明家、トーマス・エジソンは電球のフィラメントの材料を探して数千回、アルカリ蓄電池の実験で数万回繰り返して発明に取り組んでいる。
日本の野球選手、イチロー (鈴木一朗) は毎日継続的に練習をし続けることでNPB / MLB通算4367安打、NPB / MLB通算3604試合出場という球界に名を残す選手となった。
ということで、何かを成し遂げたいならまずはやってみたほうがいいだろう。
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最終更新:2024/12/03(火) 00:00
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