北野啓子とは、チュンソフトから発売されたサウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』シリーズの登場人物である。
身長155cm。「1」時点で18歳。
食い意地のはったぽっちゃり体形、おっとりした女の子。
同じ会社に勤めている渡瀬可奈子とは性格や外見などからして対照的な存在だが、妙に馬が合うらしい。そのため、どこに行くにも二人一緒と親友関係を築いている。しかし×3では…
以下ネタバレ注意!
透と真理がシュプールにて着替えをすませた辺りで登場する。
シュプールを予約したのは彼女で、小林が供する素晴らしい料理の評判が決め手だった模様。
夕食後、自分たちの部屋の入口で「こんや、12じ、だれかがしぬ」という悪趣味な手紙を発見、小林に訴える。ドアと床の隙間から入れられた可能性に思い至らないほど動揺し、部屋の交換を希望する。しかしテレビのある客室は今いる部屋だけと聞いた他二人が「それでも部屋を替えたい」という中、一人だけ『ロンドンで万馬券』なるドラマ見たさに渋るなど子供っぽさを露わにする。
しかし12時になり田中一郎のバラバラ死体が発見。全員が集められた席で事件を聞かされた時は、ヒステリックな可奈子や取り乱して泣き喚く亜希と比べると、比較的落ち着きを見せていた。
その後推理が進まない場合、他二人と一緒に「こんなところにいられない」と言って部屋に閉じこもってしまうが、結局は全員が殺されてしまう。
伝説のスパイ「かまいたち」を巡る世界各国の諜報機関の戦いが始まる中、フランス・SDECE(正しくはDGSE)所属のスパイとして登場。
先んじて可奈子が色仕掛けで透に接触するも死体で発見され、彼女を殺したと誤解して亜希と共に襲いかかる。誤解が解けると「彼女を弔ってくれる?」ときくなど、同僚には思い入れがあった模様。最終的にみどりによって亜希と一緒に拘束される。
1年前のシュプールでの楽しい一日は本当だったが「河村亜希」の存在については全く知らず、当人達も困惑していた。そのことで会社の人間に散々詮索され、ウンザリしていたらしい。ゲーム内で『かまいたちの夜』が社会現象になるほど大ヒットしたということを端的に表している。
メインであるわらべうた篇では傍観者としての立ち位置が強く、推理にも積極的に絡まない。親友の可奈子が正岡慎太郎に枕営業しに行くのを知って真っ赤になるまで泣きはらすくらいである。また海辺で水着姿を披露するが、白地に青ドットのワンピースタイプで、バストが豊満である事が明かされた。ふぅ……
50年に一度の「かまいたちの夜」、岸猿伊右衛門の悪霊による陰惨な殺人儀式に巻き込まれてしまう。
部屋で談笑していた可奈子がベッドのスプリングによって絞殺されるのを目の当たりにし、自分の爪が剥がれるほどの力で助けようとしたが叶わず、発狂してしまう。
その後伊右衛門の悪霊に憑依されて「ここにいる全員が死ぬ」と告げて気絶。部屋に運ばれて寝かされていたが、美樹本、久保田が命を落とした後、血まみれの姿で一同の前に姿を見せる。その手には人事不省となっていたみどりの生首がぶら下げられており、「ここに五の贄を捧げ奉り給う」と言った後で包丁を首に刺して死亡、5人目の犠牲者となった。
ミネルヴァ社の人体実験による5人の被験者の生き残り。双子の妹・亜希がいる。
事故による研究中止に伴い処分されそうになったが、開発部長の小林の嘆願により助命。洗脳により記憶を封印され、以後は監視がついていた。亜希は強力なサイコキネシスを持っていたが代償として急激に老化が進み、並々ならぬ苦労をしながら生活していた事が語られる。
しかし後年、ある要因によって洗脳が解け、全てを思い出した啓子、亜希、可奈子は監視を逃れると、ミネルヴァ社に対する復讐を計画する。夏美にも協力を求めたが断られ、危険を冒してシュプールを訪れた時に、真理が小林の姪となって幸せに暮らす姿を見て、憎しみが沸いたと語っている。その後ゲームを利用して関係者を炙り出し、ミネルヴァ社の正岡と村上を始めとした関係者を三日月島に誘い出した……というのが真相。
啓子自身はテレポート/アポートの力を持っており、空間を捻じ曲げた移動が可能。逃げ出した真理達を追いかけて脅迫により協力をとりつけるが、そこに現れたミネルヴァ社の武装ヘリに銃撃されて死亡する。
真理といい雰囲気になっていた透だったが、突然のみどりの乱入(&尻振りダンス)に尋常でない悲鳴を上げて錯乱してしまう。
そこに可奈子と啓子が乱入、四人がかりでとてもPS2では描写できないことをされてしまう透。痛いと気持ちいいの最中で夏美が登場し、彼女から「色情霊に取りつかれとる」と指摘される。夏美の除霊を受けた事により色情霊は解放、女性たちは正気に戻る……が、事の次第を説明する間もなく全員で透をボコボコにして立ち去ってしまうのだった。一応真理によるフォローはあるけど。
なお除霊を頼まないと……アッー!
岸猿伊右衛門が飼っていたメガロドンに食い破られ顔が半分になった状態で登場し水中の透の酸素を無駄に消費させた。
20歳。四人の主人公のうち一人。
今までも食い意地が張っていたが、今作では複雑な恋愛事情の最中におり、そのせいで今作と同じチュンソフトが出した『街 〜運命の交差点〜 』の細井美子なみに暴飲暴食を繰り返している。
自分の想いにピリオドを打つため香山の誘いを受け、三日月島に舞い戻る。
一見美樹本に執着し付きまとおうとしているように見えるが彼からは適当にあしらわれている。加奈子との仲もギクシャク気味。透を軽く扱ったり俊夫を憐れんだりと本格的に黒化が進行中。
シリアスな場面でニヤケていたり他の主人公よりも操作時間が短めと謎が多い。
―――終わった。
美樹本さんが死んで、すべてが終わった。
こんなかたちではあるけれど、あたしが焦がれる想いで過ごした一年間に終止符がついた。
自分が望んだ結末とはまるっきり違ったけれど、これはこれで運命だったのだと思うしかない。
……まさか、こんなことになるなんてね……。
黒の栞が挟まれた状態でエンディングリストの79を選択することにより入れる主人公たちが事件を解決できなかった際、訪れてしまう惨劇を犯人視点で描く犯人編の主人公。要するに今作の真犯人。
一見美樹本を狙っているように見えるが真のターゲットはかつての親友・加奈子であった。
2の事件に巻き込まれたことにより加奈子が心労で会社を休みがちになっていたころ、彼女を熱心に看病しお互いの拠り所としていた。そんなある日、啓子が本当の気持ちを打ち明けたとき加奈子はそれを拒まず肉体関係を結ぶ。しかし甘美な時間は長くは続かない。美樹本の登場により二人の蜜月は唐突に終わりをつげ加奈子から一方的に切られてしまう。「自分には加奈子しかしない」。島に来たのは彼女を再び自分のもとに取り戻すためだったのだ。
美樹本という障害のせいで加奈子とうまく接せないなか迎えた夕食後、自分の部屋に入るのにノックをする春子さんの姿に違和感を覚え聞き耳を立ててみると、前作で死んだと思われた村上つとむが生存し春子さんと一緒になって裏で財宝のため暗躍していることと一階と二階を誰にも姿を見られず行き来できる隠し通路の存在を把握。すぐに美樹本に相談しに行くが相手にしてもらえずそのまま過ごしていると祈祷室で香山さんが死んでいるのが見つかる。
香山さんの死体を冷静に見つめると、このまま朝まで騒動は続き時間は慌ただしく流れていくばかりで本来の目的を果たすことは不可能であるということを悟る。やり方を変えなければ――
このどさくさの状況でも通用し告白よりももっと有効なやり方を模索した結果、皆を館から出そうと春子さんが書いたメッセージを「ネノコクマデニ ミナシヌ ココカラ タチサルコトハ デキヌ」と改変し逆に全員を館に縛ると想い人を寝取った美樹本を言葉巧みに操り物置部屋に潜んでいた村上に殺させ、その遺体を処理しようとしているところを背後から忍び寄り先の殺人で疲弊していた彼を絞殺。窓の外へ放り投げる。
その後、田中一郎コスになり春子と落ち合い言葉で窓際まで誘導し彼女を風切り鎌で殺傷。本物のマスターキーを入手すると催眠薬で眠らせておいた加奈子と自身の死をロープトリックで偽装し自由の身となる。時期を見計らい部屋を出て透、真理、俊夫の順で処理。
目を覚ました加奈子が見えない殺人鬼に怯えながら自分に縋りつき、別の意味でも目を覚ますことを確信しながら愛の言葉を囁きつつ彼女に寄り添う。もう加奈子が頼れるのは自分しかいないのだから。
女の厭らしさ全開の冷たい小言を交えつつ淡々と今まで不明だった惨劇の裏側を説明し加奈子を手に入れるというこの島に来た本来の目的のためクレイジーサイコデブと化し凶行を重ねていくサイコホラー展開と、1のオマージュを盛り込みつつそれまでの伏線を回収し(コートを羽織れば)村上とは体格も同程度に見えるという2の設定も生かしたシナリオ作りは流石我孫子武丸と言わざるを得ない。
なお早期に惨劇を阻止した場合は美樹本を守るためピストルを持った犯人にひるむことなく立ち塞がる可奈子の雄姿を見て彼女を美樹本に譲ることを決意。その後、料理ライターとなる。
1の立ち絵・声付きリメイクである本作では啓子のイラストも用意されたが、そのイラストが全然ふとましくないと物議をかもした。テキストとのギャップは某エロゲの「外見から分かるように、二人は正真正銘の双子。」並である。
一応ウエストは他二人より太めに描かれているのだが、バストアップの絵が目立つので可愛いがコレジャナイという人が多かった。
掲示板
提供: O3
提供: ikesan
提供: popopoi
提供: カニカマ(※蟹ではない)
提供: さくらねこ
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最終更新:2025/04/11(金) 08:00
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